【季節別】適切な湿度|室内/風邪の時/肌/赤ちゃん/カビ
更新日:2020年08月28日
私たちの肌の状態も、湿度は大いに関わっています。大人もそうですが、1歳までの赤ちゃんなどなお更です。肌のバリア機能も未発達なため、大いに影響を受けてしまいます。
適正湿度はどのくらいでしょうか。肌の状態を保つのに良い適正湿度は、40~60%とされています。成人した大人でも、湿度が40%以下になると目や喉の乾燥だけでなく、肌の乾燥も感じられます。肌が乾燥すると、カサカサして痒くなり、つい掻いてしまって痛みや湿疹がでてしまうなんてことがありませんか。
肌に適正な温度
また、肌には適正な温度もあります。快適な湿度や温度を保つことは、肌のたるみ防止にもなります。といいますのも、寒い冬ついついエアコンの温度設定を上げてしまい、室内が28℃にまで上がってしまっていたなんてことはありませんか。
気温が上がりすぎると、肌のほてりを招きます。ほてりというのは水分が蒸発した状態です。これにより毛穴が開いてしまい、肌がたるみやすくなってしまいます。
そのため、肌の適正な湿度は60%を目安に、適正温度は、夏は26℃、冬は25℃を目安にして肌の負担を少なくしましょう。
赤ちゃんが過ごしやすい湿度は?
1歳までの赤ちゃんは特に肌のバリア機能や体温の調節機能が未発達です。では、赤ちゃんが過ごしやすい適正湿度はどのくらいでしょうか。赤ちゃんが過ごしやすい環境の適正湿度は40~60%と言われています。
適正湿度を保つことも大事ですが、もう一つ気をつけたいのは気温です。赤ちゃんは湿度が快適でも、気温が低いからと着せすぎてしまうと、体温がこもり汗をかきます。大人より代謝量が高く、体温が高いため汗をかきやすく、その汗によって湿疹がでてしまうこともあります。
だからといって室温を上げすぎると乾燥を招きます。適正な湿度、気温を保ちながらも、こまめに体温や手足の温かさをチェックすることは大切です。
適正湿度を知るために湿度計を置こう
快適な環境でないと、赤ちゃんはぐずったり泣いたりすることが多くなり、ママもあやすのが大変です。またやっと寝てくれたと思ったら、暑すぎてまた起きてしまったり。眠れなくて夜泣きにつながってしまこともあります。
そこで赤ちゃんの適正湿度をしっかりと把握するために、湿度計を置きましょう。湿度計には、温度計の機能もついていますので、特に10か月ころまでの赤ちゃんは自分で上手く動けないので、大人が快適な環境を整えてあげましょう。
カビが生えない適切な湿度とは
カビの発生も湿度と大いに関係があります。カビは室温20~30℃で、70%以上の湿度の環境で、そこに有機物と淀んだ空気があれば発生します。近代住宅が高気密、高断熱であるが故に、湿気がこもりがちになることから一年中カビの温床となる可能性が高くなります。
カビが生えないようにするためには
カビが生えないようにするためにはどうしたら良いのでしょうか。まず、カビの生えやすい環境を何とかしなくてはいけません。カビは湿度70%以上で発生しますが、60%を超えたら注意です。つまり、湿度は59%以下に保ちましょう。あまり低すぎると、空気中のウィルスが活発化したり、ドライアイや肌の乾燥などの健康状態に影響が出ますので低すぎてもいけません。
また、エアコンを使って部屋の湿度を取るときは、エアコンに湿気が溜まらないように気をつけましょう。万が一エアコンにカビが生えてしまうと、次回からエアコンをつける度にカビの胞子を振りまいてしまう危険性がありますので、こまめな掃除を心掛けましょう。
結露を防ぐには
暖かく湿った空気が冷たいものに触れた時にできるのが結露です。最近は高気密、高断熱の住宅が増えており、部屋の空気がこもることも多く、結露ができる環境が増えたともいえます。
結露の発生場所は主に窓で、冬場は朝起きると窓にびっしりついている結露を見てうんざりすることも多いのではないでしょうか。しかし結露はそのまま放置しておくとカビの温床になります。面倒ですがこまめな掃除を心掛けましょう。
結露ができないようにするには
結露ができないようにするにはどうしたらいいでしょうか。
まず冬に結露ができやすい原因として、部屋を暖めすぎているということがあります。エアコンの温度調整は外気温との差を生みます。加湿器の利用は単純に湿度を上げるので結露を発生させやすくなります。
結露を防ぐためには適正な湿度と適正な温度を知り、こまめにこもった空気を入れ替え、こまめに結露による水滴をふき取ることにつきます。室内の適正湿度は50%前後、温度は18℃~22℃です。
湿度をコントロールして快適に過ごそう
初回公開日:2018年01月26日
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