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おすすめの土鍋の目止めの方法・やり方|片栗粉/小麦粉/とぎ汁

初回公開日:2018年02月23日

更新日:2020年03月09日

記載されている内容は2018年02月23日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

土鍋は寒い季節になると食卓に登場する回数が増えますが、使い始める前に行う目止めは行っていますか。目止めは土鍋を長く使い続けるために必要な作業ですが色々な方法があり、どれも簡単な方法ですが、ちょっとしたポイントがありますのでぜひ覚えて土鍋を育ててください。

おすすめの土鍋の目止めの方法・やり方|片栗粉/小麦粉/とぎ汁

土鍋の目止め方法は色々ある

寒い冬になると、水炊きやもつ鍋やおでんなど土鍋を使った料理が食卓に登場する機会が増えます。土鍋は保温効果が高く、じっくり味を染み込ませる美味しい煮込み料理にも最適な調理道具ですが、使い始めに「目止め」を行う必要があり、やり方を間違えてしまうと土鍋の底から水漏れを起こしたりひび割れを起こしたりしてしまうこともあります。

そこで、土鍋を少しでも長く使うために色々な目止めのやり方をご紹介します。基本的なおかゆで行う目止めから、片栗粉や小麦粉などを使う方法も紹介します。

土鍋を目止めする前に

新しく購入した土鍋はすぐに目止めをしたいところですが、その前にまずよく水洗いして水分をふき取り、さらに水を含みやすい底を上にしてしっかり自然乾燥させましょう。

土鍋は急な温度変化に弱いことと、濡れたまま火にかけるとひび割れを起こしてしまうことがあるため、これも目止めの前の大切な作業といえます。また、洗剤を使って洗いたくなることもありますが、土鍋は水分が染み込みやすいのと同時に、洗剤も染み込みやすい特徴があります。そのため、特に購入直後の土鍋なら水洗いだけで十分です。

土鍋の目止めの基本はおかゆを炊くこと

土鍋の目止め方法で多く行われているやり方はおかゆを炊く方法です。手順は

1.土鍋にお茶碗1杯程度の残りごはんと水、またはお湯を土鍋に8分目ほど入れます。
2.ざっと混ぜてごはんをほぐしたら火にかけ、弱火でゆっくり吹きこぼれないように気を付けながら20~30分ほどかけておかゆを炊きます。
3.おかゆが炊けたら火をとめ、そのまま土鍋が冷めるまで1時間以上放置したらおかゆを取り除き土鍋を水洗いします。

以上がおかゆで行う目止めの方法です。炊きあがったおかゆは食べられますので、お好きな味付けで食べてください。

おかゆの目止めでの注意点

おかゆで目止めを行う際、水を沸騰させてからごはんを入れるのではなく、必ず火にかける前にごはんと水を入れてから行ってください。先に水だけを沸騰させてしまうと、土鍋が水を吸ってしまい、ごはんのデンプンが染み込まずに表面を糊で蓋をしているだけになってしまいます。

片栗粉で土鍋の目止めを行うやり方

次によく行われる目止めの方法は片栗粉を使うやり方です。手順は

1.土鍋の8分目あたりまでの水を用意し、その水の10%位の片栗粉を用意します。
2.土鍋に水と片栗粉を入れ、よくかき混ぜたら火にかけ弱火でじっくりと温めます。
3.沸騰したら火を止め、土鍋が冷めるまでそのままおきます。
4.中身を捨て、水洗いしてしっかりと乾かしてください。

土鍋は吹きこぼれそうになってから慌てて火を止めても、吹きこぼれが止まらないことがあります。コップに水を用意しておき、挿し水をして落ち着かせましょう。

土鍋の目止めを小麦粉で行う方法

片栗粉と同じように、小麦粉を使っても土鍋の目止めをすることができます。やり方は

1.土鍋の8分目あたりまでの水と、水の10%位の小麦粉を用意します。
2.ボウルに小麦粉を入れ、水でだまにならないように溶いたら土鍋にそそぎます。
3.弱火で2の土鍋を温め沸騰してきたら火を止めて土鍋が冷めるまでそのまま置きます。
4.冷めたら中身を捨て、しっかり水洗いしてから乾かします。

