過去の毎年のボジョレーヌーボーの評価一覧・今年の評価
更新日:2020年08月28日
ボジョレーヌーボーは本当に毎年当たり年なの?
ボジョレーヌーボーは、毎年11月の第3木曜日に解禁されます。時差の関係で日本は世界で一番早く解禁されるため、注目度が高く最近では季節の風物詩になってきています。ボジョレーヌーボーといえば、毎年「当たり年」と評価されている印象がありますが、実際の評価はどうなのでしょうか。
ここでは、過去5年のボジョレーヌーボーの評価を比較してみます。
ボジョレーヌーボーとは
フランス・ブルゴーニュ地方のボージョレ地区で、その年に収穫されたガメイ種のぶどうをその年に仕込んで造られるフレッシュな「新酒=ヌーボー」のことを、ボジョレーヌーボーと言います。
現在、ボジョレーヌーボーの解禁日は毎年11月の第3木曜日ですが、一番最初は11月11日でした。ボージョレ地区で最も収穫の早いワインが出来上がるのがこの日の周辺であったことや縁起の良い日ということでこの日が解禁日とされました。
しかし、解禁日を固定してしまうと11月11日が土曜日や日曜日になる年は売れ行きに大きな影響がでてしまうため、1984年にフランス政府は解決策として「毎年、11月の第3木曜日」という、毎年変動する解禁日に変更しました。
ボジョレーヌーボーは単なる新酒ではなく、「マセラシオン・カルボニック(炭酸ガス浸潤法)」という醸造方法が特徴です。この方法で造ったワインはタンニンが少ないわりには色が濃く、渋みや苦みが通常のワインより少なくなっています。
リンゴ酸も分解されるので味わいもまろやかになり、炭酸ガスによって酸化が防止されるので、フレッシュなワインに仕上がります。そもそもは、ワインメーカーやぶどう農家がその年の収穫を祝ったり、販売業者がその年の購入量を決める目安にしたりというのが、ボジョレーヌーボーの本来の飲まれ方です。
ボジョレーヌーボーは誰が評価するの?
ボジョレーヌーボーは、毎年ボジョレーワイン委員会が品質を評価し、その年の品質予想を発表します。
「今世紀最高」などの盛大なキャッチコピーは輸入業者やソムリエのコメントであり、地元のボジョレーワイン委員会の品質予想は比較的控えめです。委員会の品質予想は分かりづらいという理由で、輸入業者などが直接ワイナリーに出向いて生産者と話をして判断するといいます。
ここでは、過去5年分のボジョレーヌーボーの評価を簡単にご紹介します。
2013年の評価
2013年は「繊細でしっかりとした骨格。美しく複雑なアロマ」という品質予想、「みずみずしさが感じられる素晴らしい品質」という味の評価がされました。
2014年の評価
2014年は「エレガントで味わい深く、とてもバランスがよい」という品質予想、「2012年、2013年に比べて太陽に恵まれ、グラスに注ぐとラズベリーのような香りが溢れる、果実味豊かな味わい」という味の評価がされました。
2015年の評価
2015年は「エレガントで味わい深く、とてもバランスがよい」と2014年と同じ品質予想、「過去にグレートヴィンテージと言われた2009年を思い起こさせる」という味の評価がされました。
2016年の評価
2016年は「繊細で滑らかなタンニンときれいな果実味であり、爽やかで味わい深さのバランスがとれた上品な味わい」という品質予想、「エレガントで酸味と果実味のバランスがとれた上品な味わい」という味の評価がされました。
歴代のボジョレーヌーボーの評価一覧
毎年のように「過去を上回る出来」「過去最高の出来」というキャッチコピーが話題になるボジョレーヌーボー。このキャッチコピーは販売促進のためのもので、売り上げを左右するので当然高評価なものばかりです。
実際、ぶどうが不作だった2012年以外はどの年も高評価されています。2012年ですら、不作であったことは述べられていてもボジョレーヌーボーの品質自体は高評価です。しかしこのキャッチコピーを見ると、結局どの年が一番美味しいのだろうかと疑問を持つ消費者も多いのではないでしょうか。
ここでは、歴代のボジョレーヌーボーの評価をご紹介します。
初回公開日:2017年10月18日
記載されている内容は2017年10月18日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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