伊織という名前の意味や由来など7つ|伊織の名前の魅力4つ
更新日:2020年02月06日
「伊織」という名前のイメージは
「伊織」という名前を文字だけで見ると「沙織」「佳織」「詩織」などの女性名の一種に思えます。しかしその一方で、他の「~織」という名前にはない、どこか古風で気品のあるイメージも感じられます。
というのも、歴史や時代劇に詳しい人にはよく知られていますが、戦国時代や江戸時代の武士にも「伊織」という名前が使われた例が多々あります。実は「伊織」とは、数百年前から日本に存在する非常に深い歴史のある名前です。
「伊織」という名前の男の子も増えている
漢字や響きの印象から女性的なイメージが感じられる「伊織」という名前ですが、最近では男の子に「伊織」という名前をつけるケースも多くなっています。
これに対し、女の子向けの名前を男の子につけるのはおかしいという人もいます。しかし実際には、1948年生まれで乱歩賞や直木賞を受賞した作家の藤原伊織さん(故人)や、1971年生まれの元プロ野球選手、関口伊織さんなど「伊織」という名前の男性は昔から存在します。
伊織について
ここでは「伊織」という名前について、基本的な読み方から言葉の意味、その由来から印象、さらにはどのような意味をこめて名付けるか、名前としての利点から魅力までを徹底解説します。
「伊織」という名前が、他の「佳織」「詩織」などの一見似た名前と、どこが違うかが明確になります。
1:読み方
「伊織」という名前は、通常「伊」の「い」と「織」の「おり」で「いおり」と読みます。漢字の「伊」にはほかに「かれ」「これ」という読みがあります。また「織」は「組織」の「しき」という読みの他に「しょく」とも読みます。
人名としての「伊織」の読みは、まず例外なく「いおり」になります。あえて異なる読み方で名付けない限り、他の読み方をする例はほとんどありません。
2:意味
「伊織」という名前は「伊」と「織」の二つの漢字から成り立っています。
漢字の「伊」は古来、聖職者を表す象形文字でしたが、徐々にその意味は薄れ「い」と読む言葉の当て字として使われるようになりました。「織」は「織物」という言葉のとおり、模様を目印にして布を織る様子から成立した漢字です。
この二つの漢字を合わせた「伊織」という名前に、各漢字と関連する特別な意味はなく、古くから人名として使われています。
3:由来
「伊織」という名前は戦国時代の「東百官」に由来します。
鎌倉時代、朝廷は金銭で武士に官職を与え、武士は拝領した「織部」「帯刀」などの官職を通称として名乗りました。これに対し、朝廷から遠い関東の武士は「主水」「左内」「左門」「平内」「右京」など、官職風の名前を自称するようになりました。
これを「東百官」といい、そのひとつが「伊織」です。本来「伊織」とは武士の名前であり、男性が名乗るものでした。
4:名前の印象
元来「伊織」とは武士の名前でした。実在人物では二刀流の剣豪として有名な宮本武蔵の養子、宮本伊織がいます。由来を知る人にとって「伊織」とは、侍のイメージが強い名前になります。
時代劇や小説などでは「伊織」は字面や響きのよさから、美男子の若侍によく使われる名前になります。1978年のテレビ時代劇「必殺商売人」では、当時30代の二枚目俳優、中条きよしさんが、松原伊織という色男の悪役武士を演じています。
5:読みやすい
初回公開日:2018年11月14日
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