いちごは野菜か果物どっちか・何科か・理由・育て方|トマト
更新日:2020年08月28日
いちごは野菜か果物どっちか
本来、野菜と果物に明確な違いはありません。時と場合によって呼び名が変わることもある位、あいまいです。また、野菜と果物も基準は国によってもさまざまで、韓国ではトマトを果物として扱います。
一般的な考え方は、野菜は主食のおかずになる「草」で、果物はデザートとして食べる「木」です。野菜と果物の基準は、生産者と販売者によっても考え方が異なり非常に複雑です。いちごもそのひとつで、果物に分類されるのか、それとも野菜か考えてみましょう。
いちごは農林水産省では野菜の何科か
いちごは果物として食べられています。農林水産省では、「果実的野菜」に分類、作付面積など生産者に関する情報も、野菜のグループで扱われています。生産者からからすると野菜の分類になるでしょう。
いちごは、バラ科のオランダいちご属なので、バラ科の野菜になります。農林水産省によると、草木類と木本類のはっきりとした定義はありませんが、一般的にはこのように考えます。
「野菜」田畑で作られるもので、副食物であり加工を前提としない草本類
「果実」数年にわたって収穫可能な永年作物などの木本類
この基準で考えると、いちごは野菜に考えられるでしょう。しかし、一般的には果物として考えられているので、「果実的野菜」と表現されます。このような分類にされているのは、いちごの他にもすいか、メロン、バナナ、パイナップルなど多数あります。いちごは野菜に分類されることがわかりました。
いちごのように勘違いしやすい野菜や果物
トマト
トマトはナス科の野菜ですが、台湾やフランスでは果物として考えられています。いちごと同じで区別があいまいで、海外でもトマトは野菜なのかもめています。今から100年以上前の前のアメリカでは、最高裁でトマトは野菜であると判決が下りました。
この裁判は、1883年に輸入野菜に10%の課税をする法律が作られた時におこった裁判で、もめにもめた結果このような判決が下りました。日本では、トマトは第7類食用の野菜に分類されており、皆さんのイメージどおり野菜として考えられています。
スイカ
農林水産省では、スイカは果実的野菜に分類しています。つまり野菜扱いとなり、市場では野菜として八百屋さんやスーパーに出荷しています。そして、販売する時に果物として扱われ、消費者に届けられています。
スイカは流通過程で果物と野菜に分類されていますが、いちごと同じで植物学的の考え方と農学的な考え方で定期が異なるため、このような曖昧な線引きになります。いちごと同じく分類が困難な食べ物と考えられるでしょう。
メロン
メロンも食後のデザートとして食べますが、スイカと同じ果実的野菜に分類されます。スイカの栽培法は、ツル系の植物でいくつもツルが分岐して実が作られます。果物に分類され木になる作物ではありません。
バナナ
バショウ科のバナナも果実的野菜です。亜熱帯地域で栽培される果実で、年間を通じて低価格で販売されています。生で食べたり、ジュースやお菓子の材料としても利用されています。スーパーなどで販売されるバナナの他に、小さいサイズのモンキーバナナや赤い色をしている赤バナナなどの種類があります。
いちごはなぜ野菜なのか
栄養
いちごは、ビタミンCが多く含まれています。ビタミンCは、風邪の予防や疲労回復、肌荒れに効果が期待されます。品種によって含有量が異なりますが、1日7粒程度食べると1日に必要な分を摂取できると考えられています。
また、いちごには赤い色の成分であるアントシアニンが含まれています。アントシアニンは。ポリフェノールの一種で、眼精疲労回復や視力回復にも役立つ成分です。栄養価の高いいちごは、健康にも役立つ食べ物です。
初回公開日:2017年12月26日
記載されている内容は2017年12月26日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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