冷凍庫と冷蔵庫の一般的な温度・温度が下がらないときの原因
更新日:2020年08月28日
ここで食品別の冷凍庫の適齢温度について解説していきます。冷凍庫はさまざまな食品を冷凍することが可能です。しかし食品もさまざまあり、それぞれ適齢温度が異なっています。購入を検討する場合、自分が良く取り扱う食品を冷凍するならばその適齢温度を理解し、それに合わせた冷蔵庫にしなければならないでしょう。
マグロ
マグロなどはマイナス50度以下の超低温で保存しなければなりません。例えばお魚を冷凍保存して放置した後に見ると、赤かった部分が茶褐色になっていることがあります。これはヘモグロビンが大きく関係しているからです。
ヘモグロビンとは肺で酸素分子と結合をし、体中に酵素を運び、二酸化炭素を運び出す役割を持った成分です。
ただ、時間が経過することで、メト化という現象で成分が変化すると言われています。もしこのメト化を防ぎたいならマイナス20~30度程度ですと防げません。予防するためにはマイナス50度以下で保存しなければならないでしょう。
アイスクリーム
アイスクリームは工場だとマイナス25度以下で保管されており、冷凍車やスーパーなどでもマイナス18度以下に保たれています。つまりアイスクリームの適正温度を考えるならマイナス25度以下を基準にしておくと良いでしょう。少なくともマイナス18度以下には保っていた方が良いです。
アイスクリームは温度が高ければ溶けます。そしてマイナス25~15度ぐらいになれば、5%以上の氷が溶ける訳です。しかし冷凍庫の温度が下がると今度は溶けた水分が凍りついてしまい、通常のアイスクリームの味や食感が損なわれることになるので注意が必要でしょう。
冷蔵庫や冷凍庫を適齢温度に保つ重要性
冷凍庫を平均温度に保たなければ食材の味や食感だけではなく、衛生面という意味でも大きなリスクが出て来ます。肉でも魚でも野菜でも、ありとあらゆる食材には何かしらの菌がついていることを考えてみてください。
そしてこの菌は温度が高くなればそれだけ増えますし活動を活発化させます。冷蔵庫や冷凍庫で凍らしたとしても、それは菌が死滅したという訳ではありません。単純に増殖や活動を抑えていると理解した方が良いでしょう。このことを踏まえると冷凍庫を含め冷蔵庫全般で平均温度を保つ必要があります。
温度が下がらないなら原因をまずはチェック
冷蔵庫や冷凍庫の温度が下がらない場合、温度設定のミス、物を詰め込み過ぎていた、扉がきちんと閉まっていなかった、冷気の出入り口が物で塞がっているなどが良くある原因として挙げられます。他にも、霜や放熱が上手く行っていないこともあるでしょう。
しかしこの程度の問題でしたら自力でも解決できます。しかし冷蔵庫自体が壊れている場合も少なくありません。特に古くなった冷蔵庫は経年劣化も激しいでしょう。その場合は、業者を呼んで修理を考える必要があります。
ただ修理費も高いので新しい冷蔵庫を購入するしかない場合も出て来るでしょう。それでもまずは良くある原因をチェックしてみてください。
初回公開日:2018年02月14日
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