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エアコン用コンセントとは|形状/種類・コンセントの増設方法

更新日:2020年08月28日

エアコンを購入して、いざ取り付けようとしたら、コンセントが合わない。これは珍しいことではありません。予め工事が必要だと解っていれば、お店で工事の相談をすることもできます。そこで、ここでは見落としがちなエアコン用のコンセントについて解説します。

エアコン用コンセントとは|形状/種類・コンセントの増設方法

エアコン用コンセントとは

購入時の注意点

家電量販店に行くと、たくさんのエアコンが並んでいます。省エネタイプに多機能タイプ、今ではスマホからコントロールできる機種もあります。そして、6畳向けから12畳向けなど、部屋の広さに応じた多くの機種から選べます。ほとんどの方は部屋の広さと予算で、機種を決めているのではないでしょうか。

どこの家庭にもある家電製品の中ででエアコンは、ワット数の最も大きな製品です。広い部屋で使うエアコンを選んだら、コンセントにも関心を持ってください。強力なエアコンは、200Vの電源が必要になります。

そんな強力なタイプを選んだ場合、既にあるコンセントを交換することもあります。さらに、取り付け場所によっては、コンセントを増設しなければなりません。自宅のどこに設置するか決めたら、どうやって電源を確保するかもお店で相談しておきましょう。

形状

家庭用の見慣れたコンセントに、エアコンの電源が繋がるとは限りません。6畳向けの比較的小型のエアコンならコンセントの形は、見慣れた形です。しかし、10畳向けや12畳向けといった強力なタイプでは、コンセントの形が違います。そのため、電気工事が必要になる場合もあります。

テーブルタップで使える電力が、最大1500ワットなのをご存知でしょうか。これは、家庭用の2つの金属の板が平行に並んでいるコンセントの使える最大のワット数が、1500ワットに制限されているからです。

1500ワットを超えるワット数の家電製品を繋ぐと、コンセントから発火する危険がありませす。10畳向けの強力なエアコンは、1000ワットを超えるものがほとんどです。普通のコンセントでは使えません。

そこで、ワット数の大きなエアコンの電源用としてに、形状の違うコンセントが使われます。このコンセントは最大ワット数が一般的なコンセントより大きいので、エアコンで使っても問題ありません。さらに、電源が200Vのエアコンも販売されています。200V用のコンセントも形状が違います。さらに、ブレーカーの改造工事などが必要になるので、販売店から詳しい話を聞いてください。

種類

エアコン用のコンセントには、100V用が3種類、200V用が2種類あります。100V用でも一般的は平行な2枚の板が並んだコンセントは、電流を15Aまで流せます。6畳など比較的狭い部屋用のエアコンはこのタイプです。エアコン用として、一般的なコンセントの平行な板の片方がL字型になっているのが、20Aまで流せるタイプです。このコンセントなら100Vでも比較的強力なタイプで使われます。

さらに、100V用のコンセントには、15A用と20A用の両方が使えるタイプもあります。このタイプなら、どちらのコンセントでも使えるので、新築の家では、エアコン取り付け位置お近くにこのタイプのコンセントが用意されているかもしれません。

エアコンには電源が200Vのタイプもたくさんあります。200V用のコンセントは、100V用とは全く違います。板が横に2つ並んだ形で、さらにアース用の電極が付いている、3つの電極が付いたコンセントが使われます。100Vと同じように15Aと20Aのタイプがあり、20A用は片方がL字型です。

100v・200v

エアコンでも12畳を超えるような強力なタイプは、電源が200Vです。一般的な8畳から10畳向けのエアコンでも200V電源のものがたくさんあり、多機能なタイプも多いのが特徴です。

エアコンは、室内機と室外機の2つを連動させて冷房と暖房を行っています。それらは1つの電源でつながっているので、一般的な家電製品の2倍の電力を必要とします。そのため100Vでは足りないことが多く、200Vの電源が必要になります。

お店で売っているエアコンが100Vか200Vかは、エアコンの外観からは判断できません。仕様を確認しないと解らないのです。特に8畳向けのタイプは、電源が100Vのタイプと200Vのタイプがあります。必ず店員さんに確認しましょう。

なお、エアコン取り付け工事には、必ず電気工事士の資格を持った方が担当します。ブレーカーからエアコンの近くまでの配線工事やコンセントの取り換え工事もその場ですぐにやってくれます。200Vの機種を選んでも、いっしょに電気工事をやってもらえば、取り付け後すぐにエアコンが利用できます。購入するエアコンを決めたら、電気工事についてもお店の方と相談してみてください。

エアコン用コンセントの増設方法

エアコン専用の回路が必要

最近、エアコンを取り付ける際には、ブレーカーから専用の配線を引くことが推奨されています。ワット数の大きなエアコンといっしょに何か家電製品を使うと、ブレーカーが落ち
やすくなったり、コンセントから火災が発生したりします。エアコン安全に利用するために、専用の配線を使いましょう。

なお、省エネのため、エアコンのコンセントを小まめに抜く人がいるかもしれません。しかし、これは、エアコンにとってはよくありません。エアコンは、停止している間でも、室外機が回っていていることがあります。

これは、エアコンで使われる冷媒がスムーズに動くようにするためで、このおかげでエアコンを動かすとすぐに涼しい風が吹いてきます。コンセントを抜いてしまうと冷媒が動きにくくなり、エアコンが故障する原因にもなります。

エアコンは、コンセントに差しっぱなしで使ってください。なお、しばらく使わない場合はコンセントを抜いても問題ありませんが、使う前にはコンセントを繋いだら1時間程度置いて、スイッチを入れるようにしましょう。

工事

家電量販店などでエアコンを購入したら、その取り付けには必ず電気工事士の資格を持った方が担当します。購入時にお店の人とコンセントの増設について相談していれば、それが伝えられています。また、工事の前に連絡があるので、その時に相談しても大丈夫です。

電気工事士の方は、配線工事やコンセント交換に必要な材料を車に積んでやってきます。もし、工事が必要になった場合は、すぐにその場でやってくれます。

費用

もし、エアコンの取り付けでブレーカーからの配線工事やコンセントの交換が必要になった場合は、その費用はエアコンの取り付けとは別に請求されます。例えば、100Vのコンセントの交換だけなら、3000円ほどです。

既に付いているコンセントが20A用のL字型のコンセントで、取り付けるエアコンが普通のコンセントの場合の費用です。なお、購入した家電量販店によっては、コンセント交換を1500円程度で負ってくれることもあります。予め購入したお店に相談しておくといいでしょう。

もし、200Vの電源が必要という場合は、ブレーカーからエアコン専用に配線が必要になります。長さなどで材料費が変わりますが、20,000円以上かかかるものと思ってください。

なお、100V用のエアコンでも、設置場所の近くにコンセントが無い場合は、同じようにブレーカから配線が必要になる場合があります。その場合も、20,000円ほどかかります。工事費用は、取り付けに来た作業者に直接払います。その場で現金で払ってください。もし、手持ちの現金がない場合は、支払い方法などを確認しておきましょう。

次のページ:エアコンとコンセントの位置が離れている場合の対処法と注意点

初回公開日:2017年10月09日

記載されている内容は2017年10月09日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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