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焼酎の魔王が入手困難な理由・平均の値段・種類一覧・味の特徴

初回公開日:2018年02月11日

更新日:2020年03月12日

記載されている内容は2018年02月11日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

焼酎の「魔王」が有名になって何年も経過します。焼酎ブームが起こったことで、市場に色々な銘柄が出回りました。3Mと呼ばれる「魔王」「村尾」「森伊蔵」を筆頭に芋焼酎が脚光を浴びました。その中の「魔王」から、焼酎の一端をみていきましょう。

焼酎の魔王が入手困難な理由・平均の値段・種類一覧・味の特徴

焼酎の「魔王」が入手困難な理由

和酒と言われれば、日本酒とともに一翼を担うのが焼酎です。数年前は焼酎ブームが引き起こり、多くの居酒屋で数多くの銘柄の焼酎を並べていました。米・麦・芋がオーソドックスで、その他はワサビ・蕎麦・牛乳・紫蘇などの焼酎もあります。

ブームの時、特に好まれたのが芋焼酎でした。香が独特で芳醇な芋は焼酎好きに呑まれました。その中でも特に名前が有名になったのが3Mと呼ばれた、「魔王」「村尾」「森伊蔵」です。名前が一般に知れ渡るころには、すでに人気が高く、入手困難な状態になっていました。そして、お店で見かけることがあっても、グラス1杯の金額が他の焼酎よりも何倍もする状況でした。

しかし、なぜ同じ芋焼酎にも関わらず、入手困難になったり、プレミアムがついて高い金額になるということになるのでしょうか。

手に入らないのは何故?

焼酎を飲むことができる酒飲みでも、芋焼酎はクセが強いので飲みにくいという言葉を聞きます。しかし、その中でも「魔王」は口当たりもよく、香りも軽やかで飲み口がいいことから、焼酎は好きだけど、クセの強いものは苦手というような人にも受け入れられたことから、多くの人の口に合いました。また、以前の焼酎というものはおじさんのイメージがありましたが、「魔王」の味は女性からの支持も得て、購買者のすそ野が広がりました。

生産量に対して購入希望者が多くなれば、必然的に売り切れになったり、酒屋に配送される本数も減ってきます。流行は一時と言いますが、しかし、今でも「魔王」が注目されている現状は、本質の味がしっかりしていて、本物だからです。

白玉醸造の焼酎「魔王」

焼酎に馴染みが薄い酒飲みも、女性からも支持を受ける「魔王」を紹介します。どこの会社がこんなにも人気を集める焼酎をつくっているのでしょう。また、どんな味がするのでしょう。

白玉醸造合名会社

「魔王」を生産しているのは鹿児島県肝属郡錦江町の白玉醸造合名会社(しらたまじょうぞう)です。焼酎といえば、九州地方が有名です。また、芋に関しては九州南部での生産が多く、この「魔王」を作っている白玉醸造もやはり、鹿児島県です。

創業は明治37年ですでに100年以上の歴史を有します。場所は大隅半島に位置して、本土最南端の焼酎蔵でもあります。地域に根付き、親しまれてきた会社です。

主な販売銘柄としては「魔王」の他に「白玉の露」「天誅」「元老院」があり、梅酒もあります。

焼酎「魔王」に込められた思い

「魔王」が生まれたのは約20年も前になります。現代は若者の酒離れともいわれますが、だんだんとお酒を飲む機会や量が減っているのが現状です。また、飲むお酒の種類も時代とともに変遷を遂げています。メディアの助けもあり、ブームという言葉で国内が一時ある種類のお酒に魅了される時期もあります。しかし、長い目で見ればそのような流行は盛り上がっては落ち着いてしまうので、下降気味であることに違いありません。

そういった当時の状況を憂いた社長が、焼酎を含む酒離れに一手を打った商品です。当時の杜氏であった前村貞夫が作り出した一品です。クセを抑えることができる減圧蒸留を用いて「魔王」は世に出ました。「米<麦<芋」という焼酎の原料別のクセの強弱がありますが、そのクセを抑えることで芋焼酎の飲みやすさへのアプローチをしました。

「魔王」の味

グラスのふちを唇に当てるその時に、香りが鼻に届き、口に含むと焼酎本来の味が広がります。蔵人たちは消費者が飲む姿を思い描いて酒造りにいそしみます。

本来黒麹や白麹が主流の現代の焼酎製造において「魔王」は黄麹を使って仕込みをされています。黄麹は元々焼酎造りにおいて使用されていた麹菌ですが、腐りやすい特徴から、黒麹や白麹がとってかわりました。焼酎文化は九州で盛んであり、その風土に適した麹菌が黒麹や白麹でした。

黄麹は日本酒で使われている麹菌です。日本酒をたしなまれる方は味わったことがあるでしょうが、とてもフルーティーな香りを帯びているお酒があります。黄麹にはそのような香りを作る特徴があります。

「魔王」の味は一口で言うと芋焼酎独特のクセがなく、口当たりがよくてすっきりとして飲みやすく、爽やかなフルーティーな香りを帯びています。これが、他の芋焼酎と違い、女性など広く支持される要因です。

常圧蒸留と減圧蒸留

焼酎は蒸留することで作られます。蒸留器の中でもろみを加熱してそこから発せられるアルコールを含んだ蒸気を別のタンクで冷却して、液化を行います。「魔王」を含む本格焼酎には2種類の蒸留方法があり、1つが常圧蒸留、もう1つが減圧蒸留です。

常圧蒸留は古くから行われてきている製法です。これは蒸留器内の圧力に何も手をかけず、自然そのまま状態で蒸留します。その時の沸点は通常90度~100度です。この製法は原料の風味などをよく引き出しますが、同時に雑味と言われる余計なものも多くはないですが、含まれてしまいます。しかし、焼酎の個性がわかりやすい蒸留方法です。

