オリーブオイルの酸化|見分け方・防ぐ保存方法・開封後の期限
更新日:2020年10月02日
オリーブオイルが酸化したらどうなるの?
健康や美容にいいと言われるオリーブオイル。ダイエットにも盛んに取り入れている方も多いでしょう。ところが、体に良いと思って積極的にオリーブオイルを摂っていても、油そのものが酸化していたら意味がありません。
それでは、自宅にあるオリーブオイルが酸化しているかどうか、どうやって見分けたら良いのでしょうか。本記事ではオリーブオイルの酸化の見分け方、保存方法などを紹介します。
匂い
オリーブオイルは新鮮なオリーブの実を絞りオイルを抽出する、言わば「生ジュース」の様な物ですので、高品質なオリーブオイルは青々しいフレッシュな匂いがします。逆にツンとした鼻につく、嫌な油の匂いのする物は、酸化が進んでいる可能性があります。
ただ、賞味期限もまだ大丈夫だし保管方法はきちんとしていたのに、酸化したような匂いがする。そんなオリーブオイルの瓶から気になる「油臭さ」があったら、まずはその出所を確認しましょう。フタや注ぎ口に付着している油を綺麗に拭き取ると、意外と油臭さは無くなります。
開封前と色が変わっていたら要注意
一言でオリーブオイルと言っても、黄色いものから緑色のものまで、色に統一制はありません。この色の違いはオリーブの実の熟し方や、絞り方などで変わると言われています。濃い色の方が必ず高品質で新鮮、という訳ではありません。
オイルの緑の色は、クロロフィル(葉緑素)という成分による物で、若い実から絞ったものです。ただクロロフィルは紫外線や蛍光灯などの光に弱いので、長く当たると徐々に退色していく傾向があります。買ってきたばかりの未開封時と、開封後しばらく経った時の色が明らかに違う場合、オイルの酸化を疑った方がいいでしょう。
味
酸化していない良好な状態のオリーブオイルは、実を搾ったままの精製していない果汁そのものなので、オリーブの風味がそのままオイルの味になります。青リンゴや柑橘の様な果実の酸味に加え、ほんの僅かですが苦み、辛みもあります。
これはポリフェノール由来なので、少し時間を置けば和らぎます。エキストラ・バージンなどは特にその傾向が強く、ピュアは香りが少な目です。
それでは、逆に酸化したオリーブオイルの味はどうなのでしょうか。味でオイルの善し悪しを見極めるのは中々難しいですが、上記の様な香りや味が全くなく、強いて言えば油臭く、口中から鼻に抜ける嫌な臭いがします。新鮮な時に一度味見をしておくと、その違いで酸化しているかどうかの判断がしやすくなるでしょう。
オリーブオイルの酸化を防ぐ保存方法は?
光に当てても大丈夫?
酸化させないために最も重要なのが、光を避けることです。直射日光はもとより、蛍光灯などの光でも、当てるとオイルが変質していまいます。未開封でも酸化するので、お店でオリーブオイルを買う時は、遮光性の高い、黒や濃緑など色の着いた瓶に入っている物を選ぶようにしましょう。また紫外線から守る為に、保存をする時は瓶をアルミホイルなどで包むのも有効です。
オリーブオイル、特にエキストラバージンと呼ばれるオイルの緑や黄色の色はクロロフィル(葉緑素)です。このクロロフィルは光に当てると光合成をします。この光合成が進むと、クロロフィルの量は減り、酸化が進むのです。
海外から輸入されたオリーブオイルには、飾っておきたいと思えるような、おしゃれな瓶に入っている事がありますが、間違っても日の当たる窓辺に、並べて置いたりしないようにしましょう。
どんな容器にいれたらいいの?
前述したように、オリーブオイルは紫外線や空気に当たると劣化が進むので、容器はプラスチック製や透明のガラス製のものは避けましょう。透明でなくても、プラスチックは意外にも穴が多い(多孔質)ので、光や熱から十分に保護できません。遮光性の高い色の着いた瓶に入れて保管しましょう。陶器製もですが、コルクが栓のものは空気を通すので避けましょう。
熱には強い?
体に良いオリーブオイルだから、ガスレンジのすぐ横に置いて毎日使っています。そのような方は、いますぐオリーブオイルを別の涼しい所へ避難させてあげましょう。オリーブオイルは、30度以上の温度に長時間置いておくと、劣化してしまいます。その他にも、高温の配水管の通る流しの下や、暖房の側なども適しません。安定した冷暗所で保存しましょう。
冷蔵庫はNG
初回公開日:2017年10月13日
記載されている内容は2017年10月13日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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