Search

検索したいワードを入力してください

コンソメとブイヨンの違い・代用・使い分け|味/スープ

更新日:2020年08月28日

コンソメとブイヨン、ともによく聞く言葉ですが、その違いを説明できる人は少ないのではないでしょうか。今回はそんなコンソメとブイヨンの違いや、料理による使い方をご紹介していきます。この機会を生かして今日の料理にも使えるワンポイントを学んでみてはいかがですか。

コンソメとブイヨンの違い・代用・使い分け|味/スープ

スープの場合はコンソメがスープとして完成されたものが固形や粉末になっているだけなので、ブイヨンを使うよりコンソメを使うほうが手軽でおいしいものができます。ブイヨンを使う場合にはそれだけでは足りないので工夫が必要になる分マイナスです。

ポトフの場合

ポトフの場合は具材として使用される野菜や肉(ウインナーソーセージなども使われます)から味が出ることから、その素材の味を殺さずになおかつ隠し味として使うことができるブイヨンに軍配が上がります。

またポトフという料理はブイヨンの材料と汁を同時に味わう家庭料理という意見もあり、ブイヨンに具材を加えて料理としてのスープを完成させることからも、本来の意味ではブイヨンを使うのが正解と言えます。

もしポトフにコンソメを使う場合は、ブイヨンに比べて味が濃くなってしまうので、使う量をぐっと抑える必要があります。

オムライスだったら?

オムライスの場合はベースとなるチキンライスを作る時にコンソメやブイヨンを使いますが、ここではブイヨンでもいいですが、コンソメのほうがやや優位に当たります。

というのもコンソメはそれだけで完成されているものなので、炒める時に使うバターとの相性もよく、味がしっかりとするのでケチャップの量も少なめですむからです。もちろんブイヨンがダメと言うわけではないですが、ケチャップの量がコンソメより増えてしまうのが難点です。

コンソメを使う時の注意点は固形のコンソメだと使いづらいので、細かく砕くか、少量のお湯に溶かすと使いやすくなるのでです。

コンソメとブイヨンとフォンドボー、どう違う?

コンソメとブイヨンとフォンドボーはそれぞれ普通に売られているもので、スープに関係するものというのは有名ですが、その違いまではあまり知られていないのではないでしょうか。ここからはそんな細かい違いについて見ていきます。

すべての「ベース」となるブイヨン

ブイヨンはフランス料理の中でスープのベースとして使われることが多いです。肉や魚などの動物性の素材と野菜を長時間じっくりと煮込んで作られます。またフランスのブイヨンは出汁を取るメインの食材によって名前が変わります。

一般的にブイヨンと言われるものは鶏ガラをメインにした「ブイヨン・ド・ヴォライユ」のことを指しています。日本で一般的に売られている顆粒のブイヨンもこれに当たります。

他にも野菜がメインだと「ブイヨン・ド・レギューム」、牛の骨がメインだと「ブイヨン・ド・ブフ」、香味野菜がメインの「クール・ブイヨン」、魚の骨をメインにした「フュメ・ド・ポワソン」が有名なブイヨンとされています。

ブイヨンにさらに材料を足して作られるコンソメ

コンソメはフランス語で「完成された」という意味の言葉です。その名のとおり、ベースとなるブイヨンにさらに赤身肉や野菜などを足して作られています。またコンソメはフランスではスープの1種をさすものとして使われていて、日本でのような使い方はされていません。

フランスにおけるコンソメスープは澄んだ琥珀色でなければならないというルールがあり、ベースとなるブイヨンを作る時間とも重なって、作るのに非常に時間のかかるスープとなっています。

コンソメも素材により名前が変わり、牛だと「ブフ」、鶏だと「ヴォライユ」の名前が後ろにつきます。またキジや鹿など狩猟で捕られたものを使う場合は「コンソメ・ドゥ・ジビエ」という名前が付きます。

「スープ」ではなく「ソース」用のダシであるフォンドボー

フォンドボーはソース用に使われるダシである「フォン」の1種です。フォンにはフォンドボーのように茶色のものと、フォンドヴォライユのように白色系のものがあります。

フォンドボーの「ボー」とは仔牛のことをさしていて、仔牛の骨やスジ肉などをオーブンやフライパンで焼き目がつくまで焼いた後で、ブイヨンや野菜を入れて作られていきます。こちらもコンソメ同様じっくりと時間をかけて作られ、澄んだフォンを作るのが基本となっています。

このようにベースとなるブイヨンはコンソメやフォンドボーなどを作る際にも使われ、フランス料理の中でブイヨンが重要なものであることがわかります。自宅で作ることも可能なブイヨンですが、大量の素材と長い時間が必要になります。

コンソメとブイヨンは似ているけど違うもの!

いかがでしたか。今回は料理などでもよく使われ、売っているのも見る機会が多いブイヨンとコンソメの違いについてご紹介してきました。似たようなものであるこの2つですが、料理によって使い方も違うことがお分かりいただけたことでしょう。

今回の記事が参考になって、コンソメやブイヨンを上手く使った料理で食卓が彩られることになれば幸いです。

初回公開日:2018年02月12日

記載されている内容は2018年02月12日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

Related