Search

検索したいワードを入力してください

【種類別】ラベンダーの育て方|地植え/プランター/刈り込み

更新日:2020年08月28日

ラベンダーは、シソ科のハーブで、自然交配などでいろいろな品種があります。暑さや寒さ、病虫害にも強いので初心者でも失敗が少なく育てられる植物です。しかし弱点もあるので、ラベンダーの育て方のポイントを押さえておけば、収穫量も増えて長く楽しむことができます。

【種類別】ラベンダーの育て方|地植え/プランター/刈り込み

種類別ラベンダーの育て方

ラベンダーは、シソ科のハーブの一種で、主に香りを楽しみます。原産地はヨーロッパの地中海地方なので、強い日差しと乾燥した環境を好みます。基本的に暑さ、寒さ、そして病虫害には強いので育て方は比較的簡単です。ただし、湿度には弱いという弱点を持っています。

レース

名前の由来になっている、レースのような繊細な模様が入った葉が魅力的なラベンダーです。香りは弱い品種ですが、花が咲いたときの美しさから、観賞用としてがあります。

レースの育て方は、他の品種よりも簡単なので、初心者にはです。育て方で注意したいポイントは、湿度に弱いということです。ラベンダーは全般的に湿度に弱いのですが、とくにレースは湿度に弱いため、水やりに注意をすることで長く楽しむことができます。

育て方は「鉢植え」です。風通しがよく日当たりのよい場所を選んで育てましょう。水やりのタイミングは、春から秋までは、鉢の表面が乾いたら水をたっぷり与えます。鉢の受け皿に水がたまったままにしておくと、根腐れを起こすのですぐに捨てましょう。

シフォン

ウサギの耳のようにぴょんと2つの花びらが飛び出ていて、なんとも言えないかわいらしさが特徴のシフォンです。他のラベンダーに比べると暑さに強い品種ですから、育て方としては気温が高い関東から西の地域でも失敗なく育てられます。

シフォンは、茎も太く、折れにくい観賞用のラベンダーです。香りはあまり高くありませんが、かわいらしい姿がとなっています。

他のラベンダーと同じように湿度が高い環境が苦手です。あまり頻繁に水やりをすると元気がなくなってしまいますから、土の乾き具合をよく見ながら水やりをしましょう。また、シフォンの育て方として、剪定は必須です。剪定することで、苦手な高温多湿から守ることができます。梅雨が本格的になる前に、株の三分の一ほどを刈り込んでおきましょう。

セージ

セージは、「サルビア・ロンギスピカータ」と「ブルーサルビア」が自然交配した品種です。花もガクも濃紺で、ガクが長く残るため、晩秋まで楽しめます。他の品種に比べると、丈夫なので育て方としては、日当たりと水はけさえ注意しておけば、元気に育ちます。

寒さには、それほど強くないので、植え付けは春が最適です。秋植えもできますが、冬の寒さが厳しい土地では、しっかりと根付いていない場合には寒さで枯れてしまうこともあります。

セージの草丈は80㎝~150㎝くらいになり、株が大きくなりやすいため、地植えでの育て方では、株の間を30㎝以上離して植えるようにしましょう。肥料をやり過ぎると、株に勢いがつき過ぎてしまうので、よほど痩せた土地でない限り、それほど肥料は必要ではありません。

センティヴィア

一般的なラベンダーは、春に咲きますが、センティヴィアは、条件が整えば春と秋、2回花が楽しめます その育て方の条件とは、気温です。気温が12℃~30℃をキープできれば2回楽しむことができます。

センティヴィアは、日光が大好きです。しかし、直射日光に当たってしまうと水枯れを起こしやすくなります。センティヴィアは、一度でも水枯れを起こしてしまうと、復活することは難しく、そのまま枯れてしまいます。とくにベランダでプランターや鉢などで育てている場合には、西陽に注意しなくてはなりません。キツイ日差しを避けるためにも、よしずや日傘などで遮ってあげましょう。

花を2回楽しむためには、肥料も大切です、花をつける時期には、栄養が花に取られてしまいます。水やりの代わりに2,000倍ほどに薄めた液肥をあげるようにしましょう。また、終わった花は、すぐに摘み取ることで長く花を楽しむことができます。

キューレッド

キューレッドの花姿は、花の先端に「ウサギ耳」と愛称で呼ばれる短めの飾り包がついていて、ピンク色のかわいらしい花が特徴です。2000年に初めて日本に上陸した品種で、イギリスのキューガーデンが名前の由来になっています。

コンパクトにまとまりやすく、全体的に小さいので、鉢植えにするといいでしょう。日当たりが良く、乾燥気味の土壌を好みます。比較的暑さには強いのですが寒さに弱い品種ですので、育て方としては冬越しに注意が必要です。

育て方がよければ、1年目から花穂をつけ始めます。2年目からは株元もしっかりしてくるので、次々に花穂をつけることができます。花を楽しんだ後は、半分くらいに剪定して、株を休ませてあげましょう。寒さには弱い品種ですから、冬には地植えから鉢上げして室内や温室に移動させてあげると寒さで枯れることを避けられます。

シルバーアヌーク

ラベンダーのなかでも、とくにシルバーリーフが見事な品種です。花が咲いていない時期も、観賞用として楽しむことができます。花姿は、ウサギ耳の薄紫色が特徴です。フレンチラベンダーの仲間なので、炎天下や乾燥した場所でも元気に成長する品種です。

草丈は、45㎝~60㎝で、それほど大きくなりません。あまり手を入れなくても、こんもりとボリュームのある樹形になってくれます。また、育て方としては、暑さにも寒さにも強いので初心者向けです。関東から南の地域であれば、地植えでも越冬することができます。

収穫は、梅雨入り前に行います。これは、ラベンダー全般に当てはまることですが、暑さ寒さに強いシルバーヌークも過湿には弱いため、葉の密度を低くする目的もあります。刈り込んで風通しを良くしてあげましょう。

ラベンダーの種からの育て方

ラベンダーの種からの育て方は、他の植物とは少し異なった点があります。このラベンダー特有のポイントをしっかり守ることで、発芽率を高くすることができます。ラベンダーの種まきの時期は、3月~4月の春播きと9月~10月の秋播きがあります、いずれも気温20℃前後が最も発芽しやすい気候です。

さらに、ラベンダーの種を蒔く前に、冷蔵庫の中で2週間以上、種を冬眠させる必要があります。ラベンダーの種は、冬の寒さを経験することで、発芽するというメカニズムを持っていますから、市販の種をそのまま袋から出して蒔いても全く発芽しないという危険性があります。

冷蔵庫で擬似冬眠させた後、育苗ポットなどに種を蒔きます。ラベンダーの種は、とても小さいので蒔いた種に直接水をかけてしまうと、種が流れて偏ってしまいます。あらかじめ土にたっぷりと水を含ませてから種を蒔き、その後は霧吹きなどで土を湿らせるようにしましょう。

次のページ:ラベンダーの地植えでの育て方

初回公開日:2018年01月04日

記載されている内容は2018年01月04日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

Related