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住宅ローンの返済比率の計算方法・シミュレーション方法

更新日:2020年08月28日

住宅購入のために住宅ローンを利用する方は多いでしょう。住宅ローン借入れを金融機関が審査する場合は、住宅ローンの返済比率が一つの基準になります。ここでは、住宅ローンの返済比率とは何か、またその計算方法、理想的な返済比率などについてご紹介します。

住宅ローンの返済比率の計算方法・シミュレーション方法

住宅ローンの返済比率の計算方法

住宅ローンの返済比率とは何か知っていますか。住宅ローンの返済比率とは、住宅ローンの返済が年収に占める割合です。この住宅ローンの返済比率が基準以上だと、返済負担が重く、返済が滞る危険があると金融機関より判断されます。

計算式

住宅ローンの返済比率の計算式は以下になります。このとき、年収とは社旗保険料や所得税などを差し引く前の税込み年収を指します。

<住宅ローン返済比率の計算式>
「返済比率(%)=年間返済額÷年収(税込)×100」

返済比率の計算における注意点

住宅ローンの返済比率で借入可能額を計算する場合に注意しなければならない点があります。それは、借り入れ可能額とは、住宅ローン以外のローンも含めた金額であるという点です。

もし、車のローンがあったり、携帯機種の分割払いが残っていたり、カードローンのリボ払いや分割払いがあった場合は、それらのローンを含めて借り入れ限度額内が借りることができる住宅ローンとなります。例えば、車のローンが月々5万円あるという場合に、毎月の返済限度額が13万円だった場合は、13万円-5万円=8万円が理想の返済額となります。

住宅ローンを組む場合には、住宅ローン以外のローン返済額も考慮して返済可能額を算出するようにしましょう。

住宅購入時に必要な費用も忘れずに

住宅ローンで借り入れを行う場合には、家の購入費以外にも金融機関へ支払う手数料や火災保険料などがかかります。家がどの程度の金額か、また借り入れ額がいくらかによっても異なりますが、ローン金額以外に100~200万円程度は必要経費としてみておいた方が良いでしょう。

住宅ローンの返済比率のシミュレーション方法

住宅ローンを考えるときに返済比率は審査項目の一つとなります。そして、返済比率とは年間返済額の上限と年収から計算できます。ただし、実際の返済比率は年収の額により、各金融機関で上限が決まっており、あらかじめ年間返済額の上限がいくらで、そのときの適用金利がいくらかにより総借入可能額が決まります。

返済比率から出す年間返済額の計算

住宅ローンの返済比率ですが、フラット35の場合は30~35%です。これは、フラット35を扱う金融機関でも一律そのように判断しています。

<フラット35>
・年収400万円未満→30%以下
・年収400万円以上→35%以下

例えば、年収350万円の場合は、350万円×30%=105万円が年間返済額上限となります。これを12か月で割ると、105万円÷12=8.75万円となり、月々の返済上限額が8万7,500円となります。一方、年収450万円のばあいは、450万円×35%=157.5万円となり、157.5万円÷12か月=13.125万円となって、月々の返済上限額が13万1,250円となります。

住宅ローンの返済比率の理想

住宅ローンの返済比率とは何か、またその計算方法についてみてきましたが、では住宅ローンの返済比率の理想とはどの程度なのでしょうか。ここでは、住宅ローンの返済比率の理想値についてみていきます。

返済比率の理想は25%

前述で、フラット35の場合は返済比率が30%~35%であるとご説明しましたが、この計算で使う年収は社会保険料や所得税を差し引きする前の税込み年収であり、実際は手取り年収から住宅ローン返済をしなければなりません。そのことから、上限の返済比率が30~35%だとしても、実際には返済比率の理想は25%程度となります。

年収の30~35%となると、年収が低ければ低いほど返済が苦しくなってしまいます。住宅ローンを借り入れる場合には、実際の手取り額や返済額を考えて無理なく返済できる金額になるようシュミレーションすることが重要です。

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初回公開日:2018年04月20日

記載されている内容は2018年04月20日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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