小麦粉で行う目止めの方法は、片栗粉とほぼ同じやり方ですが、水に溶かすときにだまになりやすいため、先にボウルなどで溶いたほうがやりやすいです。

お米のとぎ汁を使った土鍋の目止めの方法

お米のとぎ汁を使った目止めの方法もあります。

1.土鍋の8分目辺りまでとぎ汁をそそぎ弱火にかけます。
2.沸騰するまで土鍋を温めたら火を止め、そのまま冷まします。
3.中身を捨て、水洗いして乾燥させます。

とぎ汁の目止めの方法も他のやり方と同じですが、おかゆや片栗粉などと比べるとデンプン濃度が低めのため、目止めの効果も低い可能性があります。土鍋の内側には「貫入(かんにゅう)」と呼ばれる細かいヒビのようなものが入っていますが、目止めはそのヒビを埋めることが目的のため、できればとぎ汁以外の方法をおすすめします。

生米でも目止めはできる?

おかゆを炊くことが目止めに期待できるのなら、ごはんではなく生米を使った目止めの方がより効果が期待できそうですが、生米は糊状になるまで火にかける時間が長くなり、新品の土鍋ではそれが原因でヒビ割れを起こす可能性があります。

土鍋などを扱う専門店でも目止めを行う場合は残りごはんを使うように説明していますので、生米ではなく残りごはんでおかゆを炊く方法で土鍋の目止めを行ってください。

伊賀の粗土でできた伊賀土鍋は、最初から濃いデンプン質で目止めをする必要があります。米のとぎ汁では濃度が低いので、必ず「残りごはん」でお粥を炊いてください。またお米からお粥を作ると、お粥が糊状になるまでに時間がかかり、水が土鍋に浸透して水漏れ・ヒビ割れの原因になります。

出典: http://www.igamono.co.jp/faq/donabe.html |

土鍋の蓋の目止めもした方がいいの?

土鍋本体の目止めが必要なら、蓋も目止めが必要なのでは、と考えますが、土鍋の蓋には釉薬(ゆうやく)と呼ばれるうわぐすりが塗られ、本焼きで表面にガラス層でほぼおおわれているため耐水性が高いことと、そもそも調理道具として蓋を利用することもありませんので、土鍋の蓋の目止めは必要ないと考えられます。

目止めのときに蓋はしないの?

土鍋の目止めをするときに蓋をすべきかどうかで悩むこともありますが、基本的に目止めのときに蓋はしないことをおすすめします。

理由は、蓋をすることで内部の温度が急激に上がってしまう可能性があるため、土鍋に負担をかけてしまうことと、おかゆなどを炊いたあと蓋をしていると冷めにくくなってしまうため、熱が取れにくくなり目止めの時間が余計にかかってしまうためです。

土鍋の蓋が割れてしまったら

蓋だけを落として割ってしまったり、ぶつけて壊してしまったりすることがありますが、国産土鍋であれば、ほとんどの商品が蓋だけや本体だけといったようにパーツごとに購入することが可能です。

土鍋をパーツごとに購入できることは知られていないことが多く、あきらめて処分してしまう方もいますが、気に入って購入した土鍋なら、処分前に購入店に問い合わせてみてください。

目止めをしなくても土鍋は使えるのか

うっかり土鍋の目止めを忘れてしまうことがありますが、そんなとき、土鍋を使っても大丈夫なのかが気になります。現在は目止めをしなくても使える土鍋も存在しますが、通常の土鍋の場合目止めを忘れてしまうと、使用後にぬるま湯などを入れてそのまま一晩おいたりすると土鍋の下に水が溜まったり、なべ底が濡れていたりすることがあります。

目止めをしていないと起こりやすいトラブル

土鍋は貫入と呼ばれる独特なヒビが入っていたり、底は植木鉢のような仕上がりになっていたりするため先ほどのような状態になってしまう他、目止めをしていないと料理の匂いや汚れがついてしまったり、弱いところから亀裂が入りひび割れを起こしたりすることがあります。

目止めは土鍋の使い始めに行わなければ意味がないともいわれることもありますが、使い始めてから改めて行うことも可能で、土鍋の素材によっては定期的に目止めを行うことでより長持ちし、愛用することができます。

