【種類別】いちごの育て方｜種・苗から/プランタ・地植え
更新日：2020年08月28日
種類別簡単ないちごの育て方
女峰
女峰は、実がやや小ぶりですが、長円錘形の整った形をしており、色付きが良く、比較的日持ちもするので、デザートやケーキなどのお菓子類に適したいちごです。甘味と酸味のバランスがいいので、甘酸っぱいいちごがお好みの方にはです。
女峰は、いちごの中でも育て方が簡単な品種であり、苗もよく出回っています。果実は小粒の女峰ですが、苗はやや大きめに育つので、苗と苗の間隔を多めに取るのが、この品種の育て方のポイントとなります。収穫量が多いことを特徴としていますが、その分たくさんの花を付けます。そのため、養分と水分が花に回りやすいので、美味しい実を得るためには、摘果する必要があります。
女峰は、うどんこ病と炭そ病に弱い品種なので注意が必要です。また、他の品種と比べると、アブラムシやハダニなど、害虫の被害も受けやすくなっています。これらの病気や害虫は、暖かい季節に発生しやすいので、秋から栽培を始めると良いでしょう。
さちのか
甘味と酸味のバランスが取れたさちのかは、円錐形をした大きめの実を特徴としています。果肉の中まで赤くなりやすく、ジャムやケーキ、お菓子作りに用いると、色合いがきれいに仕上がるのでです。
さちのかの育て方ですが、他の品種同様、畑はもちろん、ご家庭の小スペースやプランターでの栽培が可能です。寒さには強いですが、乾燥には弱いので、冬でも土の表面が乾いていたら、水やりをします。
また、果実を大きくするためには、たっぷりの栄養が必要となります。そのため、収穫するまで肥料不足にならないようにしてあげるのが、さちのかの育て方の重要なポイントとなります。化学肥料を追肥して、肥料不足に陥らないようにしましょう。
夏姫
夏姫は、「四季なりいちご」と呼ばれ、四季を通して果実を付けるいちごです。甘くて美味しい実をたくさん付け、収穫期間が長いのを特徴としています。丈夫で病気に強い品種なので、育て方がやさしいのが魅力です。
夏姫の育て方ですが、日当たりと風通しの良いところを管理場所として選びます。土は水はけが良く、保水性のあるものに緩効性肥料を入れたものを使用します。水やりは土の表面が乾いたら行い、水不足に陥らないように注意しましょう。
いちごの種からの育て方
ここでは、いちごの種からの育て方をご紹介していきます。いちごの種には「休眠」という性質があり、なかなか発芽しづらいというのがあります。しかし、発芽させるコツをしっかりと掴めば、いちごを種から育てることが可能です。
いちごの種の発芽条件は以下となります。
・日当たりと風通しが良い
・温度と湿度が高い（発芽温度は20℃～25℃）
・中性〜酸性の土の使用（パーム用土がです）
・水分と肥料の持ちが良い
いちごの種の育て方の手順
1）卵のパックやひき肉のトレイなど、浅い容器を用意します。底穴は不要です。
2）水で膨らませたパーム用土を容器に敷き詰め、いちごの種をなるべく間隔を空けてパラパラと撒きます。
3）種を撒いた容器をチルドルームに3日ほど入れて予冷します。チルドルームがない場合は、容器をビニール袋に入れ、冷凍庫に一晩、その後冷蔵庫に3日入れておきます。
4）予冷後は日光に当てます。暖かい日は外に出し、直射日光を浴びせましょう。温度は最低でも15℃は保つようにします。乾燥しないよう、1日に3回は霧吹きで水やりをします。乾燥が酷い場合は、容器の縁から水を注ぎ、土を押すと水が少し滲み出すくらい与えます。
10日ほどすると根が出てきて、その約2日後には発芽が見られるでしょう。あとは定植できる大きさの苗になるまで成長を待ちます。
いちごの種からの育て方のポイント
いちごの種からの育て方のポイントは2つあります。1つ目は「日光」「水分」「温度」の3つです。この3点に気を配りながら育てれば、上手に発芽させられるでしょう。
もう一つの育て方のポイントは、いちごの発芽から苗の初期成長の段階です。いちごは、この段階で多くの養分を必要とします。肥料切れにならないように気をつけましょう。
いちごの種の育て方で大切なのは、根気と辛抱です。時間と手間がかかりますが、途中で投げ出したり、諦めたりせず、愛情を持って育て、いちごの成長を見守ってあげましょう。
いちごの苗からの育て方
いちごは、種から育てるよりも、苗から育てる方がより手軽で簡単です。いちご栽培初心者には、この育て方が一番適しています。
いちごの苗の上手な選び方は、葉や茎の色が濃く、茎と株元のクラウンと呼ばれる成長点となる新芽の部分が太く、全体的に色鮮やかで艶があるものを選ぶことです。土や下葉にカビや変色のあるものは避けましょう。
いちごの苗の植え付けは、10月中旬～11月上旬に行います。有機質で肥料持ちが良く、水はけの良い土を選びます。野菜用の土やいちご専用の土の使用がです。それでは、苗からの育て方の手順をご紹介していきます。
いちごの苗からの育て方の手順
初回公開日：2017年12月04日
記載されている内容は2017年12月04日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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