魚のメッキの食べ方・料理・種類・鳴くのか|味/刺身
更新日:2020年02月05日
魚の塩焼きは名前が示すように、塩を振って焼くだけのシンプルな料理です。その分、素材の良さが大きく影響する料理だと言えるでしょう。旬の時期の脂のよく乗ったメッキなら、問題なく美味しく食べられます。
アジ(メッキ)の塩焼きの作り方です。まずは下処理を済ませたアジ(メッキ)を水洗いして、表面に切り込みを入れます。塩を振ってしばらく置いた後、熱したグリルまたは焼き鍋などで色よく焼けば完成です。
唐揚げ
体長10cm程度の小ぶりなアジ(メッキ)は、唐揚げにするのがおすすめです。骨も身もまるごと食べることができ、またおかずにも酒のおつまみにも向いています。普通に揚げても十分美味しい魚ですが、唐揚げ粉にカレー粉を混ぜることで、カレーのスパイスが青魚の臭いを消す上に、子供にも大人にも好まれる味付けになります。
下処理して水洗いしたアジ(メッキ)は、水気を切ってから塩・胡椒を強めにつけます。次にビニール袋にアジ(メッキ)と片栗粉・小麦粉・カレー粉とを入れてよく振り、余分な粉を落とした後、140度くらいに温めた油でじっくりと揚げていきます。
低温の油で5分ほど揚げたら一度油から出し、今度は180度位の高温の油でカラッとするまで揚げます。二度揚げは手間がかかりますが、中まで火がとおり、カラッときれいに揚がるのでおすすめです。
魚のメッキの種類
前にも少し触れましたが、メッキは正式な名前ではなく、ヒラアジ類の幼魚の通称です。ここでは、メッキと呼ばれる魚の種類についてご紹介します。
ギンガメアジ
釣りで「メッキあじ」と言うと、大体はギンガメアジを指します。ギンガメアジは、インド洋・太平洋の熱帯・亜熱帯海域に分布する大型の海水魚ですが、若い魚は河川の純淡水域にまで侵入することがあります。
幼魚には5、6本の黒っぽい横縞模様が入っていますが、成長するに従って消えていきます。成魚は全長約80cmから90cmにまで成長し、単独か群れで行動します。餌は小魚や甲殻類などです。
「ギンガメアジ」という名前は、銀色の体が銀紙を張ったように見えることに由来します。漢字では「銀紙鯵」と表記しますが、釣りやスキューバダイビングの世界では「銀河目鯵」の字をあてる人が多いと言われています。
生鮮魚介類として流通する場合には「ヒラアジ」と呼称されることがありますが、その他にも「ヒラジ」「エバ」「ゼンメ」「ガツン」など、地域によって色んな名前で呼ばれています。
カイワリ
カイワリは、インド太平洋の暖海域に生息するアジ科の海水魚です。日本近海では、太平洋側で宮城県、日本海側では能登半島以南に分布しています。
名前の漢字表記は「貝割」です。尾の形が「貝割」と呼ばれる発芽したばかりの双葉の状態に似ていることに由来しています。
全長は約20cmから30cmほどですが、中には40cmほどになる大型の個体も存在します。アジ類としては小型から中型に属する魚でしょう。体高が高く、全体の形はひし形か楕円形となる特徴があります。
日本近海では釣り、定置網、底引き網などの方法で捕獲されますが、あまりたくさん獲れないため、知名度はそれほど高くありません。しかし味は非常に良く、年間を通して美味しく食べられる魚です。そのため大型の個体は高級魚として扱われています。
シマアジ
シマアジ(縞鯵/島鯵)は亜熱帯・温帯海域の沿岸部に広く分布するアジ科の大型魚で、成魚の全長は通常で1mほどです。名前の由来については、体側に縦帯が見られることから「縞鯵」、あるいは伊豆諸島など島嶼で獲れることから「島鯵」と呼ばれるようになったという説があります。
味は非常に良く、日本では「アジ類の中で最高級の食材」とされています。釣りの対象としても人気が高いのですが、唇が薄くて釣り針が外れやすいため、釣り師の技量が試される魚です。体長80cm以上の大物を「オオカミ」と呼ぶ地域もあります。
カスミアジ
カスミアジ(霞鯵)は、インド洋や太平洋の熱帯・亜熱帯海域に分布する大型のアジ科の海水魚です。日本では南日本の暖流に面した海域に生息し、特に南西諸島や小笠原諸島で多く見られます。
成魚は体長60cmから80cmほどのものがほとんどですが、大きいもので全長117cmという記録があります。体側に多くの小黒点があるのが成魚の特徴です。
ロウニンアジ
ロウニンアジ(浪人鯵)はインド太平洋海域に広く分布する大型の海水魚です。若魚は群れで行動しますが、成魚になると単独で外界に面した沿岸部を回遊するようになります。
名前の由来は、単独行動する大型個体を浪人武士に見立てたとする説や、いかつい顔に前鰓蓋骨の線が入っている様子が、顔に切り傷跡がある浪人を連想させるからだとする説があります。
成魚になると全長180cm、体重80kgに達するという非常に大きな魚で、アジ類の中では最大種にあたります。若魚の体色は銀白色ですが、成魚の体色は灰白色から黒色で、特にオスは全体的に黒みが強い特徴があります。
体の大きさと引きが強いことから、釣り人の間では非常に人気が高い魚です。釣りやスキューバダイビングの愛好家の間では、英名の「Giant trevally」の頭文字を取って「GT(ジーティー)」とも呼ばれています。
初回公開日:2018年02月09日
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