石灰肥料の種類と特徴・効果・使い方・まき方・平均価格
更新日:2020年08月28日
石灰肥料の種類と特徴
石灰肥料の種類と特徴は、生石灰、消石灰、苦土石灰、有機石灰、炭酸石灰、貝化石石灰などにに分けられます。石灰肥料の大きな特徴は、アルカリ性だということです。酸性土壌の中和する効果を期待して利用されることが多いです。
生石灰は、酸化カルシウムのことです。石灰石を焼いた物です。生石灰は、水と反応すると熱を発生する方解石という鉱物(炭酸カルシウム)の岩石です。
石灰石の生産は、石灰石鉱業協会によると全国に石灰岩の鉱山が200以上あり大分県が全国一番の生産量です。そのほかにも鉱山は北海道、東北、関東、中部、近畿、中国、四国、九州、沖縄など各地にあります。
種類
消石灰肥料は、生石灰を水に反応させた後に熟成させた物で苦土石灰肥料は、マグネシウムとカルシウムです。その苦土石灰肥料は、ドロマイトという石灰岩を焼いてつくります。ドロマイトは、鉱物で白雲石とか苦灰石と呼ばれています。有機石灰は、貝殻や貝殻化石でつくられた消石灰に有機物を含める石灰肥料です。
消石灰は、(水酸化カルシウム)で生石灰を水と反応させた石灰肥料です。過リン酸石灰肥料は、土壌を中和する効果はありませんし過リン酸石灰肥料は、追肥では、効果がでにくいので元肥で使用します。
重過リン酸石灰肥料は、リン酸肥料の一種で硝酸石灰肥料は、速効性肥料で窒素と水溶性カルシウムが同時に作物に施肥できる肥料です。石灰窒素肥料は、窒素と炭化カルシウムを主に含み、そのほかに微量のカーバイト、ケイ酸、鉄なども含まれる肥料で土と混ぜると毒性が生じますので虫、雑草の防除もできます。
苦土石灰
苦土石灰は、土と混ぜると酸性土壌をアルカリ性の方に変化させることができまるだけではなくてそこに含まれるカルシウムは、植物の根にはたらいて丈夫にする働きをもっています。苦土石灰の石灰とは.カルシウムという意味ですし苦土とはマグネシウムのことで植物を元気にする働きがありますし葉緑素に必要な栄養成分で微量要素は食味をよくする効果もあります。
家庭菜園用
家庭菜園においても農地のように土壌酸性度が、重要です。アルカリ成分は、雨などで
流出しやすいので雨の多い日本では、土壌が酸性に傾きやすいですので土壌の酸性度を
調整するために石灰肥料を利用します。
野菜の病気の原因になる細菌は、土壌中に存在して野菜の根から感染して発生したときに
土壌の細菌が茎や葉に付着することで野菜が病気を発生する場合があります。
家庭菜園においては、狭い土地にたくさんの野菜を栽培するために連作障害や病気が発生しやすいですので栽培する野菜を植え付ける前に消石灰、苦土石灰などを使用して土壌の殺菌消毒をしておくことが大事です。
有機など
有機石灰は消石灰、生石灰、苦土石灰と異なり、有機石灰は、少しずつ長い時間をかけて
じわじわと緩やかに効果を発揮する肥料ので作付けまでに時間を空ける必要がありません。
ただし即効性はありませんので効果が発揮されるままでに2週間くらいの期間を見て作物を植えつけるほうがよいです。有機石灰は、土が固くなりようなことはありません。
有機石灰は、トマトなどの尻腐れ、レタスの心腐れ症、メロンの葉枯れ症、キュウリの白変葉などのミネラルの不足による障害を予防できます。有機石灰は、10aあたり100kgとか200kgとか作物によって多量に使用しますが、家庭菜園では、1平方メートルあたり100から300g使用します。
石灰肥料の効果
石灰肥料の効果について日本の気候は、雨が多いのでアルカリ成分が土壌から流れ出てしまって酸性に傾きやすいので石灰肥料を利用することでが酸性の強い土壌を中和する効果があります。酸性土壌を石灰肥料で中和する効果は、土壌の土質によって効果のでかたが異なります。
砂土の方が石灰肥料の土壌中和効果がでやすいので土質によって中和効果が異なるので使用する石灰肥料の量を調整して使用します。
微量要素
植物には、生長に必要な窒素、リン酸、カリの3要素がありますがそれだけに限らずにそのほかに微量要素といわれるカルシウム、マグネシウム、硫黄、鉄、マンガン、ホウ素、亜鉛、モリブデン、銅、塩素などが必要です。
これらの微量要素も3要素と同じように植物の成長を助ける効果がありますし石灰肥料に微量要素が含まれているので微量要素による効果があります。微量要素は、野菜の食味をよくする効果があります。
石灰肥料の使い方
初回公開日:2018年01月30日
記載されている内容は2018年01月30日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。