【種類別】ゴーヤの育て方・緑のカーテンの作り方|種/苗
更新日:2020年08月28日
ゴーヤってどんな野菜なの?
ゴーヤとは、ウリ科のつる性植物で夏に収穫期を迎える野菜で、見た目は緑色で表面は突起でおおわれているところが特徴的です。また、ゴーヤとは沖縄の方言では「ニガウリ」と呼ばれており、他の呼ばれ方としては「ツルレイシ」と呼ばれることもあります。
ニガウリという名のとおりに非常に苦みが強い野菜ですが、沖縄ではゴーヤーチャンプルという家庭料理で浸透しており、全国的にもおなじみの野菜になっています。
また、ゴーヤにはよく知られている緑色のゴーヤの他に白いゴーヤがあり、緑のゴーヤが青臭さと苦みが強いのに対し、白ゴーヤは、青臭さと苦みが少なく、ほんのり甘いのが特徴なのでサラダなどの生食でもおいしく食べることができます。
そして、ゴーヤは生長が早い野菜で収穫量が多く、栄養価も高いため夏野菜として欠かせないものとなっています。
ゴーヤには高い栄養素がたくさん含まれている
ゴーヤには、風邪の予防や疲労の回復、肌荒れなどに効果的なビタミンCが豊富に含まれています。ゴーヤが含んでいるビタミンCの量は、キュウリやトマトなどの代表的な夏野菜より76mgと非常に多く、これらの野菜より5倍以上も含まれています。
また、ビタミンCは通常加熱すると壊れやすいが、ゴーヤに含まれるビタミンCは加熱をしても壊れにくく、油との相性も非常にいいため、加熱調理も多く楽しむことができます。そして、ゴーヤの特徴的な苦みは「モモルデン」という成分で、胃腸の粘膜を保護したり食欲を増進する効果があります。また、ゴーヤには体を冷やす効果もあるので夏バテにも最適な野菜です。
他にはどんな栄養素が含まれているの?
・食物繊維
満腹感を感じさせ食べすぎを防ぎます。 糖質の吸収をゆるやかにして、食後血糖値の急激な上昇を抑えます。また整腸効果があり便秘解消にも効果があります。
・カルシウム
骨の強化や老化防止に加え、体の生理機能を調整し、心を安定させる働きがあります。
興奮や緊張の緩和,血液凝固や高血圧の予防、ストレス解消、大腸がんのリスクを下げるなどの作用があります。
・鉄分
造血作用、貧血予防、疲労回復、骨や歯を丈夫にする作用、タンパク質代謝促進などの効果があります。
さらに栄養価を高くするには、ゴーヤを天日干しにして乾燥ゴーヤにすることです。生のゴーヤより栄養価が高まるので、さらに効果的です。
ゴーヤはこんな予防にもなる!?
・糖尿病の予防
ゴーヤに含まれる豊富な食物繊維には、血糖値を下げる効果があります。
・夏バテ防止
ゴーヤには水分が多く、体を冷やす効果があることから食欲が減退してしまう夏バテにも効果的です。
・ダイエット効果
ゴーヤの中には、共益リノール酸という成分が含まれています。この成分には、体脂肪の増加を防ぐ効果があるので、太りにくい体質を作ることができます。
・美肌効果
ゴーヤには美肌・美白、コラーゲンの生成を行う効果があるという多くのビタミンCを含んでおり、夏の強い紫外線によってできるシミやそばかすを予防する効果があります。
ゴーヤには、多くの栄養価の高い成分が含まれ、また体にいい効果がたくさんあるので積極的に摂取してみてはいかがでしょうか。
ゴーヤを育てよう
初心者でもゴーヤを育てることができる?
野菜を育てることが初めてのかたは、種まきより苗を買い植え付けをする方が間引きなどの作業もないため簡単に育てることができます。また、苗として値段は少し高めの接ぎ木苗を購入すると、育てていくうえで悩まされる病気や害虫また寒さに強く丈夫なため、接ぎ苗ではない苗より断然に育てやすいです。
そして、夏野菜を育てるための夏野菜用の培養土を使い、化成肥料と油かすなどを使い土づくりをしましょう。ゴーヤは、水やりと肥料をしっかりあげていれば育てやすい野菜のため初心者でも簡単にゴーヤを育てることが可能です。
種からの育て方
4月頃の気温が20~25度程になってから種をまき始めましょう。種の尖った部分を1mmほどカットし、水に浸して発根させてから種をまくと、発根率が高くなります。この時水に浮いている種は発芽もせず育てることができないため、取り除いておきます。
まず、指などで土を軽く押して種を蒔くための穴を作ります。蒔き穴は、約20cmほどの間隔を空け、1箇所につき2~3粒種を入れます。すべての種が発芽するわけではなく、発芽しない種も中にはあるので、育てたい株の数より少し多めに種を蒔いておくことがポイントです。そして本葉が4~5枚になるまで、風通しのよい日陰で、土を乾燥させることがないように毎日たっぷりの水をあげて育てることが重要です。
そして、数日して生えてきた新芽の中から茎が太く成長の著しい芽を選びます。それ以外の芽は育てず、土から引き抜きましょう。この作業を「間引き」といい、新芽同士の根の衝突や密集により日当たりや風とおりが悪くなったり、栄養がいきわたりにくくなるのを防ぎます。また、病気や害虫予防の役割があるため、しっかりと間引きをしておくといい苗に育てることができます。
苗からの育て方
初回公開日:2017年12月07日
記載されている内容は2017年12月07日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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