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消毒用エタノールでカビを除去する7つの活用術|注意すること

更新日:2020年08月28日

名前からして消毒できそうな消毒用エタノール。これを利用すると、カビの除去などを簡単に行うことができます。そこで、消毒用エタノールと無水エタノールの違いや、気をつけるべきアルコール、消毒用アルコールを利用した掃除の方法などをご紹介します。

消毒用エタノールでカビを除去する7つの活用術|注意すること

エタノールとは

エタノールとは国際化学命名法による呼称で、一般的にエチルアルコールと呼ばれる物質です。身近なものではお酒にも含まれていて安全性も比較的高い物質です。

名前が良く似ていて、価格の安いメタノールもあり工業用アルコールや燃料用アルコールと呼ばれる製品の主成分ですが、毒性が高いので購入する場合は間違えないように気をつける必要があります。

消毒用エタノールと無水エタノールの違い

薬局などで一般的に販売されているエタノール製品には、「無水エタノール」「エタノール」「消毒用エタノール」の3種類があります。

それぞれの違いは含まれるアルコール濃度の違いですが、効果に違いがあるため用途により使い分けられます。一般的に手に入れることができる3種類のエタノールについて、それぞれのエタノールの濃度と効果、そして用途についてご紹介します。

意外に消毒作用の無い無水エタノール

無水エタノールは99vol%以上のアルコールを含むアルコール製剤です。vol%は体積を基準に何パーセント含まれているかを表す単位で、重量の場合はwt%が使われます。

アルコール濃度が高ければ高いほど、消毒作用が高いと思われがちですが無水アルコールには、ほとんど消毒作用がありません。

極めて高い揮発性を持ち水分をほとんど含まないため、電子機器などの洗浄や、芳香剤などの溶剤として使われます。

アルコール製剤は色々

特に表記無くエタノールとして売られているエタノールは、メーカーによって濃度が異なる可能性があります。しかし、多くの場合90vol%以上のアルコール濃度を持ちます。

アルコールランプに毒性の高いメタノールを含む燃料用アルコールの代わりに使うこともありますが、成分がまちまちなので消毒用としては不適当なエタノールです。

消毒用アルコールは消毒用のアルコール

消毒用エタノールは80vol%前後のアルコール濃度を持つ、消毒作用の高いエタノールです。消毒には一定量の水分が必要なため、水分を含まない無水エタノールには消毒作用がほとんどありません。

一般的に消毒用エタノールとして最適といわれる濃度は70vol%前後ですが、現在では60~95vol%であれば消毒作用に大きな差は無いといわれています。

家庭における消毒から洗浄、掃除まで幅広く使うことができます。

その他の注意すべきアルコール

アルコール製品には、注意が必要なアルコールがあります。燃料用アルコールと呼ばれているアルコールは、安いのですが主成分に毒性の高いメタノールを含んでいるため、取り扱いに注意が必要です。

消毒用イソプロピルアルコールは安全性が高く、消毒用エタノールと並び病院で消毒用に良く使われますが、一部のウイルスに対して消毒用エタノールより効果が低いです。

カビを除去するための消毒用エタノールの活用術7つ

消毒用エタノールはさまざまな原理により消毒作用を発揮しますが、カビに対しては主にタンパク質の変性作用によりカビを消毒します。

消毒用エタノールを利用したカビの除去方法は、カビを飛び散らせないように消毒用エタノールをつけた雑巾などで拭き取って、仕上げにカビの生えていた場所に消毒用エタノールをスプレーなどで吹き付けます。

さまざまな状況で、カビを除去するための消毒用エタノールの活用術を7つご紹介します。

活用術1:風呂場

次のページ:カビ除去以外の消毒用エタノールの活用術

初回公開日:2018年10月03日

記載されている内容は2018年10月03日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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