ヤモリの平均寿命・寿命をのばす餌・イモリとの寿命の違い
更新日:2020年08月28日
ヤモリはどのくらい生きる?
ヤモリはよく見かける爬虫類です。庭にいたり、家の外壁などにくっついていることがよくあります。クリっとした目に、小さな体と小さな手で壁などに張り付いている姿が可愛らしくて、子供の頃に捕まえたことがあるという人も少なくないでしょう。
しかし、ヤモリを捕まえて家に連れ帰っても、子供にはうまく飼育できないことも多いです。捕まえたヤモリを長生きしてもらうためには、どのような飼育方法をすれば良いのでしょうか?また、ヤモリの寿命はどのくらいあるのでしょうか?
ヤモリの特徴
日常生活の中で見かけるヤモリはニホンヤモリという種類です。ヤモリは漢字で家守と書きます。人の家に住み着いて、小さな虫などを食べて家を守ってくれます。
家でヤモリを見たことがないという人もいますが、明るい時間帯は雨戸や室外機の隙間などに隠れていて、その姿を確認していないだけということもあります。夏場になると家の門にある電灯のところへ移動します。これは夜に電灯に集まって来る虫を食べるためです。
その他のヤモリ
日常生活の中で、よく見かけるのはニホンヤモリという種類です。しかし、他の種類のヤモリがいないわけではありません。他にもオンナダケヤモリ、ミナミヤモリ、タワヤモリなどがいます。
ヤモリの平均寿命
ニホンヤモリは10cmほどの小さな体をしていますが、パワフルに10年ほど生きます。子供が捕まえてきたヤモリがすぐに死んでしまうので、寿命が短いと思われている人もいます。
しかし、それは寿命ではなく、飼育環境に問題があります。小さくても命なので、ヤモリの飼育は難しいと思った場合は、すぐに自然に離してあげましょう。
ちなみに、日本以外にもヤモリはいます。イラン、パキスタン、アフガニスタンなどの乾燥した岩場や荒れ地に生息するクモヤモリの寿命も10年ほどです。マダガスカルの南西部に生息する固有種であるソメワケササクレヤモリの寿命も10年ほどです。
インド西部やパキスタン東部などに生息するマツカサヤモリの寿命は8年ほどです。どのヤモリも小さい体の割には寿命は長いです。
ヤモリの寿命をのばす飼育の仕方
上記で述べたようにヤモリの飼育は難しいです。なので、ヤモリを捕まえても飼育ができないのであれば、すぐに離してあげましょう。もし、家で飼育するのであれば、長い寿命を迎えるまで元気に育ててあげる決心をしましょう。
用意するもの
ヤモリは家の中で放し飼いにするわけにはいきません。なので、プラスチックケースを用意しましょう。大きさは20cmくらいの物であれば十分です。
また、ヤモリは夜行性です。プラスチックケースだけでは、外からの光から逃げるところがないので、ケースの中に陰ができるところを作ってあげましょう。隙間のできる石や、鉢植えの破片などを入れてあげると良いでしょう。
適当な物が無ければ、トイレットペーパーの 芯を適度な長さに切って、上から少し押し潰した物でも良いでしょう。ヤモリの過ごしやすい環境を整えてあげることが、寿命を延ばすことにつながります。
ヤモリの水分補給
飼育ケースの中に水入れは必要ありません。代わりにケースに霧吹きで水をかけてあげましょう。ヤモリは体が小さいので、ケースの壁面についた水を舐めるだけで十分な水分補給になります。
また、ケース内を濡らすと湿度が上がります。ヤモリは脱皮をするので湿気があると皮が剥がれやすくなる効果もあります。
そっとしておく
ヤモリは警戒心が強いです。なので、連れ帰ってきたらまずはそっとしておいてあげましょう。餌もケースに入れるだけにして、自分で捕まえて食べてもらうようにしましょう。
中には、お腹が減っても全く餌を食べないということもあります。そのようなヤモリは飼育環境で生きることが難しいので、逃してあげることも考えてあげましょう。
初回公開日:2018年01月10日
記載されている内容は2018年01月10日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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