【種類別】ベゴニアの育て方|球根/鉢/冬/切り戻し/木立性
更新日:2020年08月28日
種類別ベゴニアの育て方
ベゴニアは、900ほどの原種と15000を超える交配種があります。世界中の環境に適応しているため、世界各国で愛されている花です。
ベゴニアは3つの種類があり、「木立性」「球根性」「根茎性」に分けられています。種類によって土質を変える必要があり、育て方も違います。好みのベゴニアはどのタイプかを知り、育て方を学びましょう。
木立性
木立性のベゴニアは、半日陰で風通しがよく、暑過ぎず寒すぎない場所が最適です。このような気候になるように、季節ごとに場所を変える育て方をします。冬は室内に取り込み、日当たりのよい場所に置き、春になったら屋外の半日陰に置きます。
夏は涼しい日陰に置き、梅雨の時期は雨が当たらない場所で管理します。木立性ベゴニアは、とても手間がかかる植物でしょう。
10度以上で花が咲き、7度で越冬してそれ以下になると枯れてしまいます。霜に当たれば枯れてしまい、冬の寒さは大敵です。水やりは、多湿を嫌いますから、土が乾いてからたっぷりと与えます。水を与える時は、葉に水がかからないようにして与えます。冬は、水やりを控えめにした育て方をして根腐れを防ぎます。
木立性のベゴニアはを植え付ける時は、ベゴニア用の土を使用して育てると便利です、2年に1回、春か秋には植え替えをする育て方をします。
レックス
レックスベゴニアの育て方は、強い日差しに注意をします。5月以降は、室内のレースカーテン越しに置いて育てます。屋外なら、午前中に日がさすような場所か明るい日陰が適しています。暑さに弱い種類なので、夏は風通しの良い場所に移して管理します。
冬は5度以上の気温があれば越冬できますが、霜に当たると葉が痛むので室内で育てるのが理想的です。乾燥には強く、土が常に湿っていると根腐れを起こします。土の表面が乾いてから、たっぷり水を与える育て方です。
夏場は乾燥に気を付け、冬場は少し乾燥気味に育てると良いでしょう。肥料は5月から10月まで、固形肥料を月1回与え夏場は控えます。5~6月と9月は、株分けと葉挿しで増やす事ができます。特に葉挿しは、多くの株を増やせるのでです。
エラチオール
エラチオールベゴニアの育て方は、20度前後の温度で管理します。暑さにも寒さにも弱い種類なので、冬場の温度は最低10度は必要です。室内の日当たりの良い場所に置き、夜間は冷えるので、窓際から離して管理します。
春から初夏はレースカーテン越しに置き、夏になったら北側の戸外、風通しの良い明るい日陰に移動します。雨に当てないように軒下で育てます。9月になったら室内に取り込み、再びレースカーテン越しに置き開花を迎えます。
水やりは、底面吸水鉢植えの場合は常に水をためておきます。普通の鉢は、土が乾いたらたっぷりと与えましょう。天気の良い日の午前中に与えると良いでしょう。葉っぱに水をかけないように与えるのがポイントです。
肥料は、購入後1カ月ぐらいから既定の倍率に薄めた液体肥料を10日に1回実施します。冬場は、最低温度10度以上に保てる場合のみ実施する育て方です。
センパフローレンス
ベゴニアの品種で最もポピュラーな品種です。開花期間がとても長く、春から霜が降りる晩秋まで咲き続けます。公園などの花壇でも良く使われる種類です。
センパフローレンスの育て方は、日当たりと風通しの良い場所に置きます、春から日差しに慣れさせると。夏の強い日差しにも負けません。夏は建物の東側に植えてあげると良いでしょう。
梅雨の前後に環境変化に耐えられず見苦しくなった時は、切り戻しをしてあげれば秋には回復するでしょう。耐寒性がないので、霜が降りる前に室内に取り込めば越冬もできます。
水やりは、庭植えの場合は植え付け直後はたっぷり与えますが、後は雨任せで良いでしょう。真夏は土が乾くので、早朝にたっぷり与えます。鉢植えの場合は、表面が乾いたらたっぷり与えましょう。
肥料は、用土に緩効性化学肥料と元肥を混ぜておきます。生育旺盛な株のみ、夏と秋に緩効性肥料を置き肥する育て方です。
サザーランディー
サザーランディーは、南アフリカ原産地のベゴニアです。5~10月に開花して、真夏は花をつけません。育て方は、4月から11月の育成期は戸外で0~30%の遮光で育てます。7月から9月中旬ごろまでは、直射日光に当てず60~90%の遮光で管理します。越冬中は、日光に当てる必要はありません。
水やりは、土の表面が乾いたら与えます。夏は水切れをすると一気に枯れてしまうので、水管理に注意が必要です。湿度の高い室内で管理すると最適でしょう。水を与える時は、花や葉っぱに水をかけないように与えます。越冬中は水やりの必要はありません。
肥料は4~6月と9月中旬から10月下旬に10~14日に1度液体肥料を与えます。秋になったらチッ素を含まない液肥にすると良いでしょう。
ベゴニアの球根からの育て方
ベゴニアを球根から育てる時は、鉢植えにします。ベゴニアは休眠中、球根の姿になっていますから凍らせないように管理します。早春になって芽が出たら、室内の明るい窓辺に置く育て方をします。
屋外で育てるには、暖かくなった5月からが最適でしょう。雨に当てないように管理して、梅雨明け以降は風通しの良い半日陰に置きます。確実に夏を越したい時は、エアコンの効いた室内で管理すると良いでしょう。
水やりは、育成期は土の表面が乾いたらたっぷり与え、夏になったら控えめにします。やがて完全に枯れてしまうので、水やりは停止します。
肥料は元肥として、緩効性肥料を用土に混ぜます。育成が旺盛な時は緩効性化成肥料を置き肥する育て方をします。
開花時期の調整
球根のベゴニアは開花時期が初夏です。初夏に開花してしまうと、高温期になってしまい開花期間が短くなります。長期的にベゴニアの開花を楽しむなら、育成サイクルを調整する必要があります。
早春に手に入れたベゴニアの球根は、そのまま野菜室で秋まで貯蔵します。秋に植えつけて、日光と電照の合計時間が15時間くらいになるまで室内で管理します。そうすると、3か月位でベゴニアが開花して、冬は暖かい室内で楽しみ初夏まで咲き続けてくれます。
初回公開日:2018年01月04日
記載されている内容は2018年01月04日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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