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目止めの正しいやり方7ステップ|長持ちさせるコツ

更新日:2020年08月28日

「目止め」という言葉を知っていますか。どこかで聞いたことはあるけれど、実際にはどういうことなのか分からないという人も多いのではないでしょうか。陶器のお手入れに欠かせない「目止め」について、意味と正しいやり方をご紹介していきます。

目止めの正しいやり方7ステップ|長持ちさせるコツ

目止めとは

「目止め」と聞いて、何の事だかすぐにわかる人は少ないのではないでしょうか。「目止め」とは、陶器や土鍋などを使用する前に行うお手入れのことです。

陶器類には細かな凹凸がたくさんあります。土という素材でできているため、無数の小さな穴があり、その穴を目と言います。この目を塞がずにそのままにしておくと、匂い移りやひび割れの原因になります。

長く使用するためには、使用前のお手入れ「目止め」が重要になってきます。

器のお手入れの基本

目止めは器の使い初めに行うお手入れです。目止めをすることで、ひび割れや匂い移りなどを防ぎ、器を長く使うことができます。

温かい料理を盛り付ける前にはぬるま湯に、冷たい料理を盛り付ける際には冷たい水にくぐらせます。そうすることで、醤油などが器に浸みにくくなります。

使い終わったら、中性洗剤と柔らかいスポンジで洗います。棚にしまう際はしっかりと乾燥させてください。カビや臭いの原因になります。

用意するもの

目止めを行う際には、以下のものを用意しましょう。

●器がすっぽりと入るサイズの、きれいな鍋
●キレイな白い布巾やタオル
●お米のとぎ汁
●冷やごはん(少量)
研ぎ汁や冷やごはんが無いときは、小麦粉や片栗粉などでも代用できます。
●なべ底に入る大きさのすのこ
IH調理器で行う場合は、なべ底にすのこや、厚めに折った白い布巾を使います。

目止めの正しいやり方7ステップ

ここからは、「目止め」の手順についてみていきましょう。「今までそんなことしなくても、問題なく使えてたけどなぁ」という人もいるでしょう。

そんな人も、ぜひ試してみてください。そんなに難しい作業をするわけではありません。目止めをすることで、その器を長く愛用することができるようになります。

ステップ1:鍋に白い布巾を敷く

大きめのきれいな鍋を用意して、その中に白いきれいな布巾を敷きます。これは、陶器が動かないようにするためです。また、陶器を傷つけないためのクッションの役割もあります。

白い布巾が良いのは、煮沸しているときに色が移らないようにして陶器の色変わりを防ぐためです。

IH調理器で行う場合は、なべ底にすのこなどを敷くか、白い布巾を厚めに折っていれましょう。なるべくなべ底から器を離して、陶器が熱くなるのを防ぎます。

ステップ2:鍋に器を入れる

なべ底に敷いた白い布巾の上に、陶器を置きます。器は伏せずに入れましょう。たくさんの器をいっぺんに目止めしたいときは、器と器の間に白い布巾やキッチンペーパーなどを挟んで、器同士がぶつからないようにしましょう。

煮沸している最中は、多少陶器が揺れます。陶器同士がぶつかると、傷ついてしまったり、割れてしまったりする危険もありますので注意しましょう。

ステップ3:研ぎ汁を入れる

器を並べたら、その器がすっぽりとかぶるくらいまで米の研ぎ汁(または水)を入れます。さらに、少量の冷やごはん(米粒)も入れます。

米のでんぷんが、ひびなどの隙間に入り接着剤の役割をします。米のでんぷんの粒子は細かいので、陶器の目止めには適しています。

もし、研ぎ汁やごはんがないときは、小麦粉を溶いた水でも良いでしょう。その場合は、小麦粉を大さじ1杯から2杯入れて、よくかき混ぜてください。

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初回公開日:2018年10月31日

記載されている内容は2018年10月31日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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