食虫植物ウツボカズラの育て方|土/水苔/アラタ/グラシリス
更新日:2020年08月28日
ウツボカズラの育て方として、鶴が多くなってきた場合や、つるが延びすぎだと感じる場合にはその場その場で剪定を行います。剪定することによって、ウツボカズラに捕虫袋ができやすくなります。
もし、たくさんのつるを切るような剪定を行いたいと考えている場合には、日差しが穏やかでウツボカズラを屋外で育てている5月頃に行うのが良いでしょう。
害虫
ウツボカズラには、カイガラムシやアブラムシなどの害虫がつく場合があるので育て方には注意が必要です。
カイガラムシは、茎や葉に寄生して栄養を吸い取る害虫です。しかも、成虫になるとカイガラムシという名のとおり、体が堅いからで覆われてしまうため、殺虫剤が効きにくくなります、カイガラムシはできるだけ幼虫のうちに見つけ、殺虫剤を使用して駆除するのが育て方のポイントです。
アブラムシは、新芽や茎や葉に針を刺して栄養を吸い取り下部本体を弱らせます。他にも、アブラムシの排泄物はすす病を引き起こしますので、アブラムシも見つけ次第、殺虫剤で駆除するのが育て方のポイントでしょう。
雨
直射日光に弱い性質をもつウツボカズラですから、その育て方で雨の対処方法も気になるところではないでしょうか。しかし、実はウツボカズラは雨に当てると成長が良くなります。したがって、春や秋の屋外で日光に当てている季節は、雨が降ってもそのままでウツボカズラを遠慮なく雨ざらしにしておきましょう。
種類別のウツボカズラの育て方とは?
ウツボカズラ全般の育て方はわかりましたが、ウツボカズラは70種もの種類が存在する植物です。そのため、ウツボカズラの種類によって育て方が異なることもあります。そこで、ここではウツボカズラの代表的な種類の育て方についてご紹介します。
アラタ
ウツボカズラの種類の中でアラタは、日本ではヒョウタンウツボカズラの名で古くから知られている種類です。しかも、高温の環境でも低温の環境でも良く育ち、捕虫袋もつけやすい育てやすい種類でもあります。
置き場所
一般的なウツボカズラと違い、アラタは強い日差しの方が良く育つ性質を持っています。そのため、一般的なウツボカズラに比べると育て方は楽になります。しかし、いきなり夏の直射日光の下で育てるのは無理がありますが、慣らしさえすれば直射日光の下でも育てることが可能です。ただし、直射日光の下で育てる際には湿度の管理に気をつけましょう。
土
アラタの育て方において土選びですが、一般的なウツボカズラと同じく水苔または腐食質の強い水はけの良い土、もしくは赤玉土小粒と軽石小粒とピートモスを6:2:2の割合で配合した土を使うとよいでしょう。ただし、アラタは成長が早いためにすぐに鉢が倒れやすくなるので焼赤玉土を入れるなどして転倒防止対策をしておくのがアタラの育て方のポイントです。
水やり
アラタは、一般的なウツボカズラに比べると加湿された環境を好みません。むしろ乾燥した環境を好みますので、水やりは土が乾燥してきたと思ったときに行うのが良いです。
グラシリス
グラシリスは、マレー半島やスマトラ島やその周辺の島に生息するウツボカズラです。茎が良く伸びる上に、脇芽もたくさん出してくれますので栽培するのに広い場所が必要となるケースも多いです。良く成長する分、夏には花も良く咲かせるので花でも楽しめるウツボカズラです。
初回公開日:2018年01月10日
記載されている内容は2018年01月10日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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