【種類別】トマトの育て方|種・苗から/プランター・地植え
更新日:2020年08月28日
種類別トマトの育て方
サラダやスープ、煮込み料理など、さまざまな料理に用いられるトマトは、ビタミンC、ビタミンE、β-カロテン、カリウム、リコピンなど、健康と美容にうれしい栄養がいっぱい詰まっています。まさに「トマトが赤くなると医者が青くなる」という、ヨーロッパの古い言い伝えのとおりです。
トマトは、育て方が比較的簡単で失敗が少ないためがあり、家庭菜園初心者にもです。それでは、種類別にトマトの育て方を見ていきましょう。
フルーツトマト
フルーツトマトは品種ではなく、一般的なトマトの栽培の際に水やりを控え、トマト内の水分を極力抑えて完熟させ、糖度を高くしたトマトのことです。糖度が8度以上のトマトはフルーツトマトに分類されます。甘味、酸味、香りが強く、持ちがいいのが特徴です。
フルーツトマトは、土の乾燥状態を保ちやすい鉢植え、プランター、ハウスでの栽培が向いています。直射日光がよく当たる、風通しの良いところで育てましょう。この種のトマトの育て方で重要なのは、水分管理と追肥の選び方の2つです。
トマトは南米原産なので、比較的乾燥を好みます。水やりは土の表面が乾いたら行ってください。鉢植えやプランター栽培の場合は、底から水が流れ出るくらいたっぷりとあげます。ハウス栽培の場合は、地面が浸水しないよう工夫が必要です。また、雨が直接当たらないようにしてください。夏場は日中の暑い時間帯の水やりは避け、朝もしくは夕方に行います。乾燥気味に育てた方が、実がより甘くなります。
追肥の肥料の選び方ですが、葉に作用する窒素を多く含むものは控えめにし、リン酸を含むものを与えます。リン酸は、トマトの実を充実させるのに有効な成分です。トマト用の肥料もあるので、そちらを使用しても構いません。また、肥料をやり過ぎないことが、育て方のポイントです。追肥は2週間に1回が理想的でしょう。
フルティカ
中玉品種のフルティカは、糖度が7〜8度と甘いフルーツトマトです。皮が薄く、滑らかな食感なので、小さなお子様や高齢者でも食べやすいトマトです。
フルティカは、地植えはもちろん、プランターでも栽培が可能です。栽培に適した時期は3~9月で、種まきは3~5月に行います。苗の植付け時期は4〜6月で、6〜9月には収穫できます。
フルティカの育て方のポイントは、直射日光が当たる、風通しの良いところで育てることです。水はけの良い土に植え、水を与えすぎないようにもしましょう。初期の生育が著しいので元肥は少なめにし、追肥は2週間に1回程度にします。
トマトの種からの育て方
トマトは苗から育てるのが一般的で、種から育てるのは初心者には難易度が高めです。しかし、種から育てたトマトは、不思議とより愛着が湧き、収穫するときの喜びも倍増します。ここでは、トマトの種からの育て方をご紹介します。種からの育て方を学び、ぜひ種からトマトを育てることに挑戦してみてください。
種まき
トマトは、種から植え付けられる状態の苗になるまで、約70〜80日ほどかかります。ですから、遅くても2月下旬から3月上旬までには種まきを始めましょう。トマトの種は生命力が強く、発芽率も高いですが、2月下旬から3月下旬の外はまだ寒い時期なので、室内で種まきを行います。発芽に適した温度は25℃~30℃ですので、最低でも20℃〜25℃に保ちましょう。
一番手軽な種まき方法は、ポットに直接種をまくことです。ポットに市販の種まき用培土を入れ、そこに一昼夜水に浸して水分を含ませた種を2粒~3粒まき、薄く土をかぶせます。上から水をやると、種が流れ出てしまうことがあるので、ポットの下から吸水させるようにしてください。種が発芽したら間引きし、1本だけ残すようにします。
加温
トマトの種からの育て方の注意点は温度です。昼間は窓の近くなど、日光の当たる暖かいところに置き、夜は窓辺は気温が下がるので窓から離し、暖かい場所で管理します。発砲スチロールの箱に入れたり、ビニールや毛布などをかぶせたりして、加温状態を保ちましょう。それでも適温に満たない場合は、加温器や育苗器を使用してください。
水やり
種が発芽するまの育て方のポイントは、土があまり乾燥しないようにすることです。土の表面が乾いていたら、水をあげましょう。上から水を与えると種が流れ出てしまうことがあるので、そっと水をやるか、ポットの下から吸水させます。苗としてある程度大きくなるまでは、下から水を吸収させることをします。本葉が数枚出て、株がしっかりしてきたら、上から水を与えても大丈夫です。
植付け
初回公開日:2017年11月28日
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