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魚のメッキの食べ方・料理・種類・鳴くのか|味/刺身

初回公開日:2018年02月09日

更新日:2020年02月05日

記載されている内容は2018年02月09日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

メッキという魚をご存知でしょうか。釣りやスキューバダイビングの愛好家の間では人気の高い魚として知られ、食用としても用いられています。しかし、その一方で「鳴く」などといった妙な話もある魚です。今回は魚のメッキについて色々とご紹介していきます。

魚のメッキの食べ方・料理・種類・鳴くのか|味/刺身

メッキとはどんな魚か

メッキはアジ科の魚で、正確にはギンガメアジ・ロウニンアジ・カスミアジなどのヒラアジ類の幼魚の総称を言います。名前の由来は、この魚達の体色がメッキ加工したような綺麗な銀色をしていることから、「メッキ」と呼ぶようになったと言われています。

メッキと呼ばれる魚達は、成魚になると全長1m以上の個体も存在するほどの大型種であることから、釣りでも人気がある魚です。寒さに弱いため、日本では主に南日本の暖流に面した海域に生息しています。関東地方以北にも暖流に乗って稚魚がやって来ることがありますが、前述したように寒さに弱く、ほとんどは越冬できずに死んでしまうため、「死滅回遊魚」と呼ばれています。

魚のメッキの食べ方

メッキは小ぶりなものは唐揚げに向いていると言われています。旬の時期になると脂も乗ってくるので、体長25cm以上の大きな魚なら、刺身や塩焼き、煮付けや味噌汁など、基本的にどんな調理法でも美味しく食べられます。

メッキの味

メッキの旬の時期は主に秋から冬。この時期になると身がしまって脂がたっぷりと乗り、非常に美味しい魚となります。メッキと呼ばれる魚には白身の魚が多く、味わいはどちらかというと淡白でクセがなく、どんな料理にも合います。

世間ではメッキが美味しくないと評価されることがありますが、それは旬の時期でないメッキを食べたからだと言われています。メッキ、特にギンガメアジは、旬の時期のものとそれ以外の時期のものとでは味にかなりの差がある魚なので、旬の時期をしっかり把握して食べることをおすすめします。

魚のメッキの料理

魚のメッキの料理をご紹介します。前述したように、旬の時期ならどの料理でも美味しく食べられますので、メッキの鮮度と好みとを考えて選ぶと良いでしょう。

メッキの調理法は基本的にはアジの調理法に準じます。そのため、メッキを調理する際にはアジと同じ注意点があります。それは「ゼイゴ」の処理です。ゼイゴとは、メッキを含むアジ科の魚の尻尾から腹に向かう側面にあるギザギザした部分のことを言います。

メッキを調理する時は、まずこの部分を取り除きましょう。ゼイゴにうっかり触ると怪我をする恐れがあるので、作業の際には注意が必要です。ゼイゴを取った後は鱗を取り、内臓と頭を取り除き、水洗いします。これで下処理は完了です。

下処理が済んだら料理に合わせて2枚か3枚におろしましょう。一般には塩焼きや煮付けは2枚おろし、刺身・唐揚げ・ソテー・ムニエルは3枚おろしが向いているとされています。

刺身

新鮮で大きく育った魚なら、まず真っ先に思いつく料理は刺身でしょう。旬の時期のメッキなら、非常に身がしまっている上に脂も乗っているので刺身にピッタリです。特にメッキと呼ばれる魚の中でもロウニンアジという魚の新鮮な刺身は、独特の食感とほどよい甘みがたまらない絶品だと言われています。

まずは下処理が済んだメッキを3枚におろし、食べやすい大きさに切り分けます。後は普通に醤油でいただくのも良いのですが、中華風タレに変えるなど、いつもと少し違う食べ方でいただくのもおすすめです。ネギなどの薬味を一緒に用いることで青魚特有の臭いがなくなり、青魚の臭いが苦手な方でも美味しくいただけます。

メッキの刺身を白髪ネギと千切りにしたキュウリと一緒に皿に盛りつけた後、中華風タレを作ります。中華風タレは醤油・紹興酒・米酢・砂糖・豆板醤・ごま油を混ぜ合わせるだけでOKです。後はメッキの刺身にタレをかけていただきます。

煮付け

刺身と並ぶ旬の魚の定番料理が煮付けです。甘辛い煮汁と、ふっくらとした柔らかい食感は、いくらでも箸が進みます。魚の煮付けはメバルやカレイなどが定番のように言われていますが、メッキなどのアジ科の魚にもよく合う料理です。

メッキ(アジ)の煮付けは下処理の後、2枚におろします。ししとうはヘタを少し切り、椎茸は石づきを除き、生姜は皮を剥いて薄切りにします。メッキが丁度入るくらいのサイズの鍋に酒・みりん・醤油・砂糖・水の合わせ調味料を入れて煮立て、メッキと生姜を入れましょう。メッキに煮汁をかけながら、中火で数分煮ます。

その後、落としぶたをして弱火で10分煮込み、ししとうと椎茸を入れて、さっと煮ます。皿に盛りつけ、煮汁をかければ完成です。煮崩れを防ぐために、メッキが重ならずに平らに入る鍋を使うことと、完全に煮汁に浸からない状態にすることの2点に注意しましょう。

塩焼き

魚の塩焼きは名前が示すように、塩を振って焼くだけのシンプルな料理です。その分、素材の良さが大きく影響する料理だと言えるでしょう。旬の時期の脂のよく乗ったメッキなら、問題なく美味しく食べられます。

アジ(メッキ)の塩焼きの作り方です。まずは下処理を済ませたアジ(メッキ)を水洗いして、表面に切り込みを入れます。塩を振ってしばらく置いた後、熱したグリルまたは焼き鍋などで色よく焼けば完成です。

