彼岸花の育て方|鉢植え/球根/植え替え/開花時期/色/北海道
更新日:2020年08月28日
彼岸花は丈夫な植物ですが、じめじめとした環境を嫌い、水はけが悪いと難腐病にかかってしまうことがあります。軟腐病は菌が繁殖し養分の通り道をふさいでしまい、植物の根が腐ってしまう病気です。
軟腐病は菌が繁殖しやすい6~10月に発生します。軟腐病にかかってしまった場合、対応の薬剤も販売されているものの、効果が出る前に被害が拡大してしまう恐れがあります。発見したら、すぐにその部分を取り除くなどして除去する方がよいでしょう。
彼岸花の鉢植えでの育て方
彼岸花は地植えが向いている植物ですが、品種によっては鉢植えでも充分育ちます。ここでは、鉢植えでの育て方をご説明します。
用意するもの
彼岸花は地植えが向いている種類ですが、ショウキランや白花彼岸花、真夏のクリスマスなどの種類は鉢植えでもよく咲きます。鉢植えの場合は5~6号鉢に1~3球を目安に植え付けます。とはいえ、根が深く伸びる植物なので、小鉢よりも大鉢やプランターにまとめて植えることをします。
底に排水用の穴がある深めのものを選び、ゴロ土などを敷いて水はけを良くします。用意する土は赤玉土に腐葉土や堆肥を2~3割ほど混ぜたものを使用します。また、市販の球根栽培用の土でも構いません。
植えつけ・水遣り
植える間隔は球根の大きさ1~2個分空けるぐらいが目安です。土の表面すれすれくらいの深さに植えますが、球根の首が長い場合は、多少土の表面に頭が出ても構いません。
大鉢やプランターならば必要ありませんが、小さい鉢に植えてしまった場合は、成長度合いに合わせて一回り大きめの鉢に植え替えをしましょう。その場合、根を崩さないように鉢から引き抜き、そのまま大きめの鉢に植え替えたほうが、根を傷つけずにすみます。
鉢での育て方は、土は多少渇き気味のほうが花立ちもよくなります。ただし、葉のない時期でもカラカラに乾燥しないように注意します。
北海道での彼岸花の育て方
彼岸花は葉をつけた状態で越冬をする植物ですが、寒さの厳しい北海道では自生できないとされています。自生の北限は秋田県で、積雪のある地域では見られないとのことです。また、屋外での越冬は難しいとされていますが、植生で札幌での開花が確認されています。
雪の下は温かく葉が緑のまま生き残ることはできますが、耐寒性が強いとはいえ雪解け後の強い寒さにあたり弱ってしまいます。雪解けが遅くなるなりして強い寒さにあたらずにすめば、開花に期待できるでしょう。
確実に越冬させ開花させたい場合には、開花適温は20~25℃のため、やはり温室などで環境を整えた育て方が一番でしょう。
多様な彼岸花を育てて鑑賞してみましょう
今回は彼岸花の育て方についてご説明しました。彼岸花は自分で栄養を蓄え毎年きれいに花を咲かせるので、ガーデニング初心者でも育て方はそんなに難しい植物ではありません。また、毒性を持つとは言っても口に含まなければ危険なものでもないので、神経質になることもありません。
休眠期は殺風景な庭も、いろいろな種類を揃えておけば8月から10月にかけての開花期になると、さまざまな色の花が咲き始め一気に華やかになります。現在ではさまざまな彼岸花の球根が販売されており、好みの花色や形を見つけるのも楽しいでしょう。
放任気味な育て方でも充分花をつける彼岸花ですから、自分で育てて鑑賞してみてはいかがでしょうか。
初回公開日:2018年01月27日
記載されている内容は2018年01月27日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。