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初心者に向けの苔種類別10選/鑑賞・育て方/採取方法

更新日:2020年08月28日

近年、苔玉や苔テラリウムなど、苔を育てる人が増えてきました。私たちの身近な場所のどこにでも生えている苔ですが、苔の種類がどれくらいあるのか、どのような苔があるのかは分からないという人も多いでしょう。ここでは、苔について、その種類など詳しくご紹介します。

初心者に向けの苔種類別10選/鑑賞・育て方/採取方法

苔の種類

苔の種類は世界中で分かっているだけでも2万種類以上あると報告されており、その中でも日本にはおよそ1,800種類の苔が自生しているといわれています。そのため、普段目にする苔が同じような姿形をしていても、実は違う種類である場合もあります。

また苔は暗くてじめっとしたところを好み、どこにでも生えると思われがちですが、苔も日の光による光合成を必要としています。そのため、苔の種類によって好む環境は違います。

苔は蘚苔類(せんたいるい)

蘚苔類とは「コケ植物」ともいい、コケ全般を指していいます。水中で育つ藻類と、陸上で育つ維管束植物であるシダ植物や被子植物や裸子植物などの中間に位置付けされています。維管束とは、植物の根から茎、葉まで水分や養分を運ぶ管の事で、葉にある葉脈なども維管束になります。

蘚苔類は、大きく種類分けすると、蘚類、苔類、ツノゴケ類の三種類に分類されています。

蘚類(せんるい)

蘚類はおよそ13,000種あるとされ、コケ類の大半を占めています。蘚類は茎や葉など分化がはっきりしており、数㎝に満たない物から、大きい物では高さ30センチに達するものまであり、這うものから樹枝から垂れ下がるものまでさまざまな形があります。

蘚類は胞子が発芽し糸状の原糸体となり、分枝しながら地を這い多数の配偶体を形成します。やがて原糸体に芽が生じそれが発達し、成体(いわゆる苔の植物体)へと成長します。

苔類(たいるい)

苔類はおよそ5,000種あるとされ、蘚類のように茎や葉の区別がある茎葉体のものと、多くは区別のない葉状体のものの2つのタイプからなります。温暖多湿の環境を好み、匍匐して広がり地上や岩、樹皮や枝などさまざまな環境で生育します。

苔類は塊状の原糸体となり、糸状であっても分枝することはなく、ひとつの胞子からひとつの配偶体が成長します。また、ゼニゴケの種類では葉状体の表面に傘のような胞子形成部を作ります。

ツノゴケ類

ツノゴケ類はおよそ150種類あるとされ、葉状体で苔類のゼニゴケ類に似ています。胞子を作る胞子体がツノのような形状をしていることから、ツノゴケ(角苔)という名前が付けられました。畑や庭などの湿り気のある地上や岩の上で生育し、内部に空洞を持ち、藍藻が共生していることがあります。

ツノゴケ類の原糸体は盤状または糸状ですがほとんど分枝せず、単一の葉状体を形成します。また胞子体は基部に寄生して生長します。

初心者に苔の種類

最近では苔が高まり、苔玉や苔庭、ガラスなどの容器で苔を育て、観賞して楽しむ苔テラリウムなどが流行ってきています。苔は環境に対して適応力が高く丈夫な植物のため、育てるのも簡単で、若い人や初心者にもです。

とにかく種類が多いですから、まず何を育てたらよいのか悩むところでしょう。ここでは、初心者に苔の種類をご紹介します。苔に興味がある、育ててみたいという人は、参考にしてみてください。

1:ホウオウゴケ

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初回公開日:2018年11月02日

記載されている内容は2018年11月02日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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