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梅の実の収穫時期と目安・梅酒や梅ジュースにする梅の収穫時期

更新日:2020年08月28日

梅は日本人の生活に密着した植物です。なかでも梅の実は食生活に欠かせないソウルフード。梅干しや梅酒、梅ジュースなどさまざまな加工品に利用されています。梅の加工品を作るのに重要なポイントが梅の収穫時期です。全国の梅の収穫時期と加工品別の梅の収穫時期をご紹介します。

梅の実の収穫時期と目安・梅酒や梅ジュースにする梅の収穫時期

梅酒にする梅は、青梅から完熟梅まで、それぞれ味わいや風味が違います。一般的には青梅を使うことが多いのですが、これは完熟梅になると梅に傷がつきやすく,梅酒が濁ってしまう危険性があるためです。

品種や産地、その年の気候によって若干の違いはありますが、梅酒にする青梅の収穫時期は、5月下旬から6月中旬にかけてです。できるだけ傷の少ない梅を選ぶようにしましょう。収穫期のタイミングとしては、青くなった梅の実の産毛が取れてきたときを目安とするといいでしょう。

フレッシュな青梅は、酸味が強く、爽やかで軽い味わいが楽しめますし、熟して黄色みがかった梅は、まろやかな舌触りと芳醇な香りを楽しむことができます。それぞれお好みで作ってみるのもいいでしょう。

梅ジュースにする梅の収穫時期

梅ジュースにするのは「加賀の白梅」がです。大粒で皮が厚く、果肉がしっかりしているので梅酒にもよく利用されます。収穫時期は5月下旬から6月にかけてです。できるだけ大きい梅の実を選ぶことがポイントです。大きいほど梅の果汁も多く、エキスがたっぷりと含まれています。

基本的には、青くてかたい梅で梅ジュースを作る方が梅エキスが出やすいのですが、完熟梅で作る梅ジュースも香りが芳醇で口当たりが柔らかいジュースを作ることができます。

梅干しにする梅の収穫時期

梅干しといえば、なんといっても「南高梅」です。ずっしりとした実と薄い皮。梅干しにしたときに果肉がとろけるように口の中に広がります。

南高梅は、大きく、さらに熟した状態で収穫しなければならないため、収穫時期は他の梅に比べると若干遅めになります。本場の和歌山県では、南高梅は熟したその重みで自然に落ちるのを待って収穫するのが最も美味しいといわれています。

梅の収穫時期がわかる目安

梅の実は、6月の梅雨に時期になるとあっという間に大きくなります。梅は用途によって最適な熟成度があり、それを逃してしまうと予定していた加工ができなかったり、味や食感が悪くなってしまったりします。

収穫時期が近くなったら、梅の実の変化には注意しておくことが大切です。どの程度実が熟しているかの基準は、梅の実の「色」です。青くてかたいのは「青梅」です、成熟するにしたがって実が黄色味がかってきます。触ってみた感じも柔らかみを帯びてきます。

1ヶ月が勝負。梅雨時は梅ウォッチャーに

自宅に梅の木を植えていて、梅の実を収穫しようとするなら、梅雨の期間、毎日のように梅の実の成長を観察しましょう。梅の実はひと雨ごとにどんどん大きくなっていくので、気がついたら熟してしまったということもあります。

雨に濡れた青梅は、とても清々しい色合い。黄色に色づいた熟梅もとてもいい匂い。手間はかかりますが、来年、再来年の美味しさを想像しながら、作業するのも贅沢な時間です。これこそ、スローライフといえるのではないでしょうか。

初回公開日:2018年01月30日

記載されている内容は2018年01月30日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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