魚のメッキの食べ方・料理・種類・鳴くのか|味/刺身
更新日:2020年02月05日
メッキとはどんな魚か
メッキはアジ科の魚で、正確にはギンガメアジ・ロウニンアジ・カスミアジなどのヒラアジ類の幼魚の総称を言います。名前の由来は、この魚達の体色がメッキ加工したような綺麗な銀色をしていることから、「メッキ」と呼ぶようになったと言われています。
メッキと呼ばれる魚達は、成魚になると全長1m以上の個体も存在するほどの大型種であることから、釣りでも人気がある魚です。寒さに弱いため、日本では主に南日本の暖流に面した海域に生息しています。関東地方以北にも暖流に乗って稚魚がやって来ることがありますが、前述したように寒さに弱く、ほとんどは越冬できずに死んでしまうため、「死滅回遊魚」と呼ばれています。
魚のメッキの食べ方
メッキは小ぶりなものは唐揚げに向いていると言われています。旬の時期になると脂も乗ってくるので、体長25cm以上の大きな魚なら、刺身や塩焼き、煮付けや味噌汁など、基本的にどんな調理法でも美味しく食べられます。
メッキの味
メッキの旬の時期は主に秋から冬。この時期になると身がしまって脂がたっぷりと乗り、非常に美味しい魚となります。メッキと呼ばれる魚には白身の魚が多く、味わいはどちらかというと淡白でクセがなく、どんな料理にも合います。
世間ではメッキが美味しくないと評価されることがありますが、それは旬の時期でないメッキを食べたからだと言われています。メッキ、特にギンガメアジは、旬の時期のものとそれ以外の時期のものとでは味にかなりの差がある魚なので、旬の時期をしっかり把握して食べることをおすすめします。
魚のメッキの料理
魚のメッキの料理をご紹介します。前述したように、旬の時期ならどの料理でも美味しく食べられますので、メッキの鮮度と好みとを考えて選ぶと良いでしょう。
メッキの調理法は基本的にはアジの調理法に準じます。そのため、メッキを調理する際にはアジと同じ注意点があります。それは「ゼイゴ」の処理です。ゼイゴとは、メッキを含むアジ科の魚の尻尾から腹に向かう側面にあるギザギザした部分のことを言います。
メッキを調理する時は、まずこの部分を取り除きましょう。ゼイゴにうっかり触ると怪我をする恐れがあるので、作業の際には注意が必要です。ゼイゴを取った後は鱗を取り、内臓と頭を取り除き、水洗いします。これで下処理は完了です。
下処理が済んだら料理に合わせて2枚か3枚におろしましょう。一般には塩焼きや煮付けは2枚おろし、刺身・唐揚げ・ソテー・ムニエルは3枚おろしが向いているとされています。
刺身
新鮮で大きく育った魚なら、まず真っ先に思いつく料理は刺身でしょう。旬の時期のメッキなら、非常に身がしまっている上に脂も乗っているので刺身にピッタリです。特にメッキと呼ばれる魚の中でもロウニンアジという魚の新鮮な刺身は、独特の食感とほどよい甘みがたまらない絶品だと言われています。
まずは下処理が済んだメッキを3枚におろし、食べやすい大きさに切り分けます。後は普通に醤油でいただくのも良いのですが、中華風タレに変えるなど、いつもと少し違う食べ方でいただくのもおすすめです。ネギなどの薬味を一緒に用いることで青魚特有の臭いがなくなり、青魚の臭いが苦手な方でも美味しくいただけます。
メッキの刺身を白髪ネギと千切りにしたキュウリと一緒に皿に盛りつけた後、中華風タレを作ります。中華風タレは醤油・紹興酒・米酢・砂糖・豆板醤・ごま油を混ぜ合わせるだけでOKです。後はメッキの刺身にタレをかけていただきます。
煮付け
刺身と並ぶ旬の魚の定番料理が煮付けです。甘辛い煮汁と、ふっくらとした柔らかい食感は、いくらでも箸が進みます。魚の煮付けはメバルやカレイなどが定番のように言われていますが、メッキなどのアジ科の魚にもよく合う料理です。
メッキ(アジ)の煮付けは下処理の後、2枚におろします。ししとうはヘタを少し切り、椎茸は石づきを除き、生姜は皮を剥いて薄切りにします。メッキが丁度入るくらいのサイズの鍋に酒・みりん・醤油・砂糖・水の合わせ調味料を入れて煮立て、メッキと生姜を入れましょう。メッキに煮汁をかけながら、中火で数分煮ます。
その後、落としぶたをして弱火で10分煮込み、ししとうと椎茸を入れて、さっと煮ます。皿に盛りつけ、煮汁をかければ完成です。煮崩れを防ぐために、メッキが重ならずに平らに入る鍋を使うことと、完全に煮汁に浸からない状態にすることの2点に注意しましょう。
塩焼き
初回公開日:2018年02月09日
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