テラスハウスのメリット・デメリット|賃貸/分譲/購入
更新日:2020年08月28日
テラスハウスとは?
テラスハウスとはどんな住宅のことなのかご存知ですか。テレビドラマの影響で話題の住宅形態ですが、大きな家を仲間で共同にシェアするシェアハウスと勘違いしておられる方が多いでしょう。実はテラスハウスとは、シェアハウスではなく、二階建て、三階建ての長屋住宅のことです。
一見して、一戸建てのように見えますが、壁一枚で隣と連なっている物件です。または、二軒ずつのところもあります。3~5軒で連なっている物件もあります。室内はメゾネットになっていて、室内の階段で行き来できるようになっています。マンションとの違いはマンションのようにひとつの中に納まっていないので、一戸建てのような門扉が設置されています。
では、賃貸と分譲のどちらが良いのか、テラスハウスのメリット・デメリットを賃貸・分譲に分けてみていきましょう。
テラスハウスの分譲のメリット・デメリット
テラスハウスは敷地が一戸建て住宅のように分けられていますので、分類は一戸建てとなります。二軒連なっているものは、ニコイチと呼ばれている場合もあります。テラスハウスは壁が隣家と共通ですが、その他は一戸建て住宅と同じと考えて良いでしょう。
テラスハウスは実のところ、分譲物件は相対的に少ないです。というのは、テラスハウスが建てられる事情にあります。一戸建てやマンションよりも敷地が有効に利用できることや、建築コストが少なくて済むからです。
テラスハウスのメリットとしては、玄関の出入りがスムーズであること、また駐車スペースが庭先にある場合もあります。家族と住むと音の配慮が少なくて済むことがあります。
デメリットは、隣家とが壁一枚の隔たりのため、生活音が気になる場合があります。また、リフォームをする際には規約があったり、単独で行えない場合があります。
テラスハウスの賃貸のメリット・デメリット
分譲と比べて、賃貸のテラスハウスの物件は数多く存在します。一戸建て感覚のアパートという形態がなのでしょう。駐車スペースがあることも大きなメリットです、駐車場を別に駆らなくても済みます。また、アパートやマンションと違い、一階、二階スペースを占有できるのも一戸建て感覚です。
デメリットはやはり生活雑音です。壁を隣家と共有している場合は特に気になるでしょう。それからテラスハウスは窓が少ない物件が多いです。ですので、時間により、部屋が暗い場合があったり、日当たりが悪いと湿気でカビが生じたりする場合があります。
それから、テラスハウスは投資効率が良くないため、家賃が割高になっています。
テラスハウス購入のデメリット
テラスハウスのメリットは一戸建て感覚で住めることや駐車スペースがあること、上下階の音の配慮に気を使うことが少なくて済むことなどがありましたが、デメリットもいくつかあります。購入して住んでから後悔がないようにテラスハウスのデメリットを知っておきましょう。
まず、基本、構造が長屋なので隣家とつながっていることです。上下階の音はそれほど気にしなくてもいいのですが、隣との音は配慮が必要です。
それから、集合住宅の形態ですので、一戸建てには少ない制限やルールがあります。購入前にはきちんと確認しておきましょう。
そしてもうひとつ、窓が少ないことです。隣家と繋がっている構造上、壁面に窓を作ることができません。ですから部屋が暗くなったり、湿気が多くなったりする場合があります。相対的に物件数が少ないこともデメリットといえるでしょう。
新築のテラスハウス購入のデメリット
テラスハウスは一戸建て感覚で住めるというメリットがあり、一戸建てよりも建築コストが下げられるというメリットがありますが、隣家と壁を共有することになるので、一面は確実に窓がないというデメリットがあります。
また、上記の分譲のデメリットで説明したように、分譲数が少ないこともデメリットの一つでしょう。
中古物件のテラスハウスのデメリット
次に中古物件のテラスハウスのデメリットですが、一戸建てではないので、リフォームや建て替えが大変なことです。一戸建てではないことで、分譲マンションに近い取扱いとなりますので、隣家の合意が必要であること、戸数が少ないため費用が高くなるなどがあります。
一戸建てよりは安いですが、一戸建て感覚だけど自由度が少なく今後転売するなども難しいでしょう。購入なら固定資産税を払わなくてはいけません。土地は自分のものだけど、建物は繋がっているということをしっかりと意識しておくことが大切です。
テラスハウスとタウンハウスの違い
初回公開日:2018年03月28日
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