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目止めの正しいやり方7ステップ|長持ちさせるコツ

更新日:2020年08月28日

「目止め」という言葉を知っていますか。どこかで聞いたことはあるけれど、実際にはどういうことなのか分からないという人も多いのではないでしょうか。陶器のお手入れに欠かせない「目止め」について、意味と正しいやり方をご紹介していきます。

目止めの正しいやり方7ステップ|長持ちさせるコツ

ステップ4:一度沸騰させる

研ぎ汁を入れたら火をつけ、弱めの中火で煮ます。沸騰したらすぐに火を弱め、ボコボコと沸き立たせないように注意しましょう。

沸騰してお湯がボコボコと揺れると、陶器同士がぶつかって割れてしまう恐れがありますので、注意して火加減を調節しましょう。火を点けたら、目を離さないようにしてください。

ステップ5:弱火で煮沸

一度沸騰したら弱火にして、20分ほど煮ていきます。この間も、陶器が踊らないように注視しながら煮沸します。お米の粒が煮崩れるくらいまで煮ましょう。

煮沸を長時間してしまうと、でんぷん質が焦げ付いてしまう場合があります。よく目で確かめながら行うようにしましょう。

ステップ6:冷ます

20分ほど煮たら火を止めます。火を止めても器はすぐ取り出さずに、冷めるまでそのまま鍋ごと放置しておきます。慌てて鍋から器を取り出したり、熱い研ぎ汁を捨ててしまったりしないようにしましょう。

手を浸しても大丈夫なくらいまで冷ましましょう。

ステップ7:ぬめりを落として乾かす

鍋ごと器が冷めたら、きれいに「ぬめり」を洗い流します。洗い終わった器は十分に自然乾燥させて、完全に乾ききってから使用するようにしましょう。

これで目止めの作業は終わりです。こうすることで、米のでんぷん質が土の粗い目を塞いで、水漏れを防いだり、臭いや汚れをつきにくくしたりしてくれます。

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長持ちさせるコツ

自分が使っている器にはどんなお手入れが必要なのかを知りましょう。それが、その器を長持ちさせるために大切なことです。

器の素材や製造工程によって、必要なお手入れや方法も異なってきます。自分が持っている食器について、正しい知識を身につけましょう。

目止めが必要な器を見分ける

目止めが必要な物は陶器です。同じように見える和食器でも、陶器と磁器は違う素材からできています。

目止めが必要な陶器は「土」からできています。このことから、陶器は「土もの」と呼ばれます。粘土から作られる陶器には温かみを感じるでしょう。

一方の磁器は「石」からできています。石の粒子は細かく、つるっとした滑らかな質感が特徴です。水を通しにくく、匂い移りなども起こりにくいので、目止めの必要はありません。

取扱説明書をチェック

陶器や磁器は「やきもの」と呼ばれ、それぞれの性質によって扱い方も違ってきます。陶器と磁器の間のような、両方の良いところを持ち合わせている「半磁器」というものもあります。

目止めをした方が良いものなのかどうかは、取扱説明書もチェックしましょう。

手入れの仕方や使用方法、電子レンジに対応しているかどうかなど、それぞれに注意点などがありますので、しっかりチェックして使うようにしましょう。

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初回公開日:2018年10月31日

記載されている内容は2018年10月31日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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