初心者に向けの苔種類別10選/鑑賞・育て方/採取方法
更新日:2020年08月28日
ホウオウゴケの仲間は日本国内でも40種類以上あるといわれ、山間部の湿気の多い渓流沿いや、水気を帯びた岩上を好みます。
ホウオウゴケは左右2列対称に葉が並び、鳳凰の尾羽を思わせる姿かたちをしています。葉はやや透明で、緑の濃いものが多いです。湿気を好む種類なので乾燥には弱く、乾燥すると葉が黄色く変色します。
半日陰を好むので直射日光を避け、夏の高温による蒸れに気をつければ、室内でも育成することは容易です。
2:ヤマゴケ
ヤマゴケ(山苔)とは園芸店などで販売する際に用いられる名称で、本来はホソバオキナゴケやアラハシラガゴケを指しています。
シラガゴケ科の苔で、乾燥すると葉が白くなり、まるで白髪のようになることからそう呼ばれるようになりました。暑さに弱く、日陰から半日陰の湿度の高い場所を好み、木の根元や倒木などに半球状に盛り上がって生えます。
温度や湿度が安定した環境を整え、直射日光の当たらない場所で育てましょう。
3:ヒノキゴケ
ヒノキゴケは直立する大型の苔で、成長すると長さは5~10㎝ほどになります。和名でイタチノシッポとも呼ばれるとおり、細い葉が茎に密についており、ふんわりと柔らかい感触の苔です。
林の中の湿った腐葉土、沢の斜面などの日向から半日陰で、湿度の高い場所に半球状のコロニーを作って自生しています。
乾燥と蒸れに弱いため、湿度が保たれたある程度風通しのよい環境を好みます。環境が変わると茶色く変色することがあります。
4:ミズゴケ
ミズゴケ(水苔)といえば、洋ランなど植物の植え込みなどで、植物の根本に敷き詰めて使われているのを見たことはないでしょうか。その場合は乾燥させたものなので、育てる場合は生の水苔を購入します。
名前のとおり水辺や湿地などに密集して生えています。熱帯や寒帯地域に分布しており、日本でも自生しているところがありますが、採取は禁止されています。
湿度を保ち直射日光を避け、暖かく明るい日陰の場所で育てましょう。
5:スナゴケ
スナゴケは小さな星がたくさん集まったような姿をしており、丈夫で直射日光が長時間あたる場所でも元気に育つので、苔初心者にです。
河原や山地など日当たりのよい岩や石垣の上などに群生し、日差しの弱い森や林などよりはごく身近な場所に見られます。茎の長さが大体3㎝ほどで、茎に密に葉をつけ、黄緑色の明るい色味をしています。
日光を好むので、1日中日の当たる場所か半日陰で育て、乾燥したら水遣りで大丈夫です。
6:スギゴケ
スギゴケは茎が直立する茎に細めの葉が並んでおり、杉の木に似た姿形をしていることからスギゴケと名づけられました。
低地から山地の日陰を好み、湿った場所や岩の隙間などに群生し、また水辺を好む種類は湧き水や沼地の水際などでも見られます。
苔の中では大型の種類のため、風の影響を受け乾燥しやすいのが特徴です。乾燥に弱く、乾燥すると葉をすぼめ丸く縮れてしまいます。風が強く乾燥しやすい場所での育成は難しい苔です。
7:カモジゴケ
初回公開日:2018年11月02日
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