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食虫植物ウツボカズラの育て方|土/水苔/アラタ/グラシリス

更新日:2020年08月28日

最近、園芸店やホームセンターなどでも見かける食虫植物ウツボカズラ。独特の形をした補注袋に目を奪われる方も多いのではないでしょうか。しかし、ウツボカズラの種類や育て方などについて知っている方は少ないでしょう。そこで今回は、ウツボカズラについてご紹介します。

食虫植物ウツボカズラの育て方|土/水苔/アラタ/グラシリス

食虫植物ウツボカズラとは?

ウツボカズラとは、科名はウツボカズラ科で学名がネペンテスト呼ばれるつる性の食虫植物です。原産国は、赤道付近の東南アジアをはじめ、北オーストラリアやニューカレドニア、マダガスカルなどを中心とした熱帯地方です。

学名であるネペンテストは、ギリシア語で「憂いや悲しみを消す」を意味しますが、学名の由来ははっきりとはしていません。和名であるウツボカズラの由来は、捕虫袋の形が矢を入れておく「うつぼ」に似ているところから付けられ、つる性植物である「カズラ」と合わせてウツボカズラとなりました。

ウツボカズラの種類は非常に多く、野生種で約70種類にもなります。この約70種類のウツボカズラそれぞれが、形や大きさや色などが異なった捕虫袋を付ける点も非常に興味深いです。

6~7月頃には地味ではありますが穂のような形の小さな花を咲かせます。花には雄花と雌花があり、ウツボカズラの雄花と雌花は別々の株に咲きます。

食虫植物ウツボカズラの虫の捕らえ方とは?

ウツボカズラの虫の捕らえ方は、葉っぱの中央脈を長く伸ばし、その先端にふくらみを作り、これを捕虫袋とします。捕虫袋は、落とし穴方式となっており、捕らえた虫を絶対に逃がさない構造となっています。

まず、入り口では虫を誘い込む蜜が分泌される蜜腺があり、虫を誘惑します。そして、誘惑された虫は捕虫袋の入り口に止まろうとしますが、ここが滑りやすい構造となっている上に、内部に向かって何本もの筋が通っていますので、足を滑らせた虫はあっという間に捕虫袋の奥底へを落ちていきます。

捕虫袋の奥底に落ちた虫は、這い上がろうとしますが内部は蝋を塗ったようにツルツルしていて登りにくくなっています。しかも、捕虫袋の入り口はねずみ返しの構造になっており、補注袋自体も薄くて柔らかそうに見えますが、実は堅くてしっかりしているのでそう簡単には出られません。こうして捕虫袋で捕らえた虫は、消化されてウツボカズラの栄養となります。

食虫植物ウツボカズラの育て方とは?

ウツボカズラがどのような植物かわかったところで、育て方はどのようにすればよいのでしょうか。

置き場所

ウツボカズラの育て方で、最も難しいのが置き場所です。熱帯地方の植物であるウツボカズラですから、育て方としては日当たりのよい場所に置いておけばよいと考えがちですが、実は直射日光に弱い性質もあります。

春や秋の穏やかな日差しであれば、屋外で日光に当てる育て方をします。

夏の日差しが強い季節は、直射日光をレースのカーテンで遮った窓辺など、柔らかな日差しがあたる場所に置いてておくと良いでしょう。

冬はウツボカズラの育て方で15度以上の環境を保つことが必要ですので、ガラス越しに日差しがあたる室内の窓辺などに置きましょう。

ウツボカズラは根が弱いので、土の選び方も育て方の重要なポイントとなります。ウツボカズラの育て方として、水苔または腐食質の強い水はけの良い土、もしくは赤玉土小粒と軽石小粒とピートモスを6:2:2の割合で配合した土を使います。

水やり

ウツボカズラの育て方で、水やりについてですが春から秋にかけては土が乾かないように気をつけて水やりをします。対して、屋内で育てる冬は土が乾いてから水をあげるようにしましょう。どの季節も水やりのペース的には、2~3日に1回になると覚えておけば育て方がわかりやすいでしょう。

肥料

ウツボカズラは、春から秋にかけての生育期に肥料を与える必要があります。肥料の与え方としては、この育成期に液体肥料を2ヶ月に1回ペースで与えるか、緩効性の化学肥料であればゆっくりと効果が出ます。1回だけ施す2つの方法がありますので、状況に合った育て方を選びましょう。

植え替え

根が弱いウツボカズラは、水苔や土の環境を保つために毎年5~8月に植え替えをするのも育て方の特徴です。ウツボカズラの根は細くて弱いので植え替えの際には丁寧に扱いましょう。根が弱いウツボカズラですから、植え替えの際には根が黒く変色していたり傷んでいる場合には、その部分をハサミで切り落としておくのもウツボカズラの育て方のポイントです。

剪定

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初回公開日:2018年01月10日

記載されている内容は2018年01月10日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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