品種別金魚の種類と特徴|飼育の注意点と金魚の値段相場
更新日:2020年08月28日
金魚の種類
金魚は原産地は中国でフナの突然変異種の緋ブナを観賞用に品種改良した観賞魚でその種類は約100種類以上に及ぶと言われています。
和金型の金魚とその種類
和金型の金魚は金魚の種類では最も一般的で、お祭りなどの夜店の金魚すくいで見るのはこの種類の金魚です。仲間には和金、コメット、朱文錦などが存在します。金魚の中では一番フナの原型に近い姿で流線型の体で泳ぐのが早いのが特徴です。
丈夫で長生きなのが長所ですが気性が荒く、大人しい種類の固体や身体の小さい個体をいじめる傾向にあり、怪我をさせたりストレスを与えたりします。また、産卵期ではオスがメスを追いかけまわして大けがをさせることもあります。
和金
和金は金魚の原点と言われる種類の金魚で、原産国は中国です。室町時代に中国から日本へ持ち込まれ、この種類の金魚を品種改良したことで色々な品種が生まれました。体の形も緋ブナとよく似ていますが、尾びれの形や体色などの種類が多いのが特徴で、最も一般的な種類の金魚です。お祭りなどの夜店で見る金魚すくいの金魚の種類のほとんどがこの和金です。
和金は金魚の種類の中でも非常に丈夫で、10年以上長生きすることもあります。また、時間経過とともに大きく成長し、身体の大きさが30cm以上になることもあると言われています。
和金の種類には紅白の色を持つ更紗和金や、赤や黒、白のキャリコ模様のキャリコワキン、白い鱗が透明になってピンク色に見える桜和金などが存在します。また、同じ種類の和金でも、尾びれの形がフナと同じような形のフナ尾や、三ツ尾、四ツ尾など異なる形の種類が存在します。
朱文錦
朱文錦は明治時代に、和金と緋ブナ、三色出目金を自由に交配させてできた品種です。藍色や白の体色を基調に、朱色のキャリコ模様が入ることから朱文錦という名前がつきました。和金と同じく丈夫で長生きで、成長とともに体が大きくなります。
朱文錦の発色は個体によって色々で、カラフルで豪華な印象のある種類の金魚です。頭頂部に肉瘤と言うコブができることが稀にあります。
朱文錦の種類には朱文錦では珍しい濃い赤色の入った珍色朱文錦や、珍色で腹部が膨らんだ珍色シュブンキンバルーン、藍色の体色に模様の入った藍シュブンキンなどの種類があります。
コメット
コメットは原産がアメリカで、日本からアメリカへ輸出された琉金型の種類の金魚がアメリカのフナと交配してできた品種で尾ヒレはまっすぐに長く、他のヒレも長く成長しています。コメットは和金と同じように、大きく成長し、丈夫で長生きです。長く伸びた尾ヒレで素早く泳ぐ姿から彗星を連想させられることが、コメットという名前の由来になっています。
体色は紅白の更紗模様や、赤色、白色のものが多いです。また、ショートテールという尾ヒレなどの各ヒレが短い種類のものも存在します。
コメットの種類には純白の体色の白コメットや、更紗模様の紅白の白色部分が透明な鱗になった桜コメット、桜コメットショートテールなどの種類が存在します。
地金
地金は和金の突然変異してヒレの形が特殊な個体の特徴を固定した種類の金魚です。地金は六鱗と呼ばれる各ヒレと口、左右のエラの蓋が赤くなっている模様と、孔雀尾と呼ばれる体に垂直に生える四ツ尾が特徴です。
原産地は愛知で1958年に県の天然記念物に指定されています。地金から派生した金魚の種類にはらんちゅうと地金を掛け合わせた三州錦などの種類が存在します。三州錦は愛知の三河地方で作られ、体型はらんちゅうですがその他の特徴は地金です。一般での流通はあまり無く、入手は困難です。
オーロラ
オーロラは金魚の中では新しい種類の品種で、三色出目金と地金を交配した江戸地金と朱文錦を交配した種類の金魚です。体型は地金寄りで、四ツ尾の尾ヒレは朱文錦のように長く伸びています。
オーロラは入手が難しいため、あまり一般では見ることのない種類の金魚です。オーロラの種類には透明な鱗や、青と白のまだら模様を持つ羽衣オーロラや、緑寄りの浅葱色が基調の体色を持つ翠金などの種類が存在します。
琉金型の金魚とその種類
琉金型の金魚は、和金の突然変異で出てきた種類の金魚です。身体の長さは短く、丸に近い体型をしています。尾ヒレが大きく発達していて、穏やかで優しく人懐っこい性格の固体が多いのが特徴です。泳ぎは苦手な傾向にあります。琉金の仲間には鉄尾長、玉サバ、土佐金、ミューズなどが存在します。
琉金
初回公開日:2017年10月16日
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