火鉢の使い方と注意点|暖房/マンション/室内/五徳など
更新日:2020年02月13日
日本人にとって馴染み深い火鉢
火鉢を使って周りを温めるにはいくつかの工程があり、また道具も必要とされています。そして室内で火を扱うので、当然ながら使い方には注意が必要で、長時間の放置はとても危険です。何よりも火鉢で温まるには、時間が必要だと考えて下さい。
使い方をきちんと守れば体が温まるだけでなく、昔ながらの雰囲気に浸ることだって可能です。まずは火鉢の中に灰を敷いて、その上に添えた木炭を燃焼させることで火鉢は熱を放ちます。体を温めるだけでなく、使い方次第では料理をする際に餅や魚を焼くのにとても便利です。
寒い時期になると、その対策を欠かすことはできません。その為、昔の人は火鉢の熱を欠かさないように、様々な使い方で冬を乗り越えてきました。その過程で様々な種類の火鉢が誕生して、現代のガスコンロの原型とも呼べるのです。種類によって、その使い方は様々です。
火鉢の歴史と使い方
火鉢の起源は明かされていませんが、暖房としての使い方が普及してきたのは奈良時代からです。また、奈良の大仏を作る際に、原料となる銅を溶かす炉としての使い方もされてきたので、火鉢は日本の国宝を生み出すきっかけになったといっても過言ではないです。
塩を振った鮎を火鉢で焼いて、海の幸を贅沢に味わうことだって可能です。そして火鉢の調理器具としての使い方は今でもインターネットで幅広く浸透していて、またお祭りの屋台やバーベキューでも使用されています。火鉢の歴史は1000年も越えて、一つの文化と呼べます。
他にも、茶室でお茶を沸かす使い方もあり、火鉢は茶道にも欠かすことができないです。釜の中のお湯が沸き立つ心地よい音を聞きながら礼儀作法を守り、亭主と客が心地よい時間を過ごす。そういった使い方によって人と人との交流するきっかけが、火鉢によって作られました。
火鉢によって助けられてきた日本人
1000年にも渡る長い時間、火鉢は様々な使い方で日本人の生活を支えてきました。そして現代でも暖としてだけでなく、インテリアとして飾られていたり、また金魚鉢としての使い方も浸透していて、火鉢は一種の贅沢品にも変わっています。
本来は上から見るべきである金魚には、火鉢は最適なのです。火鉢を金魚鉢としての使い方はインターネットでいくつも載っていて、愛好家からの人気が窺うことができます。近場のお店で火鉢を扱っていなければ、インターネットで取り寄せることも可能です。
昭和の家庭では、和室に火鉢を飾るのはよく見られた光景です。火鉢とこたつで部屋を暖めながら、読書や音楽に浸って自分の世界に没頭することもできます。現代でも、ゆったりとした時間を過ごしたくなったら、一度火鉢の購入を検討してみてはいかがでしょうか。
火鉢に使う炭の種類
火鉢で使われる炭にはいくつか種類があり、使い方もそれぞれの炭によって異なります。まず、形も丸炭と割炭でそれぞれ異なっていて、また備長炭とオガ炭という二つの炭も効果は違います。丸炭と備長炭は火力が強いですが着火までに時間がかかり、割炭とオガ炭は逆の効果です。
また小さい炭はすぐに火がつきますが、その分だけ火力が弱いです。その為、時間をかけて強い火で焼きたいのなら、大きめの炭を揃える必要があるので、バーベキューや焼肉屋で肉を焼く時に使われる炭も火持ちがいいものがほとんどです。値段はかかりますが、効果は期待できます。
ストーブやエアコンの普及によって火鉢を使う家庭が減って、それに伴って炭自体も中々見かけないですが、バーベキューなどで使われることがあるので、現代でもホームセンターやインターネットで購入することができます。気になったら、一度探してみましょう。
扱いやすい豆炭
炭の中には丸みを帯びた豆炭という種類があり、家庭でも扱いやすくなるように改良された炭です。サイズも5cmほどなので手の平に収まりますが、実は意外と重いので、扱いには注意が必要です。素手で触ると汚れてしまうので、必ず手袋を装着しましょう。
こちらの炭もホームセンターなどで簡単に購入することが可能で、また炭自体も12㎏で1700円程度のお手頃な価格なので、バーベキューやキャンプで必要になった時に簡単に購入することが可能です。もしもグループで集まって炭が必要なときに便利です。
火箸と火バサミ
火鉢の中の炭を少し動かしたり、また火鉢を片付ける為に炭を移動させたい時には、それぞれ火箸と火バサミを使い分ける必要があります。火箸は炭を新しくつぎ足す際に古い炭を少しずらすのに使われて、火バサミは熱を持った炭を火鉢から安全に取り出す際に使用します。
火箸は火バサミに比べて小さいので、また大きめの炭を運ぶのには不安定です。一方で火バサミはサイズが大きいので、置く為には場所を取ってしまいます。火鉢を使う際には炭や灰だけでなく、火箸と火バサミ使い方もそれぞれ理解することで、事故のリスクも減らすことができます。
容器を支える五徳
火鉢と関係の深い三つの柱があり、これを五徳と呼びます。五徳とは、火鉢に火をつける際に鉄瓶や土瓶を支える為に使われる道具のことで、バランスよく三つの力で支えられています。茶室でも使われて、現代のガスコンロでもその技術が残されていて、多くの料理に役立てています。
主に使われていたのが囲炉裏五徳で、昔の日本では食卓で大鍋を支えることが多く、生活必需品でした。現代でも五徳はガスコンロの部品として以外にも、昔ながらの手法で茶室で使われることがあり、また火鉢屋やインターネットでも購入が可能となっています。
炭は絶対に放置しない
初回公開日:2017年09月22日
記載されている内容は2017年09月22日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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