無水エタノールとは|成分/価格/用途別使い方/販売店/保管方法
更新日:2020年08月28日
とても便利な無水エタノールですが、その取り扱いには十分注意する必要があります。
人体への影響
無水エタノールは素手で触っても多少なら害にはなりませんが、肌の水分や油分を奪ってしまうので、肌が荒れる可能性があります。人によっては手の皮がむけてしまうこともあり得ます。
ほとんどの用途で、水やほかの液体と混ぜ合わせて使いますが、その作業をする際は、素手で触らないよう気を付けてください。肌が弱い人は手袋をしたり、もし肌についてしまったら水で洗ってからハンドクリームなどでケアすることをします。
大量に使うとアルコールの匂いで酔っぱらう可能性もありますので、しっかり換気をしてください。もし目に入ってしまったら、水かぬるま湯でよく洗い流しましょう。
また、引火性がありますので火の近くでは扱わないようにしましょう。
エタノールNGな素材は
電子機器の掃除にぴったりだという話をしましたが、エタノールを使ってはいけない部分もあります。それが、ノートパソコンやスマートフォンの液晶画面。もし液晶画面に特殊コーティングがされていたら、それを溶かしてしまうのでNGです。接着剤も溶かしてしまうので気を付けてください。
また、油分を溶かしてしまう性質がありますので、ペンキ・ワックス・ニスが塗られた製品には使用しないようにしてください。同じ理由で革製品を無水エタノールで拭くのもしません。消毒用エタノールでも同じです。もし間違って革製品にエタノールをかけてしまったら、革用のクリームでお手入れしてください。
さらに、水槽によく使われるアクリル樹脂は溶けて割れてしまいます。ペットボトルも同様です。掃除に便利だからと言って、何でもかんでもエタノールでやってしまうと、大事なものが壊れてしまう可能性があります。
エタノールがOKなもの、NGなものは何か、簡単にでも把握しておくことをします。たとえ覚えなくても、インターネットで調べれば簡単にわかりますので、掃除の前に一度検索してみましょう。
無水エタノールを買ってみよう
前述したとおり、無水エタノールは薬局やドラッグストア、インターネットの通販サイトでも取り扱いがあるので、購入するのには困りません。ただし、お店によって価格に差があるので、もしも少しでも安く買いたいなら、近所のお店を回ったり、通販サイトと見比べたりして、値段を比較する必要があります。
日常的に使うことになったら、自宅の近所で安く手に入る薬局かドラッグストアか、便利な通販サイトを利用するのがいいでしょう。
液晶を拭く用途で購入しましたが、ヘッドホンやゲームのカートリッジ端子を綿棒で掃除したり
出典: https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R470QRDWQD4Q... |
手汗のつきやすいゲームのコントローラー、ステッカー等をはがした後のネバネバなど
あってよかったと感じる場面が多くて助かっています。電子機器である基盤や
冷却用のグリスを塗ったCPUの掃除などにも使えるので自作PCをする人にもおすすめ。
価格
アルコールの一種である無水エタノールは、飲めるアルコール類として酒税がかかります。厳密にいうと、酒税ではなく酒税相当加算額と言います。それが、1リットル当たり約1000円。なので、無水エタノールは基本的には500mlあたり1700円前後の値段で販売されています。
ですが、Amazonを見ると1本927円です。薬局・ドラッグストアでもだいたい1000~1200円くらいで販売されています。ちなみに50mlの小さいボトルですと500円くらい。100mlボトルで700~800円くらい。1リットルだと2000円くらいです。
無水エタノールの用途によって必要な量が変わってきますので、それに見合った量のボトルを購入しましょう。ただ、これだけ多くの用途で使えるものなので、思い切って500mlを買っても損はないでしょう。
薬局やドラッグストアでの販売
お店によって、置いてある場所が異なります。基本的には消毒液のコーナーにあるようですが、店頭ではなくレジ裏にしかないところもあります。しかし、おそらく、どの薬局・ドラッグストアでも取り扱いがあるはずです。店頭に見当たらない場合は店員さんに確認しましょう。
また、無水エタノールの購入には身分証が必要だ、との話もありますが、実際は必要ないところが多いです。もしかしたら、用途を聞かれる可能性がありますが、購入自体に制限はありません。不安な場合は、念のため身分証を持参しておきましょう。
薬局やドラッグストア以外での販売
医薬品としての分類
ちょっと小難しい話になりますが、無水エタノールは一般用医薬品の第三医薬品に分類されます。一般用医薬品とは、医師の診断や処方箋なしで購入できる薬品のこと。その中でも第三類医薬品は、安全・健康上のリスクが比較的低い薬品のことで、服用して体調に影響があったとしても日常生活に支障をきたすレベルではないもの、と定義されています。
無水エタノール以外ですと、一部の栄養ドリンクやビタミン剤、虫刺され薬などがそれに該当します。人体に悪影響はあまりない半面、効果も緩やかな薬品、ということです。
この一般用医薬品のうち、第一類医薬品は、薬剤師がいる店舗でのみ、対面販売が必須とされています。薬品の注意点を説明する義務があるからです。第二・第三類医薬品は、薬剤師または登録販売者の資格を持っている人がいれば販売できます。この登録販売者には、薬品について問い合わせがあった時には必ず答えなければならない、という決まりがあります。
薬局やドラッグストア以外で購入する場合
初回公開日:2017年10月28日
記載されている内容は2017年10月28日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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