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【種類別】バラの育て方|初心者/剪定/鉢植え/地植え

更新日:2019年03月19日

美しく魅力的な花が多いバラ。自分で育ててみたいけど、難しいのでは?と躊躇されている方は少なくないでしょう。ですがご安心下さい。育て方のコツを掴めば、バラは初心者でも育てられる植物なのです。初心者でも育てやすいバラや基本的な育て方をご紹介します。

【種類別】バラの育て方|初心者/剪定/鉢植え/地植え

剪定

バラの育て方のポイントとなる作業の内、最も大変な作業とされているのが剪定です。剪定には花後剪定・夏剪定・冬剪定の3種類があります。芽の位置から5mmくらい上を、よく切れる鋏で切るのが基本です。花の大きなバラは深めに、花の小さなバラは浅めに切ります。

花後剪定は咲き終わった花を切る作業です。これによって株の負担が減り、次の花を咲かせるエネルギーを蓄えることができます。

夏剪定は8月末から9月中旬にかけて行う作業です。秋の花を鑑賞しやすくするために、樹高を調節することを主な目的としています。必ず行う必要はありませんが、行う時は冬剪定よりも浅く切るのが基本です。

冬剪定は12月から2月に行います。枯れ枝や弱った枝を除去して株を若返らせ、樹形を整えるのが主な目的となる剪定のメイン作業です。思い切ってしっかり切り詰めるのが基本となります。

病害虫対策

バラの育て方のポイントとなる作業の中で、最も初心者を悩ませるのが病害虫対策です。実際、バラがかかりやすい病気や害虫は数多く存在します。ですがこれも基本を押さえておけば大丈夫です。

まずは予防策として、定期的に薬剤散布を行います。葉の表裏をしっかりコーティングして、病気の菌や害虫を寄せ付けないのが目的です。薬剤はパッケージにある用法・用量を守り、風のない日の午前中を選んで散布しましょう。また、使用する薬剤は2、3種類を選んでローテーションするのが基本です。同じ薬剤ばかりだと、耐性がついて効きづらくなってしまいます。

常にバラを観察するのも、病害虫対策の重要なポイントです。花だけでなく枝葉や株元などもしっかり見て、どんな小さな被害も見落とさないようにしましょう。愛情を持って見守り、異常に気付いたら素早く対処する、これこそがバラを美しく咲かせる育て方の最も重要なポイントです。

バラの苗からの育て方

バラは一般的には苗から育てる植物ですが、苗にはいくつかの種類があります。ここでは苗の種類別の特徴と、それぞれどんなメリット・デメリットがあるのかをご紹介します。

良い苗を選ぶことも、バラを綺麗に咲かせる育て方のポイントです。それぞれの苗の特徴を把握し、自分に合った苗を選びましょう。

新苗

新苗とは前年の冬頃に接ぎ木し、春まで育てた若い苗のことです。「春苗」「若苗」「1年生苗」とも呼ばれています。販売時期は4月から6月です。

メリットは品種の数が多く、他の苗に比べて価格が安いこと。デメリットは若く未熟な苗なので、成長するまで手間がかかることです。株を充実させるために、秋まではこまめに蕾を摘み取る必要があります。花を咲かせて体力を消耗させないようにするためです。そのため本来の花を見るのに時間がかかります。

また、バラの育て方のポイントとして重要な良い苗の見分け方は、苗の種類によって違います。新苗の場合は、できるだけ元気よく伸びていて、葉がたくさん付いている苗を選びましょう。

大苗

大苗は新苗を畑で育成し、秋に掘り上げた苗のことです。「秋大苗」「2年生苗」とも呼ばれています。9月から12月頃にかけて流通します。

大苗のメリットは、新苗よりも株が充実しているので手間がかからないということ。秋から冬にかけて販売されるので、植え付けて育てていけば、春に花を見ることができます。デメリットは新苗よりも育成期間が長い分、高価なことです。

育て方のポイントとして重要な良い大苗の見分け方は、枝や株元が太く、樹皮に縦縞があること。株が充実して木質化すると、縦縞が入る品種が多いからです。

長尺苗

長尺苗とは、接ぎ木をして1年以上育てられたつる性・半つる性の苗のことです。1m前後の長さがあり、秋から春にかけて流通しています。

長尺苗のメリットは、既に大きく成長しているので、すぐにアーチなどに這わせて景観を作れることです。デメリットは品種数が限られていること。人気の高い品種は、長尺苗になる前に売り切れることがあるためです。価格も新苗や大苗に比べると、高めに設定されています。

育て方のポイントとして重要な長尺苗の見分け方ですが、まずは枝が太くて勢いがあり、元気よく伸びていることです。そして葉もたくさん付いている苗を選びましょう。

鉢苗

鉢苗とは、接ぎ木をして1年以上鉢で育てられた苗のことです。「鉢植え苗」「鉢バラ」「開花株」とも呼ばれています。主に春と秋、バラの開花時期に合わせて販売されます。

メリットは購入時に咲いていることが多いので、花を確認して選べることです。株も充実していて育てやすいので、初心者でも安心して栽培できます。デメリットは高額なことと、欲しい品種が手に入りにくい場合があること。これは人気の高い品種などは、すぐに売り切れてしまうことが多いからです。

育て方のポイントとして重要な良い鉢苗の見分け方は、枝が力強く、元気な葉もたくさん茂っている苗を選ぶことです。

バラの鉢植え・プランターでの育て方

ここではバラの鉢植え、またはプランターでの育て方をご紹介します。とは言っても、基本的な部分は今まで紹介したバラの育て方のポイントとそう変わりません。

しかし、鉢植えには地植えにはない注意点があります。それが鉢選びと植え替え作業です。鉢植えの育て方でも重要となるこの2つの注意点について、説明します。

鉢・プランター選び

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初回公開日:2018年01月11日

記載されている内容は2018年01月11日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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