Search

検索したいワードを入力してください

レモンバームの育て方|種/プランター/室内/挿し木/虫/摘心

更新日:2020年08月28日

シソ科多年草のレモンバームは、レモンのような爽やかな香りと愛らしい見た目からハーブティーや観賞用の鉢植えとしてのあるハーブです。丈夫で育てやすく、初心者でも失敗の少ないレモンバームの育て方と増やし方のポイントを解説します。

レモンバームの育て方|種/プランター/室内/挿し木/虫/摘心

レモンバームの種からの育て方

レモンバームは強く育てやすい植物ですから、種からの育て方も簡単で比較的失敗の少ないハーブです。基本の育て方でマンションベランダでのプランター栽培もできます。

種からの栽培は、特に初心者にはハードルが高いように感じますが、レモンバームなら基本的な育て方さえマスターできればちゃんと育てることができます。

1.種まき

レモンバームの種は、園芸店で入手するのが一番手っ取り早いですが、最近は100円ショップでも扱っている店があります。種の大きさはとても小さく、見た目は小さめの黒ゴマ粒に似ています。

レモンバームの種は「条まき」または「ばら撒き」で種まきします。条まきは土に掘った細い溝に沿って種をまいていく方法で、ばら撒きは土の上にまんべんなくパラパラと撒く種まき方法です。どちらもレモンバームのように小さく一つ一つを植えるのが難しい種に使う方法です。

用土は特に神経質になる必要はありませんが、園芸店にある種まき用の土を使うと簡単です。

種まきに適した時期は、3月中旬~5月頃が最適です。種まき後は、上に土をかぶせずに、霧吹きでたっぷりと水やりをします。20℃前後の日の当たらない暗い場所に置いておき、土の表面が乾かないようこまめに霧吹きで水やりをします。新聞紙をかけておくと乾燥防止と遮光ができます。

2.発芽~間引き

レモンバームの種は、気温にもよりますが20℃前後の気温で種まきから1週間~10日間ほどで発芽します。発芽後から定植するまでは若芽で弱いため、丁寧に管理していきます。発芽したら新聞紙を外し、半日蔭の風通しの良い場所に移します。

芽が2、3センチくらいに育ち、葉と葉が重なり合うようになってきたら1回目の間引きをします。間引く間隔は、「隣同士の葉がぶつからないくらいの間隔」と覚えておいて大丈夫です。元気な芽を残し、ひょろひょろとした小さい芽や弱々しい芽を選んで間引いていきます。

間引くときにはピンセットを使うと引き抜く作業が楽です。園芸用のピンセットがなければ普通のピンセットでも構いません。また、引き抜くのが難しいときにははさみを使って根元からチョンチョンと切ってしまう方法もあります。生育して葉がぶつかる状態になったら、再度間引きをして株間を調整していきます。

3.植え替え

生育が進み、株の葉が増えて高さ10センチ程度まで育ったら植え替えをします。レモンバームは地中に深く根を張り旺盛に生育していきますから、大きめのプランターか鉢を用意し、植え替えした方がよく育ちます。

用意した植え替え用のプランターに土を入れ、苗を植えます。複数株を同じプランターに植える場合は、株間を20センチ程度離して植え付けていきます。
植えたら根元に土を寄せてなじませますが、強くぎゅっと押し付けずに軽くかけた土を軽く押さえる程度にします。強く押し付けてしまうと土が蒸れてしまうためです。

植え替え後はたっぷりの水をやり、根が落ち着くまでは乾燥に気をつけます。地植えの場合や、種まきしたプランターでそのまま育てる場合は植え替えは必要ありません。

レモンバームの鉢植え・プランターでの育て方

レモンバームは鉢植えやプランターでも簡単に育てることできます。苗を園芸店やホームセンターで買ってきてプランター栽培する方法が手軽で初心者向けです。

レモンバームの鉢植えやプランターでの育て方で注意することは、①「蒸れ」に注意する②水きれ・肥料きれに注意する、この2つです。地植えの場合は「植えっぱなしでも勝手にどんどん育つ」というくらいの丈夫さをもつ植物ですが、プランターでの育て方は少し手をかける必要があります。

用土の選び方

特別に神経質になる必要はありません。プランター・鉢植え用の一般的な用土でも充分育ちます。園芸店では「ハーブ用」とあらかじめブレンドされている土があり非常に便利なのでです。鉢に植え付ける場合は、水はけを良くして根腐れしないように鉢底石をひいてから用土を入れます。

置き場所・日当たり

レモンバームはやや湿り気のある土壌を好みます。また、直射日光に当たると葉が固く色つやが悪くなることから、育て方としては、日当たりの良すぎる場所を避け、半日蔭くらいの場所で育てるほうがです。半日蔭で育てレモンバームの葉は柔らかく、香りも非常によくなりますから、ハーブティーなど生のまま葉を使いたい場合は日当たりを意識して育てます。

日当たりの良い場所では丈夫に育ちますが、真夏の強い直射日光は葉が焼けてしまうことがありますので、日差しの強い時期は置き場所を変えるなど工夫をしましょう。

肥料と水やり

レモンバームはやや湿った土地で良く育ちますから、水やりは育て方で一番気をつけなくてはいけない点です。土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをし、乾燥に気をつけます。水切れをするとすぐに葉が黄ばんでしまいます。葉が黄ばんでしまったという失敗はレモンバームの育て方で一番多い例です。

プランターや鉢で育てるときは、肥料も忘れずに与えます。植え付けのときに元肥を土に混ぜ込んでおきますが、植え付け後は定期的に追肥して肥料切れを起こさないようにします。生育が進み、夏に収穫したあとにも追肥をすると秋にかけて新芽がよく伸びて再度の収穫ができます。

レモンバームはハーブの中でも丈夫で育てやすい植物ですから、基本的にはその育て方にあまり神経質になる必要はありません。しかし水切れと肥料切れは葉が黄ばみ生育が悪くなりますので、注意が必要です。

次のページ:レモンバームの室内での育て方

初回公開日:2018年01月09日

記載されている内容は2018年01月09日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

Related