減圧蒸留は蒸留器内の気圧を下げて作業をします。40度~50度ほどで沸騰をさせることで雑味を取り出さずに蒸留できます。そのためクセがなく飲み口がいい焼酎ができあがります。「魔王」はこの減圧蒸留を行うことで、口当たりクリアな味わいを生み出しています。

焼酎「魔王」の種類

白玉醸造合名会社が発売している焼酎「魔王」の種類は1つです。販売されている瓶の大きさで四合瓶と一升瓶の違いはありますが、基本は1種類です。

他の商品は
・「白玉の露」芋焼酎
・「元老院」麦&芋ブレンド焼酎
・「天誅」米&芋ブレンド焼酎
が、主な商品です。

ちなみにお店などで見かけることもある焼酎の「大魔王」や「赤魔王」は別の蔵元から発売されている商品です。

焼酎「大魔王」とは?

「大魔王」は濵田酒造株式会社が製造・販売する芋焼酎です。こちらの会社は「海童」や「赤兎馬」など数多くの焼酎を製造しています。鹿児島県いちき串木野市に本社を置き、1868年の明治元年より酒造りをしています。

「大魔王」は原料に鹿児島県産の黄金千貫芋を用い、麹菌には「魔王」同様黄麹を使用しています。蒸留は常圧蒸留です。飲み口はまろやかで甘みがあり、貯蔵熟成により芳醇な味わいを楽しめます。

「魔王」を耳にする機会が多く、こちらとの関係性などを想像しがちですが、製造会社も作り方も違う一つの商品です。飲む人により評価は異なりますが、「大魔王」のラベルも確かな味で親しまれています。プレミア価格などもなく、お手頃の価格で各所で販売されているので、どこかで遭遇したら、一度味わってみるといいでしょう。

焼酎「赤魔王」

「大魔王」同様こちらも、製造は白玉醸造合名会社ではありません。宮崎県の櫻の郷醸造合名会社がつくっています。使用している原料は焼き芋でよく見かけるサツマイモの「紅東」です。麹は黒麹を用いて、甕壺で作っています。その後、仕上がった原酒を大甕で1年以上貯蔵熟成をさせたのちに出荷されます。

ふくよかなる芋の香が漂い、甘みとコクが同居する仕上がりになっています。のど越しもよく、飲みやすい商品です。

このように商品名に「魔王」とつく焼酎が違う酒造から、全く違う作りで出ています。飲み比べて好みを見つけるのも面白いです。

サイズ別焼酎「魔王」の価格

お酒のサイズと言えば、日本酒ならお正月やお祝いごとなどで盛大に割られる、樽酒が有名でしょう。他にも、一升瓶や四合瓶、300mlや一合瓶、カップ酒もあります。焼酎もこれらに準ずるところはありますが、専ら一升瓶と四合瓶で売られています。

「魔王」のサイズ別の価格をそれぞれ見てみましょう。

四合瓶

家で飲むなら、このサイズが丁度いいでしょう。四合(720ml)ですから、お店だと1杯の焼酎の分量が90mlくらいと言われているので、8杯飲める分量です。もちろん、そのお店ごとだったり、自分で作る時は好みの濃さだったりするので、目安としてです。

定価は1本1300円くらいのようですが、なかなかその値段では販売されていません。現在の市場価格は3800円くらいです。

一升瓶

もう一つが、一升瓶です。一升は1800mlです。居酒屋さんで見かけると、この大きな焼酎の瓶が店内に飾られていることがあります。

こちらも、定価は3000円程度ですが、やはり、市場価格では高くなっています。8000円台で売られているところもありますが、1万円を超える価格になっている場合も多いです。

日本酒なども同様で、人気の銘柄は蔵元での製造量が追いついていません。そのため需要が過多となってしまい、蔵元が適正価格で卸しても、私たちの元に来るまでに価格が変わってきてしまいます。できれば適正価格で購入してその味を楽しんでもらいたいです。

焼酎の賞味期限

大事にしすぎてなかなか栓を開けられないことがあります。鑑賞しているだけで飲めるなんていう強者もいます。しかし、おいしいうちに飲むのが一番です。賞味期限はいつまでなのでしょう。

未開封

焼酎のラベルには製造日だったり詰日だったりと、瓶に詰められた月が記載されています。賞味期限が書かれていることはないです。なぜか、賞味期限が設定されていないからです。

アルコール自体は腐るものではありません。そのため、期限がないです。しかし、せっかくの風味は時間とともに損なわれていきます。未開封であろうとも味は時間の経過で変わっていきます。

開封後

「魔王」に限らず、開栓後はなるべく早く飲むに越したことはありません。未開封のものならば、空気に触れる機会もないので、それなりに気にせずに置いておくことができます。瓶に詰めてから蔵にお酒を寝かせておく酒造もあります。

しかし、開栓後のものは風味の落ちる速度も開栓前に比べると早いです。せっかく「魔王」のおいしい風味や味があるのに、それを落としてしまうのはもったいないです。

出会いを大切に

お酒が好きな人なら、おいしくて有名なものは飲んでみたいでしょう。「魔王」に限らず、自分で飲んでみておいしいと感じるお酒にであうと、とても嬉しいし楽しくなります。まだまだ、お店で「魔王」を見かけることも多くないですし、値段も高いです。ただ、自分が納得できる価格で提示されていたら、飲んでみるといいでしょう。

全国にはたくさんの焼酎があります。ぜひ、色々試してみて、自分が好きな銘柄を見つけてみてください。

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