品種別金魚の種類と特徴|飼育の注意点と金魚の値段相場
更新日:2020年08月28日
金魚を混泳で飼育する場合の良い組み合わせは、基本的に同じ型同士の組み合わせ、泳ぎ方や体型の似ている金魚同士の組み合わせ、活動する区域の違うものなどが混泳に向いています。
同じ型同士の組み合わせ
同じ型同士の組み合わせには、和金なら和金やコメット、朱文錦で同じくらいの大きさの個体同士なら多少いざこざがあっても持ち前の機動力で逃げ回ることもできます。
ただし個体の中ではごく稀に、物凄く攻撃的で絶えず他の固体に攻撃を仕掛けるものもいるので、そのような個体は別の水槽で隔離するしかありません。さらに、出目金や蝶尾、水泡眼、頂天眼などの個性的な見た目の金魚も、それぞれ泳ぎ方や餌の見つけ方が違うので同じ種類同士で飼育しましょう。
特に頂天眼は目が見えないので、目の見える個体と混泳すると餌が食べられないケースがあります。らんちゅうは桜錦や江戸錦など同じ型の種類なら混泳できます。
泳ぎ方や体型が似ているもの同士の組み合わせ
違う型の金魚でも、泳ぎ方や体型が似ている場合なら混泳しても問題が無い場合が多いです。組み合わせには琉金やオランダ獅子頭、青文魚、茶金、丹頂など琉金型の金魚とオランダ型の金魚は混泳しても良いでしょう。ただし、ピンポンパール型の浜錦は肉瘤がオランダ型と似ていますが成長とともに泳ぎ方も変わるので混泳には向きません。
また、東錦などの高級な金魚や歴史の浅い種類の金魚は弱いものが多いので同じ種類や体質のもので飼育する方が良いでしょう。
活動区域の違う種類の組み合わせ
金魚の混泳にはいわゆる「底もの」と呼ばれる水槽の下部で活動するどじょうやコリドラスが向いています。金魚は基本的に水槽の中間から上部で活動するので、水槽の下部で活動する生き物とは喧嘩をすることはほとんどありません。
さらにどじょうやコリドラスは普段は物陰に隠れていて、動きが早いので金魚がちょっかいを出しても逃げきることができます。また、金魚の餌の食べ残しを食べてくれるので、お掃除要員にも向いています。
ただし、どじょうも種類によっては気性の荒い種類のものもいるので事前に確認をしましょう。プレコなどのナマズ類も混泳はできますが、短期間でとても大きくなるのと大きくなるにつれて気性が荒くなるものも存在します。後々混泳ができなくなる可能性があるのでお勧めしません。
その他に混泳できる生き物には石巻貝やタニシなどの貝類やヤマトヌマエビなどのエビ類が苔掃除もしてくれて、金魚に食べられることもないので安心です。
金魚の繁殖
金魚の混泳はそれまで上手くいっていても突然崩れることがあります。とくに繁殖期になるとメスがオスに追いかけまわされるようになります。突然混泳が上手くいかなくなった時は繁殖期を疑いましょう。
金魚のオスは発情すると追星という白い点々がエラの周りやヒレの付け根にできるようになります。オスにメスが追いかけまわされるとメスが弱ってしまうので、水槽のレイアウトを変えて隠れる場所を多く作りましょう。
また、混泳をする時に違う種類の金魚同士を同じ水槽に入れると繁殖した時に雑種が生まれますが、この雑種はあまり長生きしないのがほとんどです。繁殖させて飼い続けたい場合は同じ種類の金魚を飼う方が良いです。
金魚の種類別の値段相場
金魚の値段の相場は大きさや種類によって色々です。また、流通の多さでも値段が変わるので珍しいものほど高価な場合もあります。
また、金魚には一点物と言って品評会に出せるレベルまで育てた美しい見た目の金魚や有名な作出家が育てた金魚が販売されていることもあります。一点物の金魚は文字のとおり一点で売り切りなので値段は色々ですが、基本的にとても高額なものが多いです。
和金・琉金
和金や琉金は流通が多く、ホームセンターなどでも購入できます。和金の中では小赤と呼ばれる赤色の小さな和金が一番価格が低く10匹で300円ほどで購入できます。観賞用で大きく育てられた和金は15cmほどで3000円くらいの値段で売られていることもあります。
コメットや朱文錦も1匹200円~500円が相場でまとめ買いならさらに安価で購入することができます。ただし柄や色が珍しい場合は小さいものでも価格が1000円以上することもあります。
琉金は安いものなら1匹2000円ほどで、ショートテールなどの高価な種類は8000円以上になることもあります。玉サバは小さなものなら1匹600円ほどで販売されていて、土佐金は1500円ほどで高価なものなら6000円~8000円で購入できます。
オランダ・らんちゅう
オランダ獅子頭は小さなものなら500円~2000円ほどで購入できます。大きく成長したものや立派な肉瘤を持っている個体は高価で相場は10000円~40000円ですがそれ以上の値が付くこともあります。
茶金や青文魚は茶金は1匹300円~500円で青文魚は1000円から2000円で、大きなものなら5000円で購入できます。花房を持つ金魚は2000円ほどで購入できますが流通が少ないため入手は難しいです。高価なものでは20000円する個体も存在します。
らんちゅうは小さなものなら1匹1500円ほどで購入できますが、肉瘤の有無やフォルムの美しさ、年齢でも値段が変わります。品評会出されるような美しい一点物は100000円~200000円と高額な価格を付けられることもあります。
水泡眼は小さなものなら1000円ほどで購入できますが、大きなものや珍しい品種は10000円~20000円ほどの価格になります。頂天眼は安くて2000円のものか6000円のものまで値段に開きがあります。津軽錦や江戸錦、桜錦などは小さいものなら2000円から購入できます。大きいものや状態の良い一点ものは安くて10000円からの価格になります。
出目金・ピンポンパール
出目金は流通が多いので価格も安く柄に関わらず三色出目金やヤナギデメキンも1匹600円ほどで購入できます。ただし、ショートテールの一点物は1000000円ほどの値段になるものも存在します。また、蝶尾は1200円ほどで購入できます。
ピンポンパールは小さなものなら500円程度で、中くらいのものなら800円ほどで購入できます。一点物で高価な個体は安くて10000円からが相場になります。珍珠鱗や浜錦は大体1000円ほどの値段です。一点物だとピンポンパールと同じく安くて10000円ほどで購入できます。
色々な種類の金魚
初回公開日:2017年10月16日
記載されている内容は2017年10月16日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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