【種類別】ペパーミントの育て方|種/プランター/屋内/虫
更新日:2020年08月28日
ペパーミントの育て方のうち、株を増やす方法についてご説明します。さまざまな方法がありますが、ペパーミントの場合は種や株分け、挿し木で数を増やすことができます。今回は株分けや挿し木などでの増やし方をご紹介しましょう。
株分けや挿し木の適期は4~5月、または9~10月です。種まきで増やす場合は、花が枯れた後に採取したものをすぐに撒くか、翌春まで保管してから撒きましょう。種まきの時期は種からの育て方の項目でご説明したとおりです。
株分け
1.株分けをする数日前から水遣りを控え、土を乾燥させます。
2.草丈が15~20cmになるように茎を剪定し、根を掘り起こします。
3.根についた土をほぐしながら落とし、大きくなった株の余分な根を切り取り2~3株に分けましょう。根がとても丈夫なので、多少傷ついても大丈夫です。
4.分けた株を鉢や庭に植えつけ、根が張るまでは乾燥しないように水遣りはしっかりとしましょう。
挿し木
1.枝先に近い比較的柔らかい部分を使うので、先端から10~15cmのところで茎を切り取ります。
2.土に挿す部分を2節程とし、先端の葉を2~3枚残し下部の葉は落とします。手で摘み取るのではなく、カミソリまたはハサミなどで丁寧に切り落とすようにしましょう。
3.葉を切り落としたら、根元の節よりも少し下の辺りで斜めに切り落とします。切断面が滑なかになるように、つぶさず切れ味のよいものでスパッと切り落としましょう。その後、切り口を水に1時間ほどつけておきます。
4.育苗ポット、または底に数箇所穴を開けたイチゴのパックなどの容器に、湿らせた赤玉土(小粒)とバーミキュライトを半々で入れ、割り箸などで空けた穴に茎を挿します。
5.発根するまでは半日陰で土が乾かないようにしっかりと水遣りをしましょう。
6.およそ10~14日ほどで発根するので、根と本葉が十分育ち根付いたら、鉢や庭に植え替えます。
ペパーミントの育て方においての虫の駆除方法
虫除け効果があると言われるミントですが、やわらかい新芽や葉は害虫の食害に遭います。ここでは、特につきやすい害虫とその駆除方法をご紹介します。
アブラムシ
アブラムシは葉裏や新芽に集団で寄生し栄養を吸い取る害虫です。病気の原因にもなるので、見つけたらすぐに歯ブラシでこすって駆除します。ひどい場合は枝ごと切り捨てるのもひとつの方法です。
また、どうしても農薬を使わなければならない場合、人体に害のない殺虫剤を使用しましょう。なおアブラムシは黄色に誘引されるので、黄色粘着シートなどが有効です。
ヨトウムシ
夜間に活動し、葉脈を残し葉をすべて食べてしまう蛾の幼虫です。夜間に活動するため、日中に見つけるのは難しい害虫です。葉の裏に卵を産み付けるので、孵化前に駆除するのが一番効果的です。被害が拡大してしまったならば、農薬を使用するしかありません。
ナメクジ・カタツムリ
ナメクジとカタツムリは葉や新芽、蕾などを食べてしまいます。梅雨など雨の多い時期に発生しやすくなりますが、見つけやすいので発生したら1匹ずつ割り箸で捕獲します。ただし、ナメクジは夜間に行動するので、動きが鈍い昼間に鉢の底などの湿った場所を探して駆除するとよいでしょう。
また、空き缶にビールを少しだけ入れて株の根元においておくと、中で勝手に溺れるなどして予防に効果があります。
ガーデニング初心者にもハーブ
今回はペパーミントの育て方についてご紹介しました。ペパーミントの育て方は特に難しいものではなく、ガーデニング初心者でも手を焼くことなく株を増やし育てることができるハーブです。また、料理やハーブティー、ポプリなど使い方しだいでは薬やリラックスグッズとして使えるのも魅力です。
育て方が簡単な上、1度収穫しても次から次へとたくさん収穫できる植物なので、栽培のしがいがあるハーブとなります。また、育て方しだいでは鑑賞用として、さらに香りも楽しむことができるのでです。
今回ご紹介したペパーミントの育て方を参考に、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
初回公開日:2018年01月23日
記載されている内容は2018年01月23日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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