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無水エタノールとは|成分/価格/用途別使い方/販売店/保管方法

更新日:2020年08月28日

無水エタノール、ご存知ですか?これが1本あれば、掃除用洗剤から虫除けスプレー、化粧水など、私たちが日常生活で使うさまざまなものが自宅で簡単に作れちゃう優れものです。無水エタノールを使って、清潔で安全なエコライフ、始めてみませんか?

無水エタノールとは|成分/価格/用途別使い方/販売店/保管方法

無水エタノールは家事の万能アシスタント

無水エタノールとは、読んで字のごとく、水成分がほとんど入っていないエタノールのこと。エタノールはアルコールの一種で、大きく分けるとエタノール・消毒用エタノール・無水エタノールの3種類があります。ここで取り上げる無水エタノールとは、エタノール以外の成分がほとんど入っていない、純度の高いエタノールのことです。

実はこの無水エタノール、ほかのいろいろな成分と混ぜ合わせることによって、さまざまな効果を発揮してくれます。そして、その用途と効果は多岐にわたります。

家事をする時などは無水エタノールを利用するとより経済的になったり、安全になったりして、わたしたちの日常生活をアシストしてくれます。さらに、普段わたしたちがドラッグストアやホームセンター、百貨店で買うしかないと思っているものが、無水エタノールがあれば、自宅で簡単に作ることができます。

そんな無水エタノールですが、引火性があり、純度も高い分、取り扱いには注意しなければなりません。こちらでは無水エタノールの便利な使い方とともに、詳しい取り扱い方をご紹介します。

無水エタノールを買うなら

市販のアルコール飲料には酒税がかかります。同じエタノールでも消毒用エタノールは飲用不可なので酒税はかかりませんが、無水エタノールは飲用不可ではないので、酒税がかかります。このことから、無水エタノールは一般的には(そんなに高価でもありませんが)決して安くない値段で販売されています。

しかし、インターネットの通販や薬局・ドラッグストアなどをうまく使えば安く手に入ります。薬局やドラッグストアなら大概のお店に置いてありますし、Amazonや楽天などの各通販サイトにも常に在庫があります。ただし、お店によって置いてある場所がさまざまなので、探しても見つからないことが多々あります。その場合は遠慮せず店員さんに聞きましょう。

無水エタノールの成分は?

主成分について

無水エタノールの主成分は、もちろんエタノールです。エタノールの化学式はC₂H₆O(またはC₂H₅OHとも)。アルコールの一種(第一級アルコール)で、正式名称(国際化学命名法での呼び名)はエチルアルコール、またの名をエチルハイドレート、酒精とも言います。

ビールや焼酎など、わたしたちが普段飲んでいるアルコール飲料は、主にこのエタノールでできています。逆に、エタノール以外のアルコール類(たとえばメタノールなど)は飲用不可で、強い毒性を持っており、もし飲んでしまったら最悪の場合死に至るものもあります。

無水エタノールの濃度について

無水エタノールとは、15℃の環境下でエタノール含有量が99.5v/vパーセント以上のものを指します。

(「v/v」とは、溶液などの濃度を表すときに使う単位で、vはvolume(容量)のことです。)

エタノールは15℃でエタノールが95.1~95.6v/vパーセント含まれるもの、消毒用エタノールは15℃でエタノールが76.9~81.4v/vパーセント含まれるもの、と規定されています。

なぜエタノールの濃度が95.1~95.6v/vパーセントなのかというと、水と化合するとそれ以上の濃度にはなりえないからです。これは共沸(きょうふつ)という現象が関係しています(共沸についての説明は省かせていただきますので、興味がある人はググってみてください)。

無水エタノールは、ベンゼンを用いた蒸留によりエタノールからさらに水成分を取り除いて濃度を上げたもの。そして、エタノールと、水+ほかの消毒効果のある成分を8:2の割合で混ぜたものが消毒用エタノールになります。

無水エタノールの消費期限

基本的には製造されてから4年が消費期限とされていることが多いです。ですが、純度が高く余計なものが入っていないので、未開封できちんと保管されていれば、経年による変質や劣化はあまり見られません。

無水エタノールの特徴①吸湿性

一度開封した無水エタノールは、なるべく早く使い切ることをします。無水エタノールは「無水」のため、きわめて吸湿性が高く、空気中の水分をすぐに吸収してしまう性質を持っています。そうなると、どんどん「無水」ではなくなってしまいます。

ほかの成分とブレンドして使うことがほとんどですが、このように空気中の水分を吸ってしまうと、ブレンドの割合に誤差が生じてしまいます。多少ならば問題はありませんが、あまり多くの水分を吸収してしまうのは避けたいところです。保管の際は蓋をきっちり閉めましょう。

無水エタノールの特徴②揮発性

開封済みで、きっちり蓋を閉めて保管してあるものでも、無水エタノールは揮発性が高いせいか、プラスチックの容器だとその表面からほんの少しずつ蒸発してしまうことが、ごくにまれにあります。やはり、開封したら長期保存は避けた方がいいでしょう。肌に直接つけるものや精密機器に使う場合は、なるべく製造から1年以内のものを使ってください。

無水エタノールが酸化するとどうなる?

エタノールは酸化するとアセトアルデヒドという物質に変わります。二日酔いの原因とされているものですが、無水エタノールの場合はその純度の高さのおかげで、酸化のスピードがかなり遅めになります。ですので、蓋を閉めて吸湿性に気を付けていれば酸化は気にしないでも大丈夫です。

次のページ:バリエーションが豊富すぎる無水エタノールの使い方

初回公開日:2017年10月28日

記載されている内容は2017年10月28日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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