美味しく古米を食べる5の方法|3つの古米レシピ
更新日:2022年04月11日
古米と新米の違いとは
秋になると新米が出回るのを心待ちにする人は多いでしょう。日本人は初物好きで、その年に初めて収穫された作物を味わうことを喜び、季節を感じます。ごはんが大好きな人にとって採れたての新米は特別の喜びを与えてくれます。
新米と古米は、農林水産省が定めた米穀年度によって分けられます。米穀年度は11月1日から翌年10月31日までで、この期間に収穫された米は新米、前の年度に収穫された米は古米となります。
古米の消費期限
米には消費期限や賞味期限は記載されていませんが、精米された米は日に日に水分が抜け表面の糠が酸化し、味が落ちていきます。
スーパーで買ってきた米は、湿気の少ない冷暗所で空気に触れないよう保管することでおいしさが長持ちしますが、なるべく早く食べきりましょう。
夏場なら精米年月日から1ヶ月程度、冬場なら精米年月日から2ヶ月程度が目安です。
美味しい古米が増えている理由
米は玄米の状態で専用の倉庫などで保管すれば、3年前の物でも食べられるほど保存性の高い食物です。昔の古米や古古米は、粘りが少ない、臭いがあるなど新米に比べると味が劣っていましたが、最近はおいしい古米が増えています。
昔は米を温度や湿度管理を管理した貯蔵法がなかったため味の劣化が避けられませんでしたが、現在は貯蔵技術が以前より大幅に向上し、新米と区別が難しいほどおいしい古米が多くなっています。
美味しく古米を食べる方法5コ
新米を炊いたごはんは、ツヤツヤで香りがよく、程よい粘りがありますが、古米になると水分が少なくなり、新米に比べると硬くなりやすいです。
低温・低湿度で管理された古米は新米同様のおいしさを味わえますが、あまりおいしくない古米を購入してしまった時には、古米を美味しく食べる方法を試してみてください。
ここからはおいしく古米を食べる方法5つを紹介します。
方法1:よく米を研ぐ
温度管理がされずに保管されていた古米は、糠が酸化して臭いが付くことがあります。古米の臭いは、米をよく研ぐことで減らすことができます。
米を研ぐ時、最初に米に水を注ぎ入れ軽く混ぜたら直ぐに水を捨て、糠の臭いを米が吸収しないようにしましょう。水を切ったらしっかりと研ぎ、水を入れて流しを繰り返して、水が透明になるまで繰り返し研ぎます。
方法2:多めの水でじっくり浸す
新米より水分が少ない古米は、炊きあがりが硬めだったり、パサつきを感じたりする場合があります。
古米は研ぎ終わったら浸水時間を多めにとり、しっかりと水分を米に吸収させることでおいしく炊きあげることができます。水加減は通常よりやや多めにしましょう。浸水時間は少なくとも1時間、可能なら1晩水に浸けるといいでしょう。
方法3:軟水や氷を使う
古米を炊くとき、軟水のミネラルウォーターや氷を使うのも、米に水をよく吸収させてふっくら炊きあげる方法です。
軟水のミネラルウォーターは微量のミネラルが含まれ米と相性がよく、硬水より水分が吸収されやすいのでです。
炊飯の際、氷を入れると温度の上昇がゆっくりになるため米が水を吸収しやすくなります。水加減の際、1合につき30gの氷を入れて水の量は30cc減らしてください。
方法4:古米に合う料理に
古米を炊いてみたら硬くてパサついていておいしくない、というときにはそのまま食べるのではなく古米に合った料理にしてしまうのがです。
水分が少ない古米の特徴をいかし、パラパラに仕上げたいチャーハンにしたり、においが気にならないようカレーライスにしたり、味や香りを付けた料理にするとおいしく食べられます。
炊き込みご飯や酢飯は、新米で作るとベチャっとしやすく、古米で作る方がおいしく作りやすい料理です。
初回公開日:2018年12月12日
記載されている内容は2018年12月12日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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