【男女別】ミニマリストの部屋の特徴・おしゃれポイント
更新日:2020年08月28日
スティーブ・ジョブズ
スティーブ・ジョブズは、言わずと知れた世界的に有名な電子機器メーカー、appleの創始者です。そして、私服を制服化するという考え方を世界に広めた人物でもあります。
彼はいついかなる時でも、イッセイ・ミヤケのニットとリーバイス501を着用していました。服を選ぶというエネルギーを生活の中からカットし、その分を必要な決断をするためのエネルギーに回したのです。
ミニマリストの中にも、apple製品を愛用し、ジョブズを崇拝している人は結構多いようです。ジョブスに倣って私服を制服化しようと目指す人も多くいます。毎朝洋服を選ぶという行為に苦痛を感じる人は、いっそのことジョブズのように、私服を制服化してしまうのも良いかもしれません。
ジョブズは、「持ち物を減らす」というより、無駄な思考にエネルギーを費やすことを嫌い、考えるべきことに集中できる環境を整えることに注力した人物でした。「多くの人の意見を取り入れすぎると、結局無難で何の特徴もない、つまらない製品になってしまう」とプロジェクトを進めるメンバーの人数を最小限にし、いくつもの無駄な会議を廃止しました。ただ自宅の部屋には、物が溢れかえっていたそうですが……(笑)
モノも情報量も多過ぎて、容量不足な私たち
人類の脳は20万年前からほぼ変わっていないのに……
人間の脳は、20万年もの昔からほとんど変わっていないと言われています。にもかかわらず、人間を取り巻く生活は20万年前から、いいえ、ほんの100年前からでさえ、大きく変化しました。
物も情報も過剰な程に豊富な現代社会は、便利な反面、私たちに大きな負荷をかけるものでもあります。あちこちからもたらされる膨大な情報に右往左往し、多種多様な選択肢を前に色々なことを決めきれず、かえって自分の頭で考えることが少なくなってしまった日々の生活。それは、まるで処理能力を超えたタスクにフリーズしてしまったパソコンのようなものです。不要なものを捨ててしまえば、自ずと動作もサクサクと軽快になることでしょう。
ジャムの法則
コロンビア大学ビジネススクールの、シーナ・アイエンガー教授によると、人間にとって最適な選択肢の数は7つ前後、プラスマイナス2程度だそうです。
教授はあるスーパーで、こんな実験をしました。24種類のジャムを置いた売り場と、6種類のジャムを置いた売り場で、売上を比較したのです。結果は、6種類のジャムを置いた売り場の方が、より多くの売り上げを上げたというものでした。
一般的に、選択肢は多ければ多いほど良いと思われがちですが、実際は、多すぎる選択肢はかえって混乱と疲れを招き、結局、決断をしにくくしてしまうのです。これと似たような話で、合コンによく参加する女性は逆に結婚が遅くなる、という説もあります。
荒んだ環境は人の心も荒ませる!?
ミニマリストの部屋の対極にあるものが、「ゴミ屋敷」「汚部屋」と呼ばれるものではないでしょうか。実は、部屋が極端に汚れている人は、うつ病など、心の不調を抱えている人が多いのです。精神的に疲弊しているから部屋を片付ける余裕がないのか、汚れた部屋が主の精神を疲弊させているのか、いずれにせよ、部屋の汚れはそこに住む人にとって、大きなストレスとなります。
素行不良の生徒が多い学校なども、タバコの吸殻などのゴミが廊下に捨ててあったり、あちこちに落書きなどがあったりします。そういう学校では、校内の清掃活動を通じて生徒の生活態度が改善されていくことなどもあります。また、部屋を掃除することで、うつ病が改善する例などもあるようです。
そう考えるとミニマリストの部屋には、住人に余計なストレスを与えず、精神面を安定させる効果があると言えるでしょう。
ミニマリストな家族の部屋の特徴
人間にとって心地よい環境というのは十人十色です。少しぐらい部屋が散らかっている方が落ち着く、という人もいれば、完全に整理整頓された部屋でなければ落ち着かないという人もいます。同じミニマリスト同士でも、持ち物に対する考え方はそれぞれに異なる部分があるでしょう。
一人暮らしであれば自分の好きなようにくらすことができますが、他人と一緒に暮らす場合はそうはいきません。ミニマリストが家族を持ったら、その部屋はどんな風になるのでしょうか。
ミニマリスト夫婦2人暮らしの部屋の場合
妻も夫もミニマリスト。子供をもたない2人暮らしなら、お互いそれほどストレスを感じることなく生活できるでしょう。部屋の特徴としては、当然のことながら全体的にすっきりと片付き、物が少ない状態が挙げられます。
ミニマリスト同士の場合、誕生日や記念日なども、物を贈り合うのではなく、レジャーや旅行、外食など、無形の贈り物が多いようです。物は使えば使うほど、最初にそれを手にした時の感動は薄れていきますが、デートや旅行といった楽しい思い出は、時間が経ってもその時の感動が薄れることはありません。
