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冬の除湿機はコンプレッサーかデシカントか?・おすすめの選び方

更新日:2020年02月10日

除湿機は様々な種類があり、大きさ以外にも機能が多彩で初めて買うときには迷ってしまいます。さらに使う部屋や用途に合わせた除湿機を選ぶ必要があります。そこで今回は、除湿機を選ぶ際のポイントと、重視すべきポイントについて詳しくご紹介します。

冬の除湿機はコンプレッサーかデシカントか?・おすすめの選び方

なぜ冬に除湿機が必要なの?

乾燥しやすい冬は、エアコンやストーブなどの使用でもさらに空気が乾燥してしまうため、加湿が必要だと考えがちですが、外気温と室温の差があると、エアコンやストーブを切った後に温度が下がると一気に結露の原因となります。

朝起きた時に、窓に結露ができているようなら部屋の中の湿度はかなり高くなっています。結露は窓のサッシを傷め、カビの原因となるだけでなく、目に見えなくとも壁の中にもカビが生える原因となってしまいます。

さらに冬は気温が低く、洗濯物が乾きにくいことから部屋干しの機会が増えることも、結露の原因となります。上手に湿度をコントロールするためにも、除湿機の導入を考えましょう。

冬の除湿機はコンプレッサーかデシカントどちらを選ぶべき?

除湿機を買う時に気になるのは、どれぐらい湿気を取ってくれるのか、そのパワーではないでしょうか。また1年を通して部屋干しをするお家の場合、冬だけでなく梅雨時期などもしっかり稼働してくれる除湿機を選びたいところです。

除湿機には大きく分けて、コンプレッサー式、デシカント(ゼオライト)式、その両方を兼ね備えたハイブリッド式があります。値段にも関わってきますが、ハイブリッド型は大型のものが多いため、決まった部屋で除湿機を使うのであれば、コンプレッサー式、もしくはデシカント式のどちらかとなります。

詳しくは後で説明しますが、それぞれの仕組みからコンプレッサー式は室温25度以上で除湿の力がより発揮され、デシカント式は低温でもしっかり除湿するため、冬場だけの使用ならデシカント式がおすすめです。

除湿機の除湿能力は部屋の大きさによっても変わる?

除湿機の除湿能力は、どれだけの水を除去できるかというところで判断します。商品説明のところで、1日あたりの除湿量についての表示がありますので、それを参考にしましょう。

この時に注意して欲しいのは、除湿機を木造住宅で使った場合と、鉄筋住宅で使った場合とでは、能力にも大きな差が出るということです。例えば1日あたり10Lの除湿量のある除湿機の場合、それだけの除湿ができるのは鉄筋住宅では20畳ほどですが、木造住宅では10畳ほどにあたります。

また除湿量が多くても、部屋干しの洗濯物の量が多いと、十分にその機能を発揮できないこともあるため、家の構造や大きさだけでなく、どのような環境で使うのかも考えた上で選ぶ必要があります。

除湿機のコンプレッサーとデシカントの違いと機能

除湿機の2タイプ、コンプレッサー式とデシカント式のそれぞれの特徴を、構造やメリットデメリットから詳しくご紹介します。

エアコンと同じ仕組みで除湿するコンプレッサー式

コンプレッサー式の除湿機の仕組みは、エアコンの除湿と同じく、部屋の空気を吸い込んで冷媒で冷やし、湿気を水滴にします。湿気をなくした空気はそのまま部屋に戻る仕組みです。夏のように気温が高いほど除湿する力が強くなるため、梅雨時期から夏向けの除湿機といえます。

逆に冬は除湿があまりできないことに加え、消費電力もかかってしまいます。またコンプレッサーが付いているため、比較的大型になりやすく、また稼働音も大きいといったデメリットがあります。

ゼオライトを使って除湿するデシカント式

ゼオライトという乾燥剤を使って除湿をするデシカント式は、吸い込んだ空気をヒーターで温めることで水滴にして除湿します。冬場でも除湿をすることが可能で、年間通して使うことができますが、ヒーターを使うため排出する空気が暖められ、室温が3度から高いものは8度近く上がるというデメリットがあります。

コンプレッサーがないので小型のサイズも多く、稼働音は比較的小さめですが、消費する電力が大きく、コンプレッサー式の除湿機より2倍から3倍となってしまいます。

コンプレッサー式とデシカント式それぞれの寿命は?

除湿機を選ぶ際、気になるのはどれぐらい使い続けることができるのかという点です。コンプレッサー式の場合は、コンプレッサーが稼働しなくなれば寿命ですし、デシカント式の場合も、使用されている除湿剤には寿命があるため、繰り返し使っていれば除湿できなくなります。

稼働する時間や使用している場所によっても、除湿機の寿命は変わりますが、おおよそ5年程度で寿命となることが多く、もった場合でも10年程度で不具合が出ることがほとんどです。コンプレッサーや除湿剤の交換で寿命を延ばすことは可能ですが、部品があるかどうかを修理時に確認する必要があります。

あなたにぴったりなおすすめの除湿機の選び方

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初回公開日:2017年12月08日

記載されている内容は2017年12月08日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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