【種類別】アスパラガスの育て方|スプレンゲリー/ナナス
更新日:2020年08月28日
【種類別】アスパラガスの育て方|スプレンゲリー/ナナス
煮ても焼いても美味しいアスパラガスが、家庭菜園で収穫できたら素敵です。アスパラガスは収穫するまでの期間が長いと敬遠される方が多くいらっしゃいます。今回はアスパラガスの育て方と、品種についてご紹介いたします。
家庭菜園でのアスパラガスの育て方
家庭菜園での育て方は大きく分けて「種から育てる方法」と「苗を購入する方法」の2種類です。それぞれ育て方や収穫時期に大きな差がありますので、どちらを選ぶかは良く確認してから栽培しましょう。
種から
アスパラガスは種が販売されており、種から育てる事ができます。種から育てる場合は収穫までに3年を要します。発芽しにくいので1日水に浸けた種を3月下旬にプランターに点まきしますが、プランターが標準サイズであれば2列で計10粒まく事が可能です。
2~3週間で発芽し、葉がある程度大きくなってから1度目の間引きをして5株にします。7月に2度目の間引きを行い2株にしたら、それぞれ大きな鉢に植え替えて管理を行います。水やりは表土が乾いたらたっぷりとまき、鉢の底から流れ出るようにしましょう。
追肥は3週間に1度行い、緩行性化成肥料を株元に施します。葉の色が黄色くなっていると肥料不足なので、その様な場合には液体肥料を施しましょう。その後は追肥を忘れずに行い、倒伏しないように支柱を立てます。
冬になって葉が枯れたら地際から切り戻し、水を控えめに与えます。
2年目以降
2年目以降は最初に出た芽だけを収穫し、それ以降は芽が出ても収穫はしないで株を育てましょう。3年目以降~15年ほど収穫を楽しむ事ができます。3年目になると出てくる芽が太くなり、スーパーで販売されているようなアスパラガスを収穫することができます。
苗を購入
アスパラガスは苗を購入することができます。他の野菜苗のように芽が出ているものではなく、根の状態で販売されています。苗には2年目のものと3年目のものがあり、3年目の苗は「大株」として販売され、翌年の春から収穫をすることが可能です。2年目の苗は1年、育苗する必要がありますので、翌年の収穫は1度に留めておきましょう。
植え付けは11月に行い、それ以降の育て方は種から育てる場合と変わりません。また、アスパラガスの苗は袋に入れて販売されており、そこに育て方が記載されていますので、良く読んでから栽培を始めると不安なくアスパラガスを育てる事ができます。
日当たり
アスパラガスは日当たり良い場所で育てます。発芽地温は25°~30°なので、種まきの時期は日の当たる場所に出し、気温が低いようならビニールで覆い地温を上げます。発芽後も日なたで管理し、苗が大きく育つようにしましょう。地植えの場合も1日、日の当たる場所に定植しましょう。長い期間同じ場所で育てることになりますので、植え付ける前に良く確認すると失敗しません。
肥料など
アスパラガスは大きく育つ野菜なので、肥料が多く必要です。プランターでの育て方は土に元肥が入っている培養土を使用します。発芽後は2~3か月ごとに緩行性の化成肥料を追肥し、肥料切れに注意しましょう。
地植えの育て方は、植え付けの2週間前に元肥を施しますが、プランターと違い根が下に伸びていきますので深く耕す必要があります。元肥も深く施して、根の先端から栄養を吸収できるようにしましょう。肥料を切らすと株がつかれた状態になり、翌年の収穫が少なくなってしまいます。
冬は葉が黄色くなりますが、それ以外の季節で黄色くなる場合は肥料切れを起こしていますので、速効性の液体肥料を与えましょう。
冬
冬の間は地際から葉を刈り取るので、それまでと同じように水やりを行うと根腐れしてしまいます。また、刈り取ったアスパラガスの葉は病気にかかっている可能性があります。そのため、地植えで畝の間に放置したり、プランター内に放置すると翌年発芽する葉が感染してしまうでしょう。
できれば焼却処理をした方が安全ですが、焼却できない場合でも株の周りに葉が残らないように注意して処理しましょう。寒い地域では冬の間に枯れてしまう事があります。心配であれば堆肥を多く施すか、藁でマルチングをすると冬を越す事ができます。
地植えでは冬の間の水やりは不要ですが、プランターで育てている場合は霜がかからないようにして、水を控えめに与えましょう。
ホワイトアスパラガス
アスパラガスには白いホワイトアスパラガスがあります。実際にホワイトアスパラガスという品種があるわけではなく、グリーンアスパラガスと同じ品種です。ホワイトアスパラガスは軟白栽培という方法で育てられるのですが、軟白栽培は家庭菜園でも行う事ができます。
軟白栽培の方法は、新芽が伸びてきたら柔らかい土を被せ日光に当てない事です。20cm~30cm被せ、土から新芽が出てきたら収穫適期なので土をどかし収穫します。日に当てないように育てるだけでホワイトアスパラガスができますが、プランター栽培をしていると深さが足りず育てる事ができません。
その場合は遮光フィルムで日光を遮る事ができます。支柱を立て、光が入り込まないように遮光フィルムを張り付ければ、プランターでもホワイトアスパラガスを育てる事ができます。軟白栽培した野菜は他にチコリなどですが、同じ方法で栽培できます。
初回公開日:2017年12月07日
記載されている内容は2017年12月07日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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