唐揚げ

体長10cm程度の小ぶりなアジ(メッキ)は、唐揚げにするのがおすすめです。骨も身もまるごと食べることができ、またおかずにも酒のおつまみにも向いています。普通に揚げても十分美味しい魚ですが、唐揚げ粉にカレー粉を混ぜることで、カレーのスパイスが青魚の臭いを消す上に、子供にも大人にも好まれる味付けになります。

下処理して水洗いしたアジ(メッキ)は、水気を切ってから塩・胡椒を強めにつけます。次にビニール袋にアジ(メッキ)と片栗粉・小麦粉・カレー粉とを入れてよく振り、余分な粉を落とした後、140度くらいに温めた油でじっくりと揚げていきます。

低温の油で5分ほど揚げたら一度油から出し、今度は180度位の高温の油でカラッとするまで揚げます。二度揚げは手間がかかりますが、中まで火がとおり、カラッときれいに揚がるのでおすすめです。

魚のメッキの種類

前にも少し触れましたが、メッキは正式な名前ではなく、ヒラアジ類の幼魚の通称です。ここでは、メッキと呼ばれる魚の種類についてご紹介します。

ギンガメアジ

釣りで「メッキあじ」と言うと、大体はギンガメアジを指します。ギンガメアジは、インド洋・太平洋の熱帯・亜熱帯海域に分布する大型の海水魚ですが、若い魚は河川の純淡水域にまで侵入することがあります。

幼魚には5、6本の黒っぽい横縞模様が入っていますが、成長するに従って消えていきます。成魚は全長約80cmから90cmにまで成長し、単独か群れで行動します。餌は小魚や甲殻類などです。

「ギンガメアジ」という名前は、銀色の体が銀紙を張ったように見えることに由来します。漢字では「銀紙鯵」と表記しますが、釣りやスキューバダイビングの世界では「銀河目鯵」の字をあてる人が多いと言われています。

生鮮魚介類として流通する場合には「ヒラアジ」と呼称されることがありますが、その他にも「ヒラジ」「エバ」「ゼンメ」「ガツン」など、地域によって色んな名前で呼ばれています。

カイワリ

カイワリは、インド太平洋の暖海域に生息するアジ科の海水魚です。日本近海では、太平洋側で宮城県、日本海側では能登半島以南に分布しています。

名前の漢字表記は「貝割」です。尾の形が「貝割」と呼ばれる発芽したばかりの双葉の状態に似ていることに由来しています。

全長は約20cmから30cmほどですが、中には40cmほどになる大型の個体も存在します。アジ類としては小型から中型に属する魚でしょう。体高が高く、全体の形はひし形か楕円形となる特徴があります。

日本近海では釣り、定置網、底引き網などの方法で捕獲されますが、あまりたくさん獲れないため、知名度はそれほど高くありません。しかし味は非常に良く、年間を通して美味しく食べられる魚です。そのため大型の個体は高級魚として扱われています。

シマアジ

シマアジ(縞鯵/島鯵)は亜熱帯・温帯海域の沿岸部に広く分布するアジ科の大型魚で、成魚の全長は通常で1mほどです。名前の由来については、体側に縦帯が見られることから「縞鯵」、あるいは伊豆諸島など島嶼で獲れることから「島鯵」と呼ばれるようになったという説があります。

味は非常に良く、日本では「アジ類の中で最高級の食材」とされています。釣りの対象としても人気が高いのですが、唇が薄くて釣り針が外れやすいため、釣り師の技量が試される魚です。体長80cm以上の大物を「オオカミ」と呼ぶ地域もあります。

カスミアジ

カスミアジ(霞鯵)は、インド洋や太平洋の熱帯・亜熱帯海域に分布する大型のアジ科の海水魚です。日本では南日本の暖流に面した海域に生息し、特に南西諸島や小笠原諸島で多く見られます。

成魚は体長60cmから80cmほどのものがほとんどですが、大きいもので全長117cmという記録があります。体側に多くの小黒点があるのが成魚の特徴です。

ロウニンアジ

ロウニンアジ(浪人鯵)はインド太平洋海域に広く分布する大型の海水魚です。若魚は群れで行動しますが、成魚になると単独で外界に面した沿岸部を回遊するようになります。

名前の由来は、単独行動する大型個体を浪人武士に見立てたとする説や、いかつい顔に前鰓蓋骨の線が入っている様子が、顔に切り傷跡がある浪人を連想させるからだとする説があります。

成魚になると全長180cm、体重80kgに達するという非常に大きな魚で、アジ類の中では最大種にあたります。若魚の体色は銀白色ですが、成魚の体色は灰白色から黒色で、特にオスは全体的に黒みが強い特徴があります。

体の大きさと引きが強いことから、釣り人の間では非常に人気が高い魚です。釣りやスキューバダイビングの愛好家の間では、英名の「Giant trevally」の頭文字を取って「GT(ジーティー)」とも呼ばれています。

魚のメッキは鳴くのか

メッキは釣り上げた時に「グッグッ」という奇妙な鳴き声を発します。初めて釣った時は驚いたという人もいるのではないでしょうか。

なお、正確には鳴き声ではなく、浮き袋周辺の筋肉の収縮によって発生する音です。本当に鳴いている訳ではありません。

旬の時期のメッキは美味しい

メッキの身は良質で、旬の時期になれば脂も乗って美味しさが増します。クセがないのでどんな料理にも合う点も魅力です。

機会があればぜひ、刺身や塩焼き、煮付けなど、お好きな料理にして食べてみましょう。

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