「目止めは使い始めに一度だけ行うもの」と思われがちなのですが、定期的に目止めを行うと、土鍋を強く保つことが出来ます。

出典: https://www.zutto.co.jp/blog/category/maintenance/460 |

目止めの要らない土鍋について

土鍋とひと口にいっても、素材の違いにより目止めの必要のない土鍋もあります。

セラミック製の土鍋は細かい土が材料として使われているおかげで、他の土鍋でよくある水の染み込みや料理の匂い移りがほとんどなく、目止めの必要がありません。お手入れも楽でIH対応の土鍋も多いため、オール電化のキッチンでも使いやすい特徴があります。

こちらの土鍋は電子レンジでそのまま使用できるため、下ごしらえをレンジで行い、そのままガスコンロやIH調理も可能です。空焚きしても割れる心配がなく、金属製のブラシで洗うこともできます。土鍋を気軽に使いたい方におすすめな商品です。

土鍋の目止めで焦げた場合

料理をしていてもうっかり焦げ付かせてしまうことがありますが、目止めで土鍋を焦げ付かせてしまうこともあります。焦げを見ると金属製のタワシやスプーンなどで削り落としたくなりますが、その方法で土鍋の焦げを落とそうとすると土鍋を傷めてしまう可能性があります。

そこで、土鍋の焦げを落とす方法を汚れの強さなどに応じてご紹介します。

焦げ付きが軽い場合

鍋の底がうっすらと茶色く焦げ付いた程度の軽い汚れなら、ぬるま湯、もしくは水を入れて軽く沸騰させたら、そのまま一晩おき、次の日に土鍋の水を捨てて布巾やキッチンペーパーなどで丁寧にこすってみてください。

強い焦げ付きの場合

強い焦げ付きなら重曹を使った方法がおすすめです。方法は

1.土鍋の焦げ付きに合わせて水を400~800ml入れます。
2.重曹を大さじ2~4杯くらい入れ軽く混ぜます。
3.弱火にかけ、重曹が溶けてぐつぐつと煮立ってきたら中火にして10分ほど煮立てます。
4.火を止め、触れるくらいまで冷めたらスポンジや指で焦げを擦り落とします。

重曹を溶かすときに威力を落とさないため水を使うことと、一度で落ちきらない場合は2~3回繰り返してください。

もし時間があるなら火を止めた後、一晩放置してからこすり落とす方法もあります。

重曹を使うもう一つの方法

重曹に少し水を加えてペースト状にしたものを指に付けて焦げ付きを直接こすって落とす方法もあります。

何度も重曹水を沸騰させるのは、時間もかかりますが光熱費も気になります。先ほどの方法で落としきれない焦げ付きがあった場合、重曹ペーストで落とす方法も試してみてください。

強い焦げ付きをお酢で落とす方法

お酢を使って焦げを落とす方法もあります。

1.土鍋の焦げ付きが完全に浸るまで水を入れます。
2.お酢50mlくらいを入れたら火にかけます。
3.沸騰し始めてから10分ほど煮立てます。
4.火を止めて一晩おいたら、焦げ付き部分をスポンジでこすります。

お酢を使うときも、水から沸騰させてください。1度で焦げが落ちない場合は、減った分の酢を足して再び沸騰させてください。

土鍋の正しい保管方法

土鍋は目止めや洗い方だけでなく、保管方法も大切です。購入時に入っていた箱にそのまま仕舞って保管する方もいますが、湿気がこもってしまい土鍋にカビが発生してしまうことがあります。

正しい保管方法は、土鍋の底を上にして天日干しをしたり、洗ったあと表面の水分をふき取り、15~20秒ほどコンロの弱火にかけたら逆さにして一晩置いたりして内部までしっかり乾燥させます。

次に蓋を新聞紙で包んだら本体に裏返して重ね、次に蓋と本体をまとめて新聞紙で包んでまとめます。その状態のまま湿気の少ない場所で保管してください。

目止めは土鍋を育てるための大切な儀式

最近では目止めのいらない土鍋もあり、そういった土鍋はとても便利ですが、本来は「土鍋は育てるもの」といわれ、正しい使い方をしていけば使う度に丈夫になり手放せなくなります。

目止めは土鍋を育てる始めの作業です。少し手間はかかりますが、その手間を楽しみつつ自分だけの土鍋を育てて美味しい鍋料理を囲んでみませんか。

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