住宅ローンの返済比率の計算方法・シミュレーション方法
更新日:2020年08月28日
住宅ローン審査において、返済比率が重要な基準になることはご説明しましたが、住宅ローン審査には他にも審査ポイントがあります。ここでは、住宅ローン審査では何を目安にみているかについてご説明します。
住宅ローンの借入可能額と返済可能額
住宅ローン審査を申し込むときに気を付ける点は、借入可能額と返済可能額の違いです。一見同じようにおもいますが、意味が異なります。住宅ローン審査では、その人の年収やローンの有無、職業の安定状態、勤続年数などをみていきます。そして、審査して申し込み者の借入可能額が出ます。
この借入可能額すべてが返済できる額ではないということを覚えておきましょう。特に大企業や公務員としてお勤めの方の場合は、条件が良く借入可能額も高めに設定されています。
自分が考えていた以上の金額が提示されることから予定よりも多めに借り入れてしまうという方がいます。しかし、返済のことを考えれば借入可能額いっぱいに借りることはできません。
生活していれば住宅ローン以外にもお子様がいれば教育費、その他趣味などにお金が必要になってきます。飽くまで支払いができると計算した金額を借入するようにしましょう。
住宅ローン審査項目
住宅ローンの審査では、年齢や職業などが審査対象となります。以下が審査項目です。
1.年齢:35年ローンの場合は、80歳までには完済できることが目安です。
2.職業:公務員や大企業に勤務している方は審査がとおりやすいです。
3.職種:自営業者や体を壊しやすいトラック運転手、建築関係、給料が歩合制、不動産営業マンなどの場合は審査がとおりにくいです。
4.勤続年数:3年以上勤務していることが目安となります。
5.健康状態:団体信用生命保険に加入できる健康状態が必要です。
6.借り入れ状況:住宅ローン以外の他のローンの有無、過去のローン返済状況などが審査対象となります。
住宅ローン返済についても考える
住宅ローンを借りる場合には、返済比率のほかに完済時の年齢も重要になってきます。できれば完済時65歳までにしておくことが理想です。実際は、80歳完済まで住宅ローンを組むことはできますが、65歳で定年退職してから住宅ローンが払えずに自己破産する人も多いです。返済期間は65歳までとして住宅ローンを組むようにしましょう。
住宅ローンの返済比率を覚えましょう
いかがでしたか。住宅ローンの返済比率とは、年収に対してどの程度の返済額になるかの比率であり、住宅ローン審査では重要な目安となるということがわかりました。
一般的に金融機関で設定している住宅ローン返済比率は、社会保険料や税金を差し引かない年収から計算しているため、返済比率上限まで借り入れると住宅ローン返済が苦しい状態になる可能性があります。
銀行や金融機関の審査がとおったから、返済のことを考えずに目いっぱい借りようとせずに、まずは手取り額から借り入れ予定額からシュミレーションした返済額を差し引いて、生活できるかよく考えてから借り入れるようにしましょう。
初回公開日:2018年04月20日
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