人間は死ぬ時、お金や物を持って死ぬことはできません。もし最期の旅立ちが訪れた時、持っていけるものがあるとしたら、それは楽しい思い出だけですから、イベントの贈り物が楽しい思い出というのは、部屋に物を増やしたくないミニマリストでなくても、良い方法なのかもしれません。
夫婦のうちどちらか一人がミニマリストの場合
片方がミニマリスト、もう片方がそうでない場合は、どちらかがどちらかに合わせなくてはなりません。そうなると結構大変なことも多そうです。
ミニマリストの生活に合わせて、別に捨てたくないものまで捨てなければならない生活をするのも大変ですし、ミニマリストじゃない方に合わせるのなら、今度はミニマリストが大きなストレスを抱え込むことになります。自分自身が持ち物を最小にして、せっかく快適に暮らせるよう部屋を整えても、一緒に暮らす人が物をどんどん増やしてしまえば、何の意味もありません。
お互いに、自分が心地よいと思える暮らしをしているだけなので、どちらが正しいとか間違っているということもない分、余計に厄介です。ミニマリストは自分の生活スタイルを相手に押し付けない、ミニマリストじゃない方は、共有スペースに私物を置かないなど、譲り合いや工夫をしながら暮らしていく必要があります。
お互いに譲る気も変わる気も一切ないなら、結婚自体、避けた方が無難かもしれませんし、片方が相手に犠牲を強いるのを当然と考えているようであれば、結婚どころか付き合いそのものも、やめた方が良いということになってしまいます。上手に折衷点を探しながら生活していくと良いでしょう。
夫婦どちらかがミニマリストである部屋の特徴は、ミニマリストかそうでない方、どちらのスタイルに合わせて生活しているかによって異なってきます。お互いを尊重し合って、棲み分けを行っている場合、部屋によって、部屋の中の物の数が極端に違うということもあります。
子供がいるミニマリストの場合
ミニマリストになる人は、その多くが、元々はたくさんの物を持っていた人である場合が多いです。物を収集することの楽しさ、喜び、便利さ、ある種の安心感など、物を持っていなければ知ることのできない気持ちも十分に知った上で、手放すという選択肢を選んだのがミニマリストという人達です。
けれど、幼い頃から「持ちたくても持てない」「もっと多くの選択肢が欲しいのに、その選択肢がない」という生活を強いられるとしたら、それは少し可哀想なのかもしれません。
もちろん、雑然とした汚い部屋で育つよりも、すっきりと片付いたシンプルで美しい部屋で育つ方が、精神衛生上良いことは言うまでもないことです。しかし、ミニマリストが子供を持つ場合は、自分自身の価値観だけを優先せず、家族の利便性についてもよく考える必要があるでしょう。
パートナーなら大人同士ですから、ある程度対等に意見を言い合うことも可能ですが、幼い子供は、基本、親の意向に背くことはできません。だからこそ子供の気持ちをよく聞いてあげることが大切です。
ほとんどの場合、自分自身は部屋に置く物を極力減らしたいミニマリストであっても、可愛い我が子に苦痛を強いてまで、そのスタイルを押し通そうとする人はあまりいません。子供が小さい間はある程度仕方がないと割り切って、子供中心の生活をしているミニマリストも多いです。
ミニマリストの部屋着
ミニマリストに部屋着はない!?
とにかく持ち物の少ないミニマリストは、洋服の数も最小限です。そんな少ない洋服で暮らすミニマリストは、部屋着を持っているのでしょうか?
洋服は主に、「よそ行き」・「普段着」・「部屋着」・「パジャマ 」の4種類に分類されると思います。「よそ行き」は特別な日に着る服、「普段着」は通常着る服、「部屋着 」は部屋の中で着る服、「パジャマ 」は眠る時に着る服です。
用途として混同しやすいのは、やはり 「普段着と部屋着」でしょう。例えば、「普段着」は近所のスーパーやコンビニまで出かけたり、犬の散歩に行ったり、「部屋着」は宅急便の応対をしたり、洗濯物を干したりといったところでしょうか。
「部屋着とパジャマ」は用途が違うので、本来それぞれに用意する必要があります。しかし、「部屋着」はあくまで部屋で過ごすための服で、ゆったりと着て、人と会う前提がない、ということであれば、「パジャマと兼用」でも何ら問題はありません。
持ち物を最小限に抑えたいミニマリストにとっては、わざわざ「部屋着とパジャマ」を別々に用意する必要はないと言えるでしょう。この辺りは、当人が部屋着をどのように定義しているかによって変わってくる部分です。
初回公開日:2017年09月18日
記載されている内容は2017年09月18日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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