【地域別】みかんの種類と特徴・見分け方｜高知/沖縄/宇和島
更新日：2020年08月28日
みかんの種類別特徴
はるみ
はるみみかんは、清美淡ゴールとポンカンを交配してできた種類です。柔らかく果実タップリで、種が少ないのが特徴です。はるみは大きな果肉で、食べるとプチプチとはじける食感が楽しめます。甘みがあり果汁が多く、ポンカンに似た爽やかな風味がします。
皮は薄く剥きやすく内側の皮も薄いです。種が少ないので、皮ごとパクパク食べられる美味しいみかんです。爽やかな甘みが好みの人にみかんです。
権兵衛みかん
愛媛の特別栽培みかんで、堆肥などによる土づくりから、化学肥料や化学合成農薬を県の基準の5倍以上減らして育てられた愛情たっぷりの種類です。減農薬栽培で育てられ、自然に近い形で育成されたみかんの木は、みかんが本来持っているおいしさがストレートに味わえます。
毎年楽しみにしているファンも多数いる種類で、一般的なみかんとの違いがわかる種類でしょう。力強い旨みとコクがあり、甘みがとても強い種類です。内皮がとても柔らかく、種が無くトロッとした食感が特徴です。温州みかんより一回り小さいサイズですが、旨みがギュッと詰まったみかんです。
せとか
長崎の試験場で、清美とアンコールを掛け合わせたものに、マーコットを交配して生まれた種類です。2001年正式に品種登録された、まだ新しい種類です。皮はオレンジ色で滑らかな触り心地です。外皮の薄さが特徴で、傷つきやすく無傷のものは贈答用として使われます。
果実はとてもジューシーで甘く、オレンジに似た味わいがします。濃厚で食べやすく柔らかいです。同じ親から生まれた「麗紅（れいこう）」は姉妹品種です。
媛まどんな
媛まどんなは正式名称「愛媛果試第28号」と呼びます。このみかんは、ゼリーのような舌触りの良い果肉で、種が無くとてもジューシーです。新しい種類のため、あまり市場で見かけることが無く高額なみかんです。
大きな媛まどんなは、300ｇを超える大玉クラスになると800円ほどする高級品です。一般的に売られているみかんと違い、なかなか贅沢な種類です。ご贈答にすると喜ばれる種類でしょう。
甘平（かんぺい）
愛媛オリジナルの新しい種類甘平です。大きな特徴は、糖度が高くクエン酸量の少なさがあります。強い甘みが好きな人に種類でしょう。一口食べると、みずみずしくジューシーな味わい。まるで、ゼリーを食べているかのような甘さを楽しむ事ができます。
見た目は扁平で、皮の色は濃いオレンジ色をしています。皮は薄く種が少ないので、食べやすさもあります。愛媛県だけで生産されている希少な種類です。
地域別みかんの種類
高知
高知は「山北みかん」が有名です。甘みと酸味のバランスがとてもよく、果実の旨みが詰まっています。高知山間部は、12月になると昼間と夜の温度差が激しくなり、みかん作りに適した気候です。温度差があるから熟成が進み、山北みかんは美味しくなります。
温室で育った山三田みかんは6月上旬から食べられ、早生みかんは9月から10月下旬、少し青みがあり酸味が楽しめる山北みかんです。一番おいしい完熟みかんは、11月中中から食べごろになります。2月ごろまで販売され、糖度が高く酸味が少ない味です。
沖縄
沖縄やんばる地方の「やんばる青切みかん」沖縄の秋の味覚として親しまれています。温州みかんの種類で、昭和40年代に沖縄で栽培が始まりました。今では、日本で早い路地みかんとして知られ、やんばる地方で青切みかんが生産されています。
青切みかんの食べごろは運動会シーズンと重なるため、地元では運動会みかんと呼ばれ親しまれています。とても大きな果実で、見た目は緑色をしています。皮を剥くと爽やかな香りで、さっぱりとした甘みが特徴です。通常のみかんよりも大きく、色も特徴的なのですぐに見分けられるでしょう。
宇和島
みかんを代表する県、愛媛県吉田町で生産される「吉田みかん」は上質な味わいが楽しめます。温暖な気候を利用し、山間部では多くのみかん農家が栽培しています。愛媛県は農薬使用に厳しい県であり、農薬を控えめにした分、愛情を注いだみかんが生産されています。
吉田みかんは温州みかんが多く栽培されており、季節によって種類もさまざまです。愛媛県の南地区に最も適したみかんは「南柑20号」で、栽培が始って70年位たちます。愛媛みかんの定番品種で、甘さとコクが特徴のがある種類です。
初回公開日：2017年11月18日
記載されている内容は2017年11月18日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。