パッションフルーツの育て方｜種/苗/鉢植え/プランター
更新日：2020年08月28日
パッションフルーツはブラジルが原産の果物なので、南国のイメージがあります。ブラジルと日本では気候が違いますし、四季の流れも違います。日本で上手にパッションフルーツを育てるには、どのような育て方をしたら良いのでしょうか。
春編
春はパッションフルーツにとって植え付けと開花の時期です。4月頃に植え付けをし、5月から６月頃に花が咲きます。
育て方のポイントは、しっかりと支柱を立てることです。風などで株が揺られると、株の成長が遅くなってしまいます。南向きで日当たりの良い場所に置くのも、育て方の中で重要なポイントです。
パッションフルーツはグリーンカーテンにもなります。グリーンカーテンを作りたい方は、あらかじめネットを準備しておくと良いでしょう。
また、前の年からパッションフルーツを育てていた方は、剪定をしてから植え替えをした方が良いでしょう。前の年に育ちすぎた枝やツルを剪定し、込み合った成長を綺麗にすることで、花の数や実の数を増やすことができます。
夏編
パッションフルーツは初夏にかけて花が咲き、秋口まで実がなる季節です。開花時期の気温が20度以下になると、花が咲いても実の成長が不安定になるので、日当たりや気温に注意が必要です。
肥料を与えつつ花の成長を待ち、7月から9月辺りまで実の収穫ができます。パッションフルーツは南国で育つ植物なので、夏にぐんぐん成長していきます。綺麗なグリーンカーテンを作ることも可能です。
しかし、暑すぎる気温にも注意が必要です。パッションフルーツの育て方として適温なのは20度から30度となります。30度を越えてくると、高温障害で花や実がつかなかったり、育成中の実が落ちていまうこともあります。
パッションフルーツは亜熱帯に生息する植物ですが、寒さだけでなく、暑さにも敏感な植物です。そこをクリアして行く事が、育て方のポイントです。
秋編
地域や植え付けた時期にもよりますが、パッションフルーツは秋口まで収穫が可能なので、長く栽培を楽しむことができます。温室で育てたパッションフルーツは、2回収穫することも可能です。
パッションフルーツは最初は緑色の実をつけますが、だんだん赤くなっていきます。完全に熟された実は地面に落ちるので、例え赤くなっていたとしても、枝についている実はまだ熟されていない物もあります。早めに収穫してしまった実は、しばらく置いてから食べると良いでしょう。
あらかた収穫が終わったら、今年収穫した枝やツルは剪定してしまう事をします。
冬編
パッションフルーツは亜熱帯地方の植物ですが、ある程度の寒さには耐久性があります。8度以上あれば葉をつけたまま冬を越せますし、水やりを控えれば0度から5度の間でも、株を生かすことができます。室内でも日当たりの良い場所に置き、とにかく根を痛ませないのが育て方のポイントです。
また、パッションフルーツは霜に弱い性質をしています。冬でも気温の高い九州南部では、地植えでも冬を越すことができますが、霜には当てないように心掛けましょう。
注意すべき病気、害虫は？
植物の育て方として気になるのが、病気や害虫です。パッションフルーツはまだまだガーデニングとしての認知度が低いため、どのような害虫、病気になるのか気になる方が多いのではないでしょうか。
パッションフルーツの育て方の中で、気をつけるべき害虫、病気をご紹介します。
害虫編
パッションフルーツは、育てていく上であまり害虫被害の心配はありません。新芽が出てくる時期に、アブラムシはつきやすくなるので注意しましょう。
また、枝やツルが生い茂る時期、風通しが良くないとカイガラムシがつく原因となります。幼虫は薬剤で駆除できます。カイガラムシは人体に影響を及ぼす虫ではないので、見つけ次第素手やブラシで駆除しましょう。駆除した後も、しばらくは観察が必要です。
病気編
パッションフルーツの育て方の中で、病気の心配はあまりありません。ただし、葉っぱに斑点ができる「疫病」には注意が必要です。湿気がある時期は白カビが発生したり、ひどい場合は株ごと処理が必要になります。
疫病は野菜などに発生しやすく、特に実がなる植物は、成長段階が若い時期になりやすいです。雨が多くなる時期に発症しやすい土壌の病気なので、梅雨時期は注意しましょう。
パッションフルーツの品種とは？
いざパッションフルーツを育てようとおもっても、日本ではあまり馴染みがない果物です。実物を見たことがないという方もいるのではないでしょうか。パッションフルーツには、どのような品種があるのでしょうか。
初回公開日：2018年01月09日
記載されている内容は2018年01月09日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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