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おすすめの土鍋の目止めの方法・やり方|片栗粉/小麦粉/とぎ汁

更新日:2020年03月09日

土鍋は寒い季節になると食卓に登場する回数が増えますが、使い始める前に行う目止めは行っていますか。目止めは土鍋を長く使い続けるために必要な作業ですが色々な方法があり、どれも簡単な方法ですが、ちょっとしたポイントがありますのでぜひ覚えて土鍋を育ててください。

おすすめの土鍋の目止めの方法・やり方|片栗粉/小麦粉/とぎ汁

土鍋の目止め方法は色々ある

寒い冬になると、水炊きやもつ鍋やおでんなど土鍋を使った料理が食卓に登場する機会が増えます。土鍋は保温効果が高く、じっくり味を染み込ませる美味しい煮込み料理にも最適な調理道具ですが、使い始めに「目止め」を行う必要があり、やり方を間違えてしまうと土鍋の底から水漏れを起こしたりひび割れを起こしたりしてしまうこともあります。

そこで、土鍋を少しでも長く使うために色々な目止めのやり方をご紹介します。基本的なおかゆで行う目止めから、片栗粉や小麦粉などを使う方法も紹介します。

土鍋を目止めする前に

新しく購入した土鍋はすぐに目止めをしたいところですが、その前にまずよく水洗いして水分をふき取り、さらに水を含みやすい底を上にしてしっかり自然乾燥させましょう。

土鍋は急な温度変化に弱いことと、濡れたまま火にかけるとひび割れを起こしてしまうことがあるため、これも目止めの前の大切な作業といえます。また、洗剤を使って洗いたくなることもありますが、土鍋は水分が染み込みやすいのと同時に、洗剤も染み込みやすい特徴があります。そのため、特に購入直後の土鍋なら水洗いだけで十分です。

土鍋の目止めの基本はおかゆを炊くこと

土鍋の目止め方法で多く行われているやり方はおかゆを炊く方法です。手順は

1.土鍋にお茶碗1杯程度の残りごはんと水、またはお湯を土鍋に8分目ほど入れます。
2.ざっと混ぜてごはんをほぐしたら火にかけ、弱火でゆっくり吹きこぼれないように気を付けながら20~30分ほどかけておかゆを炊きます。
3.おかゆが炊けたら火をとめ、そのまま土鍋が冷めるまで1時間以上放置したらおかゆを取り除き土鍋を水洗いします。

以上がおかゆで行う目止めの方法です。炊きあがったおかゆは食べられますので、お好きな味付けで食べてください。

おかゆの目止めでの注意点

おかゆで目止めを行う際、水を沸騰させてからごはんを入れるのではなく、必ず火にかける前にごはんと水を入れてから行ってください。先に水だけを沸騰させてしまうと、土鍋が水を吸ってしまい、ごはんのデンプンが染み込まずに表面を糊で蓋をしているだけになってしまいます。

片栗粉で土鍋の目止めを行うやり方

次によく行われる目止めの方法は片栗粉を使うやり方です。手順は

1.土鍋の8分目あたりまでの水を用意し、その水の10%位の片栗粉を用意します。
2.土鍋に水と片栗粉を入れ、よくかき混ぜたら火にかけ弱火でじっくりと温めます。
3.沸騰したら火を止め、土鍋が冷めるまでそのままおきます。
4.中身を捨て、水洗いしてしっかりと乾かしてください。

土鍋は吹きこぼれそうになってから慌てて火を止めても、吹きこぼれが止まらないことがあります。コップに水を用意しておき、挿し水をして落ち着かせましょう。

土鍋の目止めを小麦粉で行う方法

片栗粉と同じように、小麦粉を使っても土鍋の目止めをすることができます。やり方は

1.土鍋の8分目あたりまでの水と、水の10%位の小麦粉を用意します。
2.ボウルに小麦粉を入れ、水でだまにならないように溶いたら土鍋にそそぎます。
3.弱火で2の土鍋を温め沸騰してきたら火を止めて土鍋が冷めるまでそのまま置きます。
4.冷めたら中身を捨て、しっかり水洗いしてから乾かします。

小麦粉で行う目止めの方法は、片栗粉とほぼ同じやり方ですが、水に溶かすときにだまになりやすいため、先にボウルなどで溶いたほうがやりやすいです。

お米のとぎ汁を使った土鍋の目止めの方法

お米のとぎ汁を使った目止めの方法もあります。

1.土鍋の8分目辺りまでとぎ汁をそそぎ弱火にかけます。
2.沸騰するまで土鍋を温めたら火を止め、そのまま冷まします。
3.中身を捨て、水洗いして乾燥させます。

とぎ汁の目止めの方法も他のやり方と同じですが、おかゆや片栗粉などと比べるとデンプン濃度が低めのため、目止めの効果も低い可能性があります。土鍋の内側には「貫入(かんにゅう)」と呼ばれる細かいヒビのようなものが入っていますが、目止めはそのヒビを埋めることが目的のため、できればとぎ汁以外の方法をおすすめします。

生米でも目止めはできる?

おかゆを炊くことが目止めに期待できるのなら、ごはんではなく生米を使った目止めの方がより効果が期待できそうですが、生米は糊状になるまで火にかける時間が長くなり、新品の土鍋ではそれが原因でヒビ割れを起こす可能性があります。

土鍋などを扱う専門店でも目止めを行う場合は残りごはんを使うように説明していますので、生米ではなく残りごはんでおかゆを炊く方法で土鍋の目止めを行ってください。

伊賀の粗土でできた伊賀土鍋は、最初から濃いデンプン質で目止めをする必要があります。米のとぎ汁では濃度が低いので、必ず「残りごはん」でお粥を炊いてください。またお米からお粥を作ると、お粥が糊状になるまでに時間がかかり、水が土鍋に浸透して水漏れ・ヒビ割れの原因になります。

出典: http://www.igamono.co.jp/faq/donabe.html |

土鍋の蓋の目止めもした方がいいの?

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初回公開日:2018年02月23日

記載されている内容は2018年02月23日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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