包丁研ぎについて|/値段/使い方/頻度など
更新日:2020年08月28日
包丁の背の部分を挟み込むようにしてセットするだけ。あとは普通に砥石で包丁研ぎをすればいいので、使い方はとってもシンプルです。スーパートゲールの厚みが角度を固定してくれるという仕組みです。砥石が当たる部分は、セラミックで保護されているので、本体も砥石も傷つけることはありません。
シャープナーでの包丁研ぎでは今一つ切れるようにならなかったけど、砥石を使うのはかえって包丁をダメにしそうで怖かったです。これを使うと砥石を使った包丁研ぎが気軽にできて良品です。
出典: https://www.amazon.co.jp/%E6%B8%85%E6%B0%B4%E8%A3%BD%E4%B... |
包丁研ぎのコツ「かえり」
包丁研ぎをしていくと、刃線の裏側に「かえり」と呼ばれる金属カスのでっぱりのようなものができます。裏側の刃の部分をそっと触ってみると、引っかかるような感じになるのですぐにわかります。このかえりが出たということは、きちんと包丁研ぎができているということの証拠になります。それを確かめたら、かえりをなくすように、今度は裏側の包丁研ぎをしていきます。
包丁研ぎを業者に依頼した時の値段
包丁研ぎなんて面倒くさい。道具をそろえてまで包丁研ぎなどしたくない。包丁が欠けてしまったけれど、何とかならないか。このようなときには包丁研ぎの専門業者に依頼するという方法も一つの選択肢です。
ひと昔前までは、各家庭を回って、研屋さんが包丁やハサミなどの研ぎや修理を行っていましたが、今では、ネットで注文して、包丁を梱包して送れば、包丁研ぎをして送り返してくれる業者も多くなりました。
包丁研ぎを業者に依頼するときの相場や、包丁がどのようなときに依頼したほうがいいのかなどのポイントをご紹介します。
こんな時にはプロに任せよう
包丁は、使い込んでいるうちにその人の癖が出て、歪んでしまったり、なにかの拍子に欠けてしまったりすることがあります。もちろん、そうした包丁も自分で研ぎ直すことで修理も可能ですが、手に負えないなと思ったら、包丁研ぎのプロに任せてしまいましょう。
とくに、全鋼や本焼き包丁など高価な包丁ほど切れ味は良いのですが、非常にもろいという特徴を持っています。わずかに刃先が折れてしまったり、欠けてしまったりした場合には、研ぎ直すことで修復することができます。
しかし、状態によっては刃の付け方を変えたり、大きく削ったりして、小さな包丁にして手直さなければならないこともあります。そういう場合には、やはり包丁研ぎのプロに任せましょう。
ステンレス包丁の研ぎ直し
鋼の包丁は、比較的包丁研ぎがしやすく、切れ味もすぐに元に戻ります。しかし、ステンレス製の包丁、特に家庭用の安価なステンレス包丁はプロの料理人でも砥石で包丁研ぎをするのが難しいといいます。ステンレス包丁の場合は、どの砥石でもよいというわけにはいかないため、相当の熟練者でなければ、うまく刃を付けられないことが多いです。
そこで、鋼の包丁は自分で包丁研ぎをして、ステンレスの包丁だけは研ぎ直しに出すという方法もよいのではないでしょうか。
錆びてしまった包丁
鋼の包丁はもちろんですが、ステンレスの包丁もメンテナンスをしなければ錆びが出てしまいます。ほんの少しの錆びが浮いたくらいなら、クレンザーやサンドペーパーなどで錆びをこすり落とすこともできます。
しかし、何年も放置しておいて、錆びが包丁全体にびっしりと浮かんでしまった場合には、お手上げということもあるでしょう。下手に錆を落とそうとすると、包丁のコーティングまで取れてしまって、逆に錆びやすくなってしまうこともあります。そのような場合には、研ぎ直しをしてくれるお店で相談しましょう。
研ぎ直しは購入したお店が安い
ホームセンターなどは別ですが、刃物専門のお店で包丁を購入した場合、一般的にそのお店で購入した包丁の研ぎ代は割安になっています。購入したお店で研いでもらったほうが、安くて安心もできます。
包丁の一般的な研ぎ直しの料金ですが、3,000円~1万円という幅があります。形状の変更では5,000円~2万円、錆び落としでは3,000円~15,000円といったところが相場になります。
いずれも、包丁の状況によって変わってくるので、本来は、店頭に実物の包丁を持って行って見積もってもらうのが一番正確です。インターネットで包丁研ぎを依頼するときにも、現在の包丁の状況を知ってもらうためにも、見積もりの時に写真を一緒に添付して送ることで、後々のトラブル防止にもなります。
包丁研ぎを通して見えてくるもの
さて、一生懸命に包丁研ぎをして切れ味が抜群になった包丁を見て、何を思うのか。単に「包丁が切れるようになって快適」という人がほとんどでしょう。しかし、この面倒で、時間かかり、いざ始めるとなると準備のためのお金もかかるというややこしい包丁研ぎに魅力を感じて、ハマってしまうという人もいるのです。
物が豊かな時代に生きている私たちは、包丁が切れなくなったからといって、すぐに新しい包丁を買い替えたりします。そもそも、包丁研ぎをするということさえ、知らないのでしょう。これは、とても不幸なことです。
形あるものには、すべて寿命というものがあります。しかし、手入れをすることで何十年と役に立つものも私たちの周りにはたくさんあるのです。そのひとつが包丁です。手間をかけて、砥石でゆっくりと刃を研ぐという動作、そして蘇った包丁に切れ味に感嘆する自分の姿です。これらは、私たちが忘れかけていたことです。
たかが包丁研ぎですが、その先に見えてくるものがあります。それは、モノへの愛着、良いものを長く使い続ける気持ち、そしてなによりも、また再び輝きを取り戻した包丁に対して、新たな価値観を感じることでしょう。包丁研ぎの費用は数千円です。しかし、その向こうにはお金にかえられないほどの新しい世界が広がっています。
初回公開日:2017年10月10日
記載されている内容は2017年10月10日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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