冷風機5|ブランド/卓上/静か/除湿
更新日:2020年08月28日
冷風機の概要
冷風機は、室温よりも低い温度で送風できる冷房装置です。そして、エアコンと冷却の仕組みが似ている(コンプレッサー式)ことが特徴です。
水を入れて気化熱を利用して涼しい風を送る製品もありますが、これは冷風扇と呼ぶことが正しいです。しかし、冷風扇も冷風機の分類で紹介されることがありますので、選ぶ時は冷却方法に注目しましょう。
今回の紹介においては、基本は冷風機を扱いますが、冷風扇も一部で紹介します。特に、卓上製品はコンパクトで軽量であることが必要なので、冷風扇の紹介になります。
それでは、冷風機について紹介します。夏を涼しく過ごしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
冷風機と冷風扇のしくみ
概要で簡単に紹介しましたが、冷風機と冷風扇について詳しく紹介します。
冷風機
冷風機は、コンプレッサーと熱交換器を備えており、エアコンに近い構造をしています。そして、吸い込んだ空気を冷風と排気の2つで排出します。ここで排気を再び部屋の中に排出してしまうと、部屋自体の温度は変わりません。むしろ、冷風機を動作させる熱が加わり暑くなってしまいます。
そのため、大きな部屋で使用するか、排気を外に排出する必要があります。冷風機の中にはダクトが付いていて、外に排気を排出できる製品があります。しかし、排気を外に出しても、その分の空気を部屋の周りから吸収するので、やはり部屋の冷房効果があまり期待できません。
そこで、吸気もダクトで外から取り入れる製品がです。製品の数は限られていますが、エアコンの代わりを考えるのであれば必要です。
また、冷風機は除湿器としても使うことができます。筐体が大きいですが、兼除湿器として購入すると良いでしょう。
冷風扇
冷風扇は、水が蒸発する時の気化熱を応用した製品です。水が蒸発する時には、周りから熱を奪います。冷風扇では、効果的に水を蒸発させるため、スポンジやフィルターが使われます。そこに風を当てることにより水が蒸発して温度が下がります。下がる温度は条件によって変わってきますが、あまり下がらないというのが実情です。
そして、涼しい風を送る冷風扇ですが、デメリットもあります。水が蒸発するということは、空気の湿度が上がるということです。湿度が上がると、室温が下がっても体感温度は変わらないか、むしろ上がってしまいます。
また、部屋の湿度が高ければ水は蒸発しませんから、効果が出ません。雨の日は湿度が100%近くになりますから、冷風扇は効果を発揮できません。
このように、冷房能力はあまり期待できない冷風扇ですが、エアコンが苦手という人にはちょうど良い場合がありますので検討してみてください。
冷風機ブランド
冷風機のブランドを紹介します。
トヨトミ
トヨトミは、石油暖房機器でおなじみのブランドです。あまり冷房機器のイメージがありませんが、冷風機や除湿器、窓用エアコンなどの製品も揃えています。
冷風機では、窓用クーラー並みの能力を持つ製品があります。窓用クーラーは、直射日光が当たって冷房能力を発揮できない場合があります。そこで、冷風機を使って部屋を冷房する方法も良いでしょう。
家庭において、理由があってエアコンの設置ができない場合は、トヨトミの冷風機がです。
コロナ
コロナも石油暖房機器でおなじみのブランドです。そして、窓用エアコンの分野では、従来から定番のメーカーとなっています。
冷風機は、トヨトミと同じく、排気をダクトで排出して簡易クーラーとして利用できる製品がです。また、洗濯物を乾燥させるなどの除湿機能に優れていることも特徴です。
コロナの冷風機は、除湿メインで冷房にも使いたい場合にです。
ナカトミ
ナカトミは、家庭向けよりは業務向けの製品を販売する空調機器メーカーです。そのため、空調能力が高い製品が多いです。
冷風機も、冷房能力が高い製品が揃っています。コンパクトな製品でも、家庭よりはオフィスで使うことがです。
シャープ
初回公開日:2018年03月22日
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