初心者向けのきゅうりの育て方|肥料/水やり/摘心/接木/支柱
更新日:2020年03月06日
品種別きゅうりの育て方
流通しているきゅうりのおよそ9割は、「白いぼきゅうり」と呼ばれるものです。その他にも、黒いぼきゅうり、加賀太きゅうり、四川きゅうりなど、さまざまな種類があります。
今回は、きゅうりの中でも人気品種である白いぼきゅうりの夏すずみとミニきゅうりの育て方をご紹介しましょう。育て方を知って、ご家庭でもみずみずしく、美味しいきゅうりをぜひご堪能ください。
ミニきゅうり
ミニキュウリは、その名のとおり小ぶりのきゅうりです。大きさは品種によって異なりますが、だいたい長さが12~15cm程度、重さは20g~40gほどです。味は普通のきゅうりと変わらず、みずみずしくジューシーです。ピクルスや漬物、サラダに適しています。
ミニきゅうりの育て方ですが、この種類は葉が茂りにくいので、大きめで深型の鉢やプランターでの栽培に向いています。育て方は、一般的なきゅうりと同じ方法です。
ミニきゅうりの育て方のポイント
ミニきゅうりの育て方のポイントは2つあります。1つ目は、植付けの際に株間を十分に取ることです。普通のきゅうりと比較すると小さく成長しますが、ツルと根はしっかりと伸びます。株間が狭いと、葉同士が触れ合ってしまい、大きくなってくると風通しが悪くなり、病気への感染率が高まります。
もう一つの育て方のポイントは、ツルは支柱を立てて誘引することです。誘引せずに育てると、葉や花、実、ツルなどが土に触れてしまい、病気にかかりやすくなったり、腐りやすくなります。2mくらいの支柱を用意し、ツルを結んでおきましょう。
夏すずみ
夏すずみは、光沢のある濃い緑のきゅうりで、歯切れのよい果肉が特徴です。長さは21cm〜22cmほどになります。
夏すずみは、べと病やうどんこ病に強い品種なので、初心者でも育てやすい品種です。高温乾燥の続く真夏でもしっかりと成長し、収穫量が安定しています。夏すずみの育て方は、基本的には一般的なきゅうりの育て方と同じです。
この品種の育て方のコツは、肥料の量と追肥です。生育が悪いと収穫量が低下するので、元肥をやや多めにし、追肥も早めに行って生育を促してあげましょう。
初心者におすすめのきゅうりの育て方
きゅうりはツルが勢いよく伸びるので、この野菜を育てるのは、初心者にとっては難しく感じられるでしょう。しかし、育て方のポイントを押さえれば、今までにきゅうりを栽培したことがない方でも、簡単に育てることができます。
初心者には、鉢、もしくはプランターでの栽培がおすすめです。それでは、初心者におすすめのきゅうりの育て方を見ていきましょう。
苗の選定
種からきゅうりを育てるのは初心者には難しいので、苗からの栽培をおすすめします。苗には実生苗と接木苗の2種類ありますが、病気に強く、収穫量の多くなりやすい接木苗を選びます。夏すずみ、よしなり、四葉キュウリ、ミニきゅうりは、初心者でも育てやすい品種なのでおすすめです。
植付け
きゅうりの生育適温は25~30℃です。関東辺りでは、上旬頃に植付けを行います。そうすれば、6月半ばから9月に収穫できるでしょう。
きゅうりは高さ約150㎝、株張りは幅が30㎝ほどまで成長するので、容量15リットルの大きめの丸い深鉢、もしくは60㎝の深型の野菜用プランターの使用をおすすめします。株間は大体40㎝間隔にします。
きゅうりの苗の根鉢よりも大きめの植付け穴を掘り、植付け前に十分に水で湿らせておきましょう。苗を植えた後は、たっぷりの水を与えましょう。
水やり
水やりは、きゅうりの育て方の大切なポイントの一つです。きゅうりは乾燥に弱い野菜なので、水分不足にならないよう注意が必要です。プランターの土の表面が乾いていたら、水やりをしましょう。日中の気温が高い時は水やりを控え、朝に水やりをします。夕方、土が乾いている場合は、再度水を与えましょう。水をやる際は、プランターの底から水が流れ出てくるくらい、しっかりと与えます。
支柱
きゅうりのツルが20㎝~30㎝ほどまで成長したら、支柱を立ててツルを誘引します。最初のツルを麻ひもなどで支柱に結んであげると、その後は自然にと支柱に巻きついていきます。
初回公開日:2017年11月29日
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