ウイスキーのお湯割りの美味しい作り方・効果|グラス/度数
更新日:2020年08月28日
まず、大前提として、お湯割りに向いたウイスキーを選ぶ際に、失敗しにくいのは、「ブレンデッドウイスキー」を選ぶということです。
シングルモルトのウイスキーを使うと、個性が強いため、お湯で割ることにより、クセや雑味が増してしまう可能性があります。その点、複数の蒸留所の原酒をまぜることでつくられるブレンデッドウイスキーは、さまざまな飲み方にマッチしやすいため、お湯割りをつくるのにも適しています。
大麦麦芽を原料とする「モルトウイスキー」と、トウモロコシを原料とする「グレーンウイスキー」をブレンドしたブレンデッドウイスキーは、はじめてウイスキーのお湯割りに挑戦する場合も、味が崩れることがなく、失敗が少なくなります。
バーボンウイスキー
バーボンウイスキーは、ウイスキーのお湯割りにです。お湯で割ると甘味が増幅されますし、もともとのアルコール度数が高めなので、お湯で割っても重量感を楽しめます。
中でも、辛口のものよりは、甘口のもの、まろやかな口当たりのものが、ウイスキーのお湯割りには向いています。
バーボンウイスキーで銘柄
バーボンウイスキーで代表的な銘柄のひとつは、「メーカーズマーク」です。こちらも例にもれず、アルコール度数は45度と高めです。バニラのような甘い香りが特徴です。もともとさまざまな飲み方にマッチするようつくられているので、お湯割りも例外ではなく、砂糖やはちみつといったトッピングをしても、風味を保ったまま楽しむことができます。
また、「フォアローゼス」も、お湯割りには向いています。スタンダードなフォアローゼスは40度ですが、「フォアローゼス プラチナ」は、43度で、お湯で割っても重みがあります。花や果実を思わせる、甘く上品な香りに、クリーミーでまろやかな味わいが特徴なので、こちらもお湯割りに向いています。
また、「I.W.ハーパー ゴールドメダル」なども、度数は40度ですが、バニラの香りが強く、香りを楽しみたい方には、お湯割りにするのが向いています。
アイリッシュウイスキー
また、ウイスキー発祥の地と言われる、アイルランドのアイリッシュウイスキーも、お湯割りに適しています。
アイリッシュウイスキーで銘柄
ウイスキーのお湯割りに合う銘柄としては、「タラモアデュー」がです。バニラの香りがし、フルーティーな風味があり、口当たりもクリーミーでまろやかです。お湯割りにすることによって、甘さが引き立ちます。アルコール度数は40度です。
そして、この「タラモアデュー」は、アイルランドでポピュラーなカクテル「アイリッシュ・コーヒー」に最初に使われたウイスキーといわれています。「アイリッシュ・コーヒーー」はホットウイスキーの一種で、お湯ではなくコーヒーで割ります。
ウイスキー30mlに対し、エスプレッソを90ml、生クリームを30mlの割合で加え、砂糖をお好みで加えるのがアイリッシュ・コーヒーの作り方です。
ほかに、「ジェムソン」も、アイリッシュウイスキーのなかでは、どんな飲み方にもマッチするウイスキーとして知られているので、お湯割りには向いています。
ジャパニーズウイスキー
ジャパニーズウイスキーでお湯割りに向いているのは、「富士山麓」です。アルコール度数が50%と非常に高く、お湯割りにしても軽くなることがありません。果実香とエステル香があり、フルーティーで甘い味わいがあり、お湯割りによってそれらが増幅されます。
スコッチウイスキー
バターなどのトッピングを入れて、ウイスキーのお湯割りを楽しみたい人には、スモーキーな香りの強いスコッチウイスキーがです。本来、スコッチウイスキーは、あたためることで香りが飛びやすいため、お湯割りにしてしまうと、ややもったいない種類ではありますが、スモーキーな香りや深くまろやかな味わいは、こうしたトッピングを楽しむにはとても向いています。
スコッチウイスキーでお湯割りにするなら、「ザ・マッカラン」や「シーバスリーガル」が、甘味があり、口当たりもまろやかでです。
シングルモルトでお湯割りにウイスキー
ブレンデッドウイスキー以外にも、失敗しにくいシングルモルトのウイスキーもあります。「グレングランド」は、紅茶や柑橘系のような香りが増幅され、とても風味あるお湯割りになります。意外ですが、クセの強いことで知られる「ラフロイグ」も、お湯割りにすると、クセが抜け、香ばしい風味が広がります。
お湯割りでウイスキーの魅力を再発見しよう
いかがでしたか。一味ちがった楽しみ方ができる、ウイスキーのお湯割りです。ウイスキー愛好家はもちろんのこと、これからウイスキー初心者というひとにとっても、ウイスキーのお湯割りは、味わい深い、魅力的な飲み方です。ぜひいろいろな角度からの、ウイスキーのお湯割りを試してみてください。
初回公開日:2018年02月15日
記載されている内容は2018年02月15日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。