合板の種類別の用途と特徴|構造用/強度/厚み/サイズ/耐水
更新日:2020年08月28日
合板の種類別特徴って?
合板には日本農林規格「JAS」認定のものと、そうでない規格外の種類があります。JAS規格とは、人体に与える安全性や、建物に使用する際の耐久性、規格寸法など国が定める基準に合格したものを表すスタンプ表示です。
種類を大きく分別すると、ホームセンターなどにも多く出回っている「コンパネ」と広く言われる物は900mm~1800mm、厚さ23~24mm、「普通合板」910×1820の2種類があり、用途別に使用されます。
「化粧貼り」「天然木」「特殊加工化粧」の合板種類は、フローリングや家具に使用されます。それ以外は、特殊合板に分けられる種類で、一般の人は目にする機会がほとんど無いでしょう。「コンクリート型枠用」や「構造用合板」と呼ばれるもので、厚みも寸法も高耐久仕様です。
JAS規格外でも優れた性能を持つ合板種類
「防腐、防蟻処理合板」などがそうで、JISや公益社団法人日本木材保存協会の認定を受けたものは、その用途で使用した場合、JAS規格だけの合板より高い耐久性を発揮します。
他にも、政令で定められた「不燃」基準を充した材料で国土交通大臣の認定を受けた「不燃処理合板」は、高い防火性能を持っています。
また、用途により厚生労働省が管理した基準であったり、管轄をそれぞれに分けて特殊な合板は製造認定されている種類なので、必ずしもJAS規格が安全基準のすべてではありません。
構造用の合板の種類って?
構造用と分類される合板は、大きく二種類に分けられます。完全に裏方材料として建物完成時には見えなくなる建物耐久性や遮音性や断熱効果を上げる役割の「構造用合板1類」と「2類」です。「2類」の方が厚く主に、床や屋根や壁などの下地に使われます。
もう一種類は「化粧ばり構造用合板」で、役割は一緒ですが化粧単板が、表または裏に貼り加工してあり、目に見える「現し」部分で使用されます。
合板の種類別強度
耐久度の基準になる「厚み」は、「構造用合板」と「化粧ばり構造用合板」で30mm以上の規格まで種類があります。その次が、規格種類が豊富な「普通合板」の24mmです。「コンクリート型枠用合板」は用途と骨組みがハッキリしているので12.15mmと厚み規格が決まっています。
日曜大工などで使用する場合、気になるのが同じ厚みで値段が違う「普通合板」と「構造用合板」、どっちが耐久性があるのかです。答えはズバリ、強度の区分がある「構造用合板」です。「普通合板」は表面の粗さ規定しかありませんが、そのまま物置の壁材などには適しています。
また、合板には接着耐久規格というものがあり、接着剤の種類を耐久用途により変えています。耐久度の強い順から「特類」「1類」「2類」という種類になります。
さらに特殊な強度がある合板って?
あまり聞きなれない「強化整形(硬質化)合板」というもの。これはドアノブや取っ手、計器盤などにも使われる「狂い」がほとんどない合板です。単板に接着樹脂などを含浸させ、高音・高圧で整形するハイテク技術が施されている種類です。
あとは椅子などで、一枚の合板が緩やかなカーヴで座った身体にフィットするあのカタチ。あれは「成形加工曲面合板」で成形圧締加工という技術で曲面化しており、強度がかなりある種類です。
合板の厚みの種類
耐久性とは別の角度で、合板の厚みにはどのような種類があるのか、それを紹介していきましょう。例えば、用途が真逆な場合は、どれだけ厚さが薄い合板があるのかが問題です。
最薄ベニヤ合板は、1mmからあり無塗装のもの、用途によって「化粧はり」や「木目調」も「単色無地」もあります。
主な企画寸法の種類
・1.2mm
・2,5mm
・4mm
・5.5mm
・9mm
・12mm
・15mm
・18mm
・21mm
・24mm
一般的ではありませんが、それ以上の厚み30mm以上まで種類があります。
合板の種類別用途
初回公開日:2017年12